読書の記録_国外作家た行

スキン・コレクター

ジェフリー・ディーヴァー/著 池田真紀子/訳 文藝春秋 リンカーン・ライムシリーズ11作目。 のっけから、ウォッチメイカーが死亡したという ニュースがリンカーンのところに舞い込むが それはないだろうという予測はすぐついた。 メインの、毒をタトゥーを彫…

ゴースト・スナイパー

ジェフリー・ディーヴァー/著 池田真紀子/訳 文藝春秋 リンカーン・ライムシリーズ10作目。 容疑者の社会的地位がどんどん高くなっている気が。 リンカーンがバハマまで出向くと思わなかった。 どんでん返しも慣れて大したことないよ、 と思わせて真犯人の正…

沈黙の少女

ゾラン・ドヴェンカー/著 小津薫/訳 扶桑社文庫 ドイツミステリ。 誘拐事件の被害者少女「きみ」、 復讐に燃える主人公「わたし」、謎の狩猟集団「彼ら」の 章が時系列もバラバラに構成。 「彼ら」の存在がドイツにいそうかというとどうだろう、 旧ソ連だっ…

バーニング・ワイヤー

ジェフリー・ディーヴァー/著 池田真紀子/訳 文藝春秋 リンカーン・ライムシリーズ9作目。 ウォッチメイカーの事件も対応しつつ 電気を使ったテロ的連続殺人を追う。 当時読んだ人はここでシリーズ完結を思った人が多そう。

ソウル・コレクター

ジェフリー・ディーヴァー/著 池田真紀子/訳 文藝春秋 リンカーン・ライムシリーズ8作目。 とても現代的な事件。 ネット上の個人情報が書き換えられて 犯罪者にさせられるの怖い。 今回はリンカーンのいとこが冤罪事件に巻き込まれる。 リンカーン・ライムは…

ウォッチメイカー

ジェフリー・ディーヴァー/著 池田真紀子/訳 文藝春秋 リンカーン・ライムシリーズ7作目。 『スリーピング・ドール』の主人公キャサリン・ダンスも登場。 ウォッチメイカーという殺し屋(このシリーズ殺し屋多すぎない?)が 敵なのに、過去作品の犯人たちと…

12番目のカード

ジェフリー・ディーヴァー/著 池田真紀子/訳 文藝春秋 リンカーン・ライムシリーズ6作目。 ハーレムの女子高生が犯人に狙われる。 それが140年前の解放奴隷のとある事件と関連していく。 どんでん返しは抑えめか。

死の教訓 (上) (下)

ジェフリー・ディーヴァー/著 越前敏弥/訳 講談社文庫 これもブレイク前の作品だが 前半が冗長でしかもイラつかせる登場人物だらけで 読むのがつらかった。後半はいいのだけどね。 大学の警備部に所属する黒人男性のクレスギだけが 作品の良心的存在だった。

眠れぬイヴのために

ジェフリー・ディーヴァー/著 飛田野裕子/訳 早川書房 ディーヴァーの出世作といわれる単発物で サスペンスもの。 精神病院から逃走したルーベックに 狙われるとされているリズがあまり魅力を感じない。 とてつもない大嵐も近づきつつあるのに 彼女が一向に…

ポーカー・レッスン

ジェフリー・ディーヴァー/著 池田真紀子/訳 文春文庫 <収録作品> 『章と節』『通勤列車』『ウェストファーレンの指輪』 『監視』『生まれついての悪人』『動機』 『恐怖』『一事不再理』『トンネル・ガール』 『ロカールの原理』『冷めてこそ美味』『コピ…

ボーン・マン

ジョージ・C・チェスブロ/著 雨沢泰/訳 文春文庫 ニューヨークのホームレス問題などの 社会派ぽいミステリ。 主人公が記憶喪失など現代ものでは最近お目にかかれない。 ニューヨークの地下迷宮の話は興味深い。

スリーピング・ドール

ジェフリー・ディーヴァー/著 池田真紀子/訳 文藝春秋 リンカーン・ライムシリーズから派生した キャサリン・ダンスシリーズ一作目。 まだ彼女が登場するライムものは未読だが 容疑者からは外せるということでの安心感あり。 こちらも、裏切られる展開続出で…

魔術師

ジェフリー・ディーヴァー/著 池田真紀子/訳 文藝春秋 リンカーン・ライムシリーズ5作目。 敵はイリュージョニスト、と最初から判明しているが 正体はなかなか明らかにならなかったり マジックを通じての騙しのためか最後まで油断ならなかった。

石の猿 (上)(下)

ジェフリー・ディーヴァー/著 池田真紀子/訳 文春文庫 リンカーン・ライムシリーズ4作目。 中国からのギャング蛇頭の「ゴースト」との対決。 本当に油断ならない展開。 ゲストキャラクターのソニー・リーがとてもいいのに なんてことな展開で悲しい。

