読書の記録_国内作家は行

降る森の犬

馳星周/著 集英社文庫 初期の作品しか読んだことなかったので、ノワール路線ではない本作に新鮮な驚きを覚えた。犬を通しての女子中学生の成長物語。蓼科の自然やワルテル(犬)の描写が素晴らしい。

天国の修羅たち

深町秋生/著 角川文庫 ヘルドックスのシリーズ完結作。 まさか3作目の主人公で物語の結末もつけるのが 警視庁捜査一課の女性刑事とは予想してなかった。 話の長さは短かったがその分内容凝縮。

煉獄の獅子たち

深町秋生/著 KADOKAWA 『ヘルドッグス 地獄の犬たち』が映画化するそうで その後の作品出てきるかと思ったら3部作完結していた。 シリーズ2作目。 地獄の次だから煉獄か。続編だけど前日譚。 ラストで確かに『ヘルドッグス』に続く内容になっている。

世界でいちばん長い写真

誉田哲也/著 光文社 誉田作品においての青春成長もの。 仲が良い友達が転校してから無気力気味になった男子中学生が 360度パノラマ写真ができるカメラで ひまわり畑を撮影することをきっかけに世界が広がる。 主人公が「世界でいちばん長い写真」を撮るために…

原作屋稼業 お前はもう死んでいる?

武論尊/著 講談社 前知識もなく自伝小説かな? と思ったら 武論尊に弟子入りして漫画原作者を目指す男性が主人公の物語だった。 世間的に落ちこぼれサラリーマンだった主人公の奮闘と成長の物語ではあるが、 漫画原作そのものや出版業界の話は少ないので そ…

もう、聞こえない

誉田哲也/著 幻冬舎 この人の作品は、しばらく話が進まないと なんのジャンルなのか予測しづらい。 導入は警察小説風(なにしろ、時間所轄部署に 姫川シリーズの菊田の妻である梓がいるし)なのだが、 話が進むにつれて幽霊も絡むがコミカルな ミステリもの…

プラージュ

誉田哲也/著 幻冬舎 「プラージュ」という名のシェアハウスの住人たち。 彼らは皆犯罪を犯した過去があるというのが 話を進むにつれてわかる。 途中残虐な展開になりそうな気配があったが 実際はハートウォーミングなオチだった。

曼陀羅華X

古川日出男/著 新潮社 あきらかにオウム真理教をモデルとした 新興宗教に関わる作家Xと 教祖の後継の母親Yが交互に語る。 クライマックスの後、話の要となる少年は 今後どうなるか気になった。

ガール・ミーツ・ガール

誉田哲也/著 光文社 『疾風ガール』 の続編。 前作とは異なり今作はタイトルどおりの青春もの。 武士道シリーズの分類に入る内容だった。

増山超能力師大戦争

誉田哲也/著 文藝春秋 『増山超能力師事務所』の続編。 表紙イラスト担当が変わって別作品ようだ。 超能力の限界についていろいろ考えさせられる内容。 増山周囲の不穏な部分が残ったまま終わったので 話は続くかもという雰囲気。

疾風ガール

誉田哲也/著 光文社文庫 バンド青春もの。 登場人物のひとりが自殺をしてしまい その原因を追ったりするので 途中グロい展開が出てくるかとハラハラしたが 純粋に青春ものだった。

オムニバス

誉田哲也/著 光文社 姫川玲子シリーズばかり10編の短編集。 玲子自身の視点の物語ばかりではなく 姫川班の普段は目立たないメンバーから見た 玲子像など面白い。 短編の最終話でサプライズ。 次作? で登場予定の人物が他作品の主人公とは。 誉田ってやはり…

妖の掟

誉田哲也/著 文藝春秋 なんと1デビュー作『妖の華』の前日譚! まさか18年後に書かれるとは。 闇神や紅鈴の過去の謎が回収される。 もしかしてと思ったが、井岡刑事もちょろっと出ていて嬉しい。

一度きりの大泉の話

萩尾望都/著 河出書房新社 読んだ。事前に内容の評判は知っていたが 予想よりも重い内容だった。

しばしとどめん北斎羽衣

花形みつる/著 理論社 葛飾北斎がタイムスリップで現代へ? 主人公の中学生本人およびその周辺の登場人物が 結構ヘビーな設定になっているが 内容としては大人向けというより中学生向き。 ラストできれいにまとまっている。

