読書の記録_国内作家は行
半村良/著 祥伝社文庫 大作。 ボリュームすごいがサクサク読める。 最後の方は少し難解だったが。 最初は伝奇系SF時代小説な始まりだったのが 最後の方で宇宙全体まで話が広がっていくとは思わなかった。 「妖星」は宇宙から来た異星のことかと思わせといて …
半村良/著 角川文庫 嘘部三部作の最終作。 首相暗殺計画とかぶっそうな話が出てきて 高級ホテル内での疑心暗鬼的空気が見事。 人間は嘘つきであるという結論なのか。 部外者の板前を軍人と勘違いするのは笑えた。
半村良/著 角川文庫 嘘部三部作の二作目。 一作目は嘘を仕掛ける側の話だったが 今回はその嘘の陰謀に巻き込まれる側の話。 読者側はからくりに最初から気づいているので 主人公の行方がどういうオチになるか気になって読んだ。
半村良/著 角川文庫 嘘で世間を操作し歴史の裏で暗躍していたという 一族の設定がユニーク。 主人公の嘘の才能も天才的。
花村萬月/著 カドカワノベルズ 音楽と暴力の物語。 主人公の村上が、現在へ至るまでの過去話も あるのにも関わらず魅力的ではないのはどうよ。 彼に恋するヤクザ徳山の方が生き生きと描写されている。
誉田哲也/著 中央公論新社 <収録作品> 『帰省』『贖罪の地』『天使のレシート』 『あなたの本』『見守ることしかできなくて』『最後の街』 『交番勤務の宇宙人』 すべてオチがきれいにまとまっているが 様々なジャンル内容の短編集。 最後の話はすぐにウル…
誉田哲也/著 集英社 最初はミステリかなと思いきや 超常現象的な超能力な話へときて油断ならなかった。 なお、著者の姫川シリーズやジウシリーズに 出てくる刑事の名前が出ているあたり同じ世界らしい。 というか、デビュー作からしてそうだった。
誉田哲也/著 KADOKAWA 女子高生のガールズバンド青春小説。 途中暴力シーンが出てくるのでヒヤヒヤしたが 綺麗に完結。
藤原てい/著 偕成社文庫 ノンフィクションとされているが、 おそらく創作部分もあるだろうと思われる。 でないと関係者に訴えられそうな部分が。 藤原てい自身の満州引き上げの話であるが壮絶すぎる。 でも、どこか既視感がある内容なのはなぜ? 他の満州引…
誉田哲也/著 双葉社 最初の話の語り手が警官でかつ 殺人事件が絡んでいるので 警察ものか、と思いきや違う展開に とまどった連作短編集。
深町秋生/著 KADOKAWA 暴力シーンがグロテスクすぎ、注意。 主人公がひたすら精神的にも肉体的にも つらそうでかわいそう。 ヤクザの方が警察よりも 人間らしい関係を築き上げているのが なんとも皮肉的だった。
深町秋生/著 宝島社文庫 救いのない暴力展開が凄まじいが 勢いあって一気に読める。 一般人はほぼ出ない。
深緑野分/著 東京創元社 この著者の作品、なんか思ったのと違うという 違和感が以前もあったが今回もそうだった。 戦記物を期待していて確かにそうなのだけど、 謎解きはイマイチどうかなあ。 (版元的に日本人作家な場合、謎解き入っているのは 当たり前だ…
深町秋生/著 宝島社文庫 ノワール。 でも埼玉の中高生が裏社会でどうのこうの しているというのは実際にはないだろうが 子どもに対する暴力的は話はどうも苦手。 主人公の元警官がアウトローすぎでクズすぎで ほか登場人物誰一人共感できないのばかりだった。
古市憲寿/著 講談社 太平洋戦争の開始日はともかく、 広島・長崎原爆投下や終戦記念日が わからないという人が増えているのが腑に落ちない。 受験勉強的にだけ覚えて、終わった途端 記憶から抹消しているのだろうか? それはさておき、 本書では著者が各国の…
原田マハ/著 実業之日本社文庫 選挙前に読むのはどうかなと思いつつ。 近未来日本での史上初の女性総理 相馬凛子が理想的すぎる存在でファンタジー。 ラストも理想的すぎ。 現実でそうなることはあればいいけど困難すぎだろう。 夫で史上初のファースト・ジ…
平山夢明/著 ポプラ社 表紙のごとく食べ物描写は本当に美味しそうだった。 反面暴力によるグロテスクさが対照的。 一気に読まされるが、カナコの魅力がよくわからず。
花村萬月/著 角川書店 ひょんなことから音楽の才能を 見出された少女のロック青春物語。 天才とは。
深緑野分/著 双葉社 1999年の空気感は感じられて良かったが、 同級生の死の話からカルト教団関係へと 話がシフトしていったのと主人公の無鉄砲さがつらかった。
原田マハ/著 毎日新聞社 史実を元にしたフィクションだが、 なぜか説得力を持たされる内容でぐいぐい読めた。 爽やかな読後感。
深水黎一郎/著 幻冬舎 「テンペスタ」の部分があまりいかされていない気がした。 小学生がうっとおしいが 後半慣れてくると可愛げが少しでてくる。
東山彰良/著 双葉社 前作があったらしいけど特に影響はないかな。 うさぎのゾンビホラーもの。 なぜうさぎがゾンビ化したのかの呪いの謎とき要素もあり。
羽田圭介/著 講談社 ゾンビものだけど、エンタメ小説でないのが なんだか新鮮だった。 主要登場人物の一部が 現役作家、作家志望者、編集者などが タイトルの「コンテクスト」への伏線となっているのか。
誉田哲也/著 文藝春秋 著者と同世代と思われる 登場人物の音楽青春物語。 どちらかというと武士道シリーズ寄り。
誉田哲也/著 文春文庫 本書は2002年ムー伝奇ノベル大賞・優秀賞受賞作。 毎度著者履歴に、本書のことを載せているのがよい。 伝奇系ホラー、警察ミステリなど いろいろ詰め込みすぎているがその後の作品には活かされている。 姫川シリーズに登場する ムード…
誉田哲也/著 中央公論新社 姫川シリーズの方のRとコラボ作品。 ジウサーガはもはや歌舞伎町セブンシリーズと いった感じである。こっちのシリーズは これまた陰謀論度高め。 Rで書かれていたとおりセブン側も犠牲者が。 姫川玲子との邂逅シーンは同じ部分で…
誉田哲也/著 中央公論新社 『歌舞伎町セブン』続編。 「新世界秩序」の存在が浮かび上がり 自称ジウの後継者が出てきたりした。 また、ミサキがなんでミサキになったのか という謎が回収されていた。 東警部補と歌舞伎町セブンの関係が面白くなってきている。
藤井太洋/著 ハヤカワ文庫JA バーチャルリアリティ技術と、 遺伝子組換作物が浸透した近未来の世界を描く。 日本から途中で舞台がベトナムに なるところが21世紀SFぽい。 黒川さんが魅力的なので、結末で安心した。
誉田哲也/著 中央公論新社 歌舞伎町セブンというのが 歌舞伎町の必殺仕事人みたいな都市伝説に。 東警部補が警視庁から、新宿署所属になっていた。
誉田哲也/著 徳間書店 ジウシリーズらしいが、版元違うためか 番外編的な内容。 ともかくも救いなく残虐度が高い話。 事件の大元が陰謀論的なものなので フィクション度がより高く感じた。