読書の記録_国外作家か行

二度死んだ少女

ウィリアム・K・クルーガー/著 野口百合子/訳 講談社文庫 元保安官コークのシリーズもの。とはいえ他は未読だが特に問題なく読める。過去、主人公コークの家庭が崩壊寸前だったようだが、本作では非常に良好だった。対して作中で起こる事件の過程や結末はハ…

統合失調症の一族

ロバート・コルカー/著 柴田裕之/訳 早川書房 ノンフィクション。12人の子どもかつ下の2人以外は男というのもびっくりだが、うち兄弟6人が次々と統合失調症を発症してしまう。しかし病気だけではなく暴力半端ない兄弟喧嘩や、妹たちへの性的虐待など問題が多…

このやさしき大地

ウィリアム・ケント・クルーガー/著 宇佐川晶子/訳 早川書房 1932年大恐慌に見舞われたアメリカ。日常的に虐待など起こる救護院から脱出しカヌーで旅する少年少女の成長物語かつロードノベル。プロローグで少なくとも主人公は生き延びられることはわかってい…

偽りの銃弾

ハーランコーベン/著 田口俊樹、大谷瑠璃子/訳 小学館文庫 殺害されたはずの夫が監視カメラに映っている? という謎から姉の事件も繋がっているのではと 元特殊部隊パイロットの女性が調査を始める。 強い女性が主役でラストまで一気に読ませる。

薪の結婚

ジョナサン・キャロル/著 市田泉/訳 創元推理文庫 前半はロマンス小説風な話で先が読めず。 ところが、とある登場人物が死亡したあたりから ジョナサン・キャロル流の悪夢世界の描写がすごくなる。 無意識でも他人を犠牲にする者=ヴァンパイアの定義などが…

ステイ・クロース

ハーラン・コーベン/著 田口俊樹/訳 ヴィレッジブックス アトランティックシティでの男性失踪がきっかけで 過去に同様の事件が何度も起きていることが判明。 ストリッパーの過去を持つ主婦が事件の鍵を持っているためか あらゆる方向から狙われるサスペンス。…

天使の牙から

ジョナサン・キャロル/著 浅羽莢子/訳 創元推理文庫 生と死がテーマ。 訪れる死がどうやってくるか、不意打ち的な方法で 死神がやってくるのに慄く。 逃げ道がなく追い詰められていく感覚があるが ラストにわずかな希望な光がある。

唇を閉ざせ〈上〉〈下〉

ハーラン・コーベン/著 佐藤耕士/訳 講談社文庫 死んだはずの妻からEメールが届いたことをきっかけに FBIや謎の組織に追われる主人公。 スピーディーで勢いある流れなので気にせず読めるが、 展開に無理があるところが所々。 ※ネタバレ含む 主人公が事件に巻…

蜂の巣にキス

ジョナサン・キャロル/著 浅羽莢子/訳 創元推理文庫 人気作家が少年時代に遭遇した 未解決殺人事件を追う話。 作家のファンの女性のヤバさがどんどん明らかになったり 周囲の人々が殺されたりする。 キャロルの過去作品から、どんなバッドエンドになるかと …

森から来た少年

ハーラン・コーベン/著 田口俊樹/訳 小学館文庫 他作品でも名脇役で光る 有能おばあちゃん弁護士のヘスターがメインで登場。 彼女と主役を張るのは、幼少時森で一人生活していた ワイルドという男性。物語はテンポ良く進む。 評判よければシリーズ化しそうな…

沈黙のあと

ジョナサン・キャロル/著 浅羽莢子/訳 創元推理文庫 愛する女性と息子の正体を知りつつ 再婚する主人公。 幸せな家庭をつくるが、 息子が成長し自分の正体を知った時点から ラストまでじわじわ恐怖が募っていく。 主人公が利己的なためか、 息子がすごく可哀…

犬博物館の外で

ジョナサン・キャロル/著 浅羽莢子/訳 創元推理文庫 ジョナサン・キャロルの作品世界は ほとんど同じ世界なのを認識させられる作品。 別作品では脇役だった、 天才建築家のハリー・ラドクリフが主人公。 性格悪いといいつつもおそらく人間的魅力あるためか …

我らが影の声

ジョナサン・キャロル/著 浅羽莢子/訳 創元推理文庫 主人公がウィーンで知り合った ポールとインディア夫妻。 ポールが死亡した後にホラー展開があるが それだけで終わらないというか、 ラストが唐突すぎでびっくりする。

炎の眠り

ジョナサン・キャロル/著 浅羽莢子/訳 創元推理文庫 キャロルの作品は古いためか入手困難。 本作は三部作の二作目らしいので 前後がどういう話かは気になる。 一応本作のみでもひとつの結論が出て完結はしているが。 本作はグリム童話と輪廻転生が混じったダ…

ランナウェイ

ハーラン・コーベン/著 田口俊樹、大谷瑠璃子/訳 小学館文庫 サスペンスもの。 長女が麻薬中毒にさせた彼氏が惨殺され 彼女が行方不明に。 必死に捜索をする父親の姿を描く。 途中カルト宗教が絡んでいくがその経緯や結末がややこしい。

