読書の記録_国内作家や行

パレートの誤算

柚月裕子/著 祥伝社 市役所のケースワーカーが主役のミステリ。 主人公が臨時採用で現場へ出るケースワーカー職って 結構ハードな設定ではないかと思った。 話はテンポが良く地についた内容。 でもこの作者なので暴力容赦ない。

検事の死命

柚月裕子/著 宝島社 佐方シリーズ3作目、完結。 3作中2作は佐方検事だった。 2作目での悲しい話だった『本懐』の完結編が 収録されて、救われた結末になってよかった。

検事の本懐

柚月裕子/著 宝島社 佐方弁護士のシリーズ2作目。 彼が検事だった頃の事件の連作短編集だった。 他人から見た佐方の姿が書かれており 彼の信念や純粋さが伝わる。 なぜ検事を辞めてしまったのかは はっきり書かれていないか理解できる内容だった。

最後の証人

柚月裕子/著 宝島社 佐方弁護士が主人公の シリーズ1作目らしい。 裁判を経て被害者と被告の立ち位置がガラッと 逆転する状況に驚かされた。

本と鍵の季節

米澤穂信/著 集英社 図書委員の男子高校生2人が 関わる日常? ミステリ。 『氷菓』もだけど、高校生が関わるミステリで 会話が軽妙で爽やかな感じがするのだが 事件の真相が暗くてビターエンドなのだった。

ヤマンタカ 大菩薩峠血風録

夢枕獏/著 KADOKAWA 『大菩薩峠』をやっと読了したので それを下敷きにした小説を読む。 元ネタの第一巻に収録されている 御岳神社の奉納武術試合を軸にしている剣豪小説。 机竜之助が主役ではなく、土方歳三が主役。 夢枕獏自身が原作全部読んでいないと あ…

マジカルグランマ

柚木麻子/著 朝日新聞出版 タイトルの「マジカル」は フィクションのご都合主義キャラクターにつけられる名称のこと。 他の作品もだが割と執筆当時の 時事ネタが入っているよな。 話の構成はいつもと同様で予定調和。

あしたの君へ

柚月裕子/著 文藝春秋 家庭裁判所と無縁だと知らない職種 家裁調査官を主人公とした連絡短編集。 とはいえ主人公は修習生なので 「カンポちゃん」こと家庭調査官補なのだ。 著者には珍しく? エグいエピソードもあるが 結果的には人情話に落ち着く話ばかりだ…

ウツボカズラの甘い息

柚月裕子/著 幻冬舎 とある殺人事件から発覚する詐欺事件。 結構本作の警察は有能で事件の真相をつかむが 真犯人の消息が判明するまでの過程が面白かった。 むしろ真犯人のモノローグはいらないくらいだった。

朽ちないサクラ

柚月裕子/著 徳間書店 タイトルの「サクラ」は警察のことか。 警察組織の理不尽さというか 公安警察の不気味さというのが浮き彫りに。

慈雨

柚月裕子/著 集英社 定年退職した元刑事が お遍路を通して現行する事件と過去の事件を振り返る。 重い話であったが、タイトルどおり 慈雨のシーンに救いがあった。

盤上の向日葵

柚月裕子/著 中央公論新社 白骨死体と一緒に埋められていた 伝説の将棋駒を巡って、 一人の男性の人生と事件を追う刑事たちの 話が交差し進む。

凶犬の眼

柚月裕子/著 KADOKAWA 『孤狼の血』の続編。 前作ラストでガミさんの跡を継いだ風だった日岡だったけど、 本作で覚悟完了して覚醒する。

デートクレンジング

柚木麻子/著 祥伝社 アイドルと30代半ばの女性の人生迷い道が 混ざった女の友情もの。 話の結末は途中で見えてきたが 結構重い話であった。

平成ストライク

遊井 かなめ/他著 南雲堂 <収録作品> 『加速してゆく』青崎有吾/著 『炎上屋尊徳』井上夢人/著 『半分オトナ』千澤のり子/著 『bye bye blackbird…』遊井かなめ/著 『白黒館の殺人』小森健太朗/著 『ラビットボールの切断』白井智之/著 『消費税狂騒曲』乾…