エンプティー・チェア

ジェフリー・ディーヴァー/著 池田真紀子/訳 文藝春秋 リンカーン・ライムシリーズ3作目。 今回はニューヨークを離れて南部が舞台。 南部怖いと北部人目線な感じで読んでしまう。 シリーズもので続編あるから安心はできるが、 それを知らないと主役側が全て…

コフィン・ダンサー

ジェフリー・ディーヴァー/著 池田真紀子/訳 文藝春秋 シリーズ2作目。 今回は、最初から犯人はわかっているが 正体は不明な暗殺者を追う。 主人公側のメンバーよりも 犯人側の方が残酷だけど妙に人間ぽくて ドジっ子部分もあるなーと思いつつ読んでいたら …

ボーン・コレクター

ジェフリー・ディーヴァー/著 池田真紀子/訳 文藝春秋 リンカーン・ライムシリーズ一作目。 映画版は観たことあったが原作は初めてだった。 事件の真相への伏線が見事で無駄なく 本の厚みはあるがスピード感があった。

七人の暗殺者

エイダン・トルーヘン/著 三角和代/訳 ハヤカワ文庫NV 所々で何をしているのか不明なシーンが あったため読み返したりしてやたら時間かかった。 文章に癖は強くて訳文大変そうだったが、 舞城王太郎の方が癖は強いと思う。

冷たい家

JP・ディレイニー/著 唐木田みゆき/訳 早川書房 ミニマリストな建築物をつくった 建築家がなんだか怪しげだったが、 話が進むにつれて登場人物全てが怪しげ。 結末が全く想像できなかった。 著者が日本文化に惹きつけられた部分が 本書に反映されているが、 …

イヴリン嬢は七回殺される

スチュアート・タートン/著 三角和代/訳 文藝春秋 ゴシックミステリ風な時代背景と舞台なのに 人格転移やタイムリープをすることで 事件の謎解きをするのだが 最初の方はそれに慣れることに手間取った。 理解できると一気読みできるが。

種の起源

チョン・ユジョン/著 カン・バンファ/訳 早川書房 「悪」を書いた小説。 サイコパスを上回る生まれつきの犯罪者 プレデター(捕食者)というのか。 語り手の独特さに振り回された。

声の物語

クリスティーナ・ダルチャー/著 市田泉/訳 早川書房 アメリカに在住している女性は 100語しか話すことを禁じられ就業もできなかったり 不自由を強いられる生活になったというディストピアもの。 テーマは面白いが 結末が案外あっさりしているというか、 主人…

1793

ニクラスナット・オ・ダーグ/著 ヘレンハルメ美穂/訳 小学館 タイトルの通り、1793年スウェーデンが舞台の歴史ミステリ。 フランス革命が起こった時代のスウェーデンの描写が、 暗い雰囲気で描かれる。華やかさほぼなし。 第一部は取っ付きにくかったが、 第…

ディオゲネス変奏曲

陳浩基/著 稲村文吾/訳 早川書房 <収録作品> 『藍を見つめる藍』『サンタクロース殺し』『頭頂』 『時は金なり』『習作 1』『作家デビュー殺人事件』 『沈黙は必要だ』『今年の大晦日は、ひときわ寒かった』『カーラ星第九号事件』 『いとしのエリー』『習…

音もなく少女は

ボストン・テラン/著 田口俊樹/訳 文春文庫 ミステリというより文芸小説寄り。 生まれつき耳が聞こえない少女イヴの過酷な半生。 彼女に関わる女性たちの強さ(肉体的意味ではない)が たとえ不幸な結果になっても輝きを増す。

その犬の歩むところ

ボストン・テラン/著 田口俊樹/訳 文春文庫 「ギヴ」という犬が、911、イラク戦争、カトリーヌハリケーンなどで 傷ついた人々と関わっていく物語。 ギヴは特に擬人化描写もなく犬として徹底された存在。

黒き微睡みの囚人

ラヴィ・ティドハー/著 押野慎吾/訳 竹書房文庫 とくにあらすじも読まずに読み進めても 結構初期で主人公の私立探偵ウルフが 落ちぶれたアドルフ・ヒトラーとわかる。 彼は「大転換」でナチスが天下をとれずに 共産主義にドイツが乗っ取られてイギリスに亡命…

世界を売った男

陳浩基/著 玉田誠/訳 文藝春秋 第2回島田荘司推理小説賞作。 タイトルがSFぽいけど本格ミステリもの。 トリックはありといえばありかな。 この作者の香港の描写は毎度興味深いものだが 訳が作風と合わない感じなのが気になるところ。

飛蝗の農場

ジェレミー・ドロンフィールド/著 越前敏弥/訳 創元推理文庫 ラストまで異様な内容であったが、 そもそも冒頭でヒロインがいきなり銃撃する のがよくわからずだった。

13・67

陳浩基/著 天野健太郎/訳 文藝春秋 <収録作品> 『黑與白之間的真實 (黒と白のあいだの真実)』『囚徒道義 (任侠のジレンマ)』 『最長的一日 The Longest Day (クワンのいちばん長い日)』 『泰美斯的天秤 The Balance of Themis (テミスの天秤)』 『…