本日は、お日柄もよく

原田マハ/著 徳間文庫 普通(と言いつつも、周囲環境が特殊だ)の OLが幼馴染の結婚披露宴での出来事をきっかけに スピーチライターという仕事に出会うお仕事小説。 作品が書かれた時期が東関東大震災の前なのだが 話の途中から「政権交代」選挙活動がメイン…

ゲルマニウムの夜

花村萬月/著 文藝春秋 芥川賞受賞作。 王国もの連作短編集。 性と暴力と宗教的なグロテスクさがある。 ここから長編シリーズになるらしいが、 どう話を広げられるのだろう。

ジウ〈3〉 新世界秩序

誉田哲也/著 中公文庫 これで、シリーズ読み抜けていた話を 埋めることができた。 でも歌舞伎町が大変になっていたことが あまりその後の作品で尾を引いていないような。 ジウはあまり登場しないが印象的な行動はとっている。

笑う山崎

花村萬月/著 祥伝社 ヤクザが主役の連作短編小説集。 バイオレンス過ぎというか拷問シーンがきつい。 家族とは何か考えさせられる。

完本 妖星伝 全3巻

半村良/著 祥伝社文庫 大作。 ボリュームすごいがサクサク読める。 最後の方は少し難解だったが。 最初は伝奇系SF時代小説な始まりだったのが 最後の方で宇宙全体まで話が広がっていくとは思わなかった。 「妖星」は宇宙から来た異星のことかと思わせといて …

闇の中の哄笑

半村良/著 角川文庫 嘘部三部作の最終作。 首相暗殺計画とかぶっそうな話が出てきて 高級ホテル内での疑心暗鬼的空気が見事。 人間は嘘つきであるという結論なのか。 部外者の板前を軍人と勘違いするのは笑えた。

闇の中の黄金

半村良/著 角川文庫 嘘部三部作の二作目。 一作目は嘘を仕掛ける側の話だったが 今回はその嘘の陰謀に巻き込まれる側の話。 読者側はからくりに最初から気づいているので 主人公の行方がどういうオチになるか気になって読んだ。

闇の中の系図

半村良/著 角川文庫 嘘で世間を操作し歴史の裏で暗躍していたという 一族の設定がユニーク。 主人公の嘘の才能も天才的。

ブルース

花村萬月/著 カドカワノベルズ 音楽と暴力の物語。 主人公の村上が、現在へ至るまでの過去話も あるのにも関わらず魅力的ではないのはどうよ。 彼に恋するヤクザ徳山の方が生き生きと描写されている。

あなたの本

誉田哲也/著 中央公論新社 <収録作品> 『帰省』『贖罪の地』『天使のレシート』 『あなたの本』『見守ることしかできなくて』『最後の街』 『交番勤務の宇宙人』 すべてオチがきれいにまとまっているが 様々なジャンル内容の短編集。 最後の話はすぐにウル…

あなたが愛した記憶

誉田哲也/著 集英社 最初はミステリかなと思いきや 超常現象的な超能力な話へときて油断ならなかった。 なお、著者の姫川シリーズやジウシリーズに 出てくる刑事の名前が出ているあたり同じ世界らしい。 というか、デビュー作からしてそうだった。

あの夏、二人のルカ

誉田哲也/著 KADOKAWA 女子高生のガールズバンド青春小説。 途中暴力シーンが出てくるのでヒヤヒヤしたが 綺麗に完結。

流れる星は生きている

藤原てい/著 偕成社文庫 ノンフィクションとされているが、 おそらく創作部分もあるだろうと思われる。 でないと関係者に訴えられそうな部分が。 藤原てい自身の満州引き上げの話であるが壮絶すぎる。 でも、どこか既視感がある内容なのはなぜ? 他の満州引…

ヒトリシズカ

誉田哲也/著 双葉社 最初の話の語り手が警官でかつ 殺人事件が絡んでいるので 警察ものか、と思いきや違う展開に とまどった連作短編集。

地獄の犬たち

深町秋生/著 KADOKAWA 暴力シーンがグロテスクすぎ、注意。 主人公がひたすら精神的にも肉体的にも つらそうでかわいそう。 ヤクザの方が警察よりも 人間らしい関係を築き上げているのが なんとも皮肉的だった。