ハイエナ 警視庁捜査二課 本城仁一

吉川英梨/著 幻冬舎文庫 サブタイトルに主人公の名前があるので シリーズものかな? と思ったがそうでないみたい。 オレオレ詐欺の最前線が書かれていて興味深かった。

ウォーターゲーム

吉田修一/著 幻冬舎 鷹野シリーズ三作目にして完結のよう。 鷹野因縁の水道利権をめぐる争い。 最後彼は自由になれたのかな。

太陽は動かない

吉田修一/著 幻冬舎文庫 シリーズもの一作目。 吉田修一の他の作品と全く作風が異なることに驚き。 あちこちの国への移動やアクションなど 派手な描写が多いが、映像化は大丈夫だったのか?

ルパンの消息

横山秀夫/著 光文社文庫 幻のデビュー作を文庫化。 あと1日で時効の事件、その事件の関係者の一人が 三億円事件の容疑者などいろいろ盛られた話だった。

満願

米澤穂信/著 新潮社 <収録作品> 『夜警』『死人宿』『柘榴』 『万灯』『関守』『満願』 日常ミステリを得意とする作者だが、 本作では嫌な感じなオチが多い上 若干ホラーめいた内容が多かった。

インシテミル

米澤穂信/著 文藝春秋 隔離された設備での共同生活と殺人。 本当に悪趣味な場所だった。 登場人物誰もがあまりミステリ小説知らなそうなのが 気になっていたら、後半の展開でそうきたと。

王妃の帰還

柚木麻子/著 実業之日本社文庫 現代女子校にての スクールカーストもの? だと思うのだが 昭和っぽい雰囲気なのはなぜだろう。 話は予想できるものなためあまり考えずに読めた。

神々の山嶺 (上)(下)

夢枕獏/著 角川文庫 上下ともかなり分厚いが 作者の文体のせいかあっという間に読めた。 羽生の執念とそれに影響される深町との 最後の登山が鬼気迫る。

私にふさわしいホテル

柚木麻子/著 新潮文庫 書かれていることは結構エグい部分もあるが 勢いあるためか軽く読めてしまう。 出版社、雑誌、賞の名前が仮名になっているのに 突然実在作家が出てくるのは少し興ざめ。

大本営が震えた日

吉村昭/著 新潮文庫 太平洋戦争が始まる直前の 隠された歴史を小説風に描かれている。 真珠湾攻撃は有名だけど、 他の周辺国への隠密行動などは あまり知られていないのでは。

路地の子

吉田修一/著 文春文庫 台湾に新幹線を走らせるプロジェクトを軸に動く群像劇。 日本人、台湾人、出てくる人たち 基本いい人ばかりで、いい結末。

水を石油に変える人 山本五十六、不覚の一瞬

山本一生/著 文藝春秋 このタイトルだと、山本五十六が完全に騙されている風になってるが 実際はそうではないので残念。 水を石油に変えられるってありえないが 変えられるかもと期待をを示しているくらい 当時の日本の石油事情がよろしくなかったということ…

ひかりの魔女

山本甲士/著 双葉社 スーパーおばあちゃんの話で 気軽に読める内容。 表紙イラストは、立禅のポーズ。

吾輩はシャーロック・ホームズである

柳広司/著 小学館 探偵嫌いだったのに、小説ではしばしば 探偵役をさせられる夏目漱石。 本作は、ロンドン留学時代でノイローゼのあまり 自分がシャーロック・ホームズと思い込んでしまう 夏目漱石という設定。 でも、ワトソンが語り手なためか きちんとホー…

オリガ・モリソヴナの反語法

米原万里/著 集英社 プラハのソ連学校に在籍していた教師の謎をとく物語。 半年ほど前に読んだラーゲリものが 本作に大きく関わっているが、それを知らなかったら 歴史的背景の理解が難しかったかも。