ナイトメア・アリー

ウィリアム・リンゼイ・グレシャム/著 柳下毅一郎/訳 ハヤカワ・ミステリ文庫 1920から30年代と思われるアメリカでの 幻想的で奇妙な物語。 各章がタロットカードに基づく。 野心あふれるマジシャンであるスタン・カーライルが 読唇術を取得し、それをもとに…

死者の書

ジョナサン・キャロル/著 浅羽莢子/訳 創元推理文庫 作家マーシャル・フランスに魅入られた 主人公トーマスと恋人のサクソニーが フランスの伝記を書くために彼が住んでいた ゲイレンという田舎町へ出発する。 そこまでの過程は割と二人の行動が微笑ましいの…

歩道橋の魔術師

呉明益/著 天野健太郎/訳 白水社 1980年前後数年の台北。 実際にあった商業施設「中華商場」にいた人々と そこで商売をしていた魔術師と呼ばれた男との エピソードが語られる連作短編集。 「中華商場」1992年に解体したそう。 いずれも不思議な物語ばかりだが…

ぼくは漫画大王

胡傑/著 稲村文吾訳 文藝春秋 第3回島田荘司推理小説賞受賞作。 1970から80年代前半の台湾の漫画の状況が ほぼ海賊版の日本漫画ばかりというところが面白い。 少年漫画メインというか永井豪周辺のロボット漫画が 中心で登場人物が中華風な名前になっている。…

ミスト

スティーヴンキング/著 矢野浩三郎ほか/訳 文春文庫 <収録作品> 『ほら、虎がいる』『ジョウント』 『ノーナ』『カインの末裔』『霧』 『ジョウント』は『神々のワード・プロセッサ』にも収録されていたので再読。 タイトルだけだと『ほら、虎がいる』とセ…

見知らぬ人

エリー・グリフィス/著 上條ひろみ/訳 創元推理文庫 架空の小説家ホランドの怪奇幻想小説 『見知らぬ人』を背景に起こる連続殺人事件。 本編では三人の女性の視点から描かれているが 結末は少し拍子抜けしてしまった。

メソッド15/33

シャノン・カーク/著 横山啓明/訳 ハヤカワ文庫NV 赤ん坊人身売買組織に誘拐された 妊娠した女子高生が監禁場所から脱出を目指す。 この被害者が、普通の少女ではなく 天才かつサイコパスでメアリー・スーな設定なため 物語はスリラーなはずなのに、厨二病ぽ…

見ないふりして

メアリ・H・ラーク/著 深町真理子、安原和見/訳 新潮文庫 有名な殺し屋の殺人現場を目撃したために FBI証人保護プログラムを適用される女性の話。 ヒロインは行動力はあるけれど、 危険な方向への行動や言動ばかりで ひどくハラハラさせられた。

終身刑の女

レイチェル・クシュナー/著 池田真紀子/訳 小学館文庫 2018年仏メディシス賞外国小説賞受賞作。 治安や民度が良くない街で生まれ育って 終身刑になった女性の物語。 悪質なストーカー男を殺したという罪だったが 法律の知識などあって司法取引をしたら 罪は…

刑事たちの三日間 上・下

アレックス・グレシアン/著 谷泰子/訳 創元推理文庫 現代作家が書くヴィクトリアンミステリ。 タイトルどおり、スコットランドヤードの刑事が殺害され 解決するまでの三日間の物語。 当時のロンドンの汚さや労働者層の過酷な生活が これでもかと描写されてい…

ダラスの赤い髪

キャスリーン・ケント/著 府川由美恵/訳 ハヤカワ・ミステリ文庫 テキサス州ダラス市が舞台。 主人公がニューヨーク出身でレズビアンで 身長180cmで赤毛の刑事と設定が盛りすぎ。 アメリカといえどもテキサスだと 差別を受けたり、犯人の彼女に対する行動も …

清少納言を求めて、フィンランドから京都へ

ミア・カンキマキ/著 末延弘子/訳 草思社 タイトルわかりやすくだけど、もう少し短くして欲しかった。 あと、表紙イラストにいる清少納言と一緒にいる人物が 著者と似ても似つかぬことになっているのが違和感。 話は2010年から2011年に長期休暇で フィンラン…

森の惨劇

ジャック・ケッチャム/著 金子浩/訳 扶桑社ミステリー文庫 山で大麻を育てながら暮らす ベトナム帰還兵が徐々に精神が蝕まれる様が丁寧。 そこから近場のキャンプ場に滞在する 陽キャな作家一行を襲うのは少々やりすぎ というかホラー作品扱いされるのは当然…

凍える墓

ハンナ・ケント/著 加藤洋子/訳 集英社文庫 19世紀アイスランドで実際にあった 最後の女性死刑囚の一人、 アグネスの死刑執行までの日々を描く。 結構当時の農家の生活の描写など細かい。 著者がオーストラリア人なのにびっくり。

ウサギ狩り人 (上) (下)

ラーシュ・ケプレル/著 古賀紅美/訳 扶桑社文庫 ヨーナ・リンナシリーズ6作目。 刑務所に入ってしまったヨーナがどう事件を捜査するか 気になるところだったが、あっさり解決してした。 というか、刑務所生活などいろいろゆるい。 ラビットハンターが病みす…