読書の記録_国外作家は行

ゴーストライター

ロバート・ハリス/著 熊谷千寿/訳 講談社文庫 2010年に映画化もされているらしい。 珍しく海外ミステリで訳者あとがきも解説もなかった。 イギリス元首相、アダム・ラングの回顧録の ゴーストライターになった「私」。 前任者が不審死をしているなど不穏なと…

血を分けた子ども

オクテイヴィア・E・バトラー/著 藤井光/訳 河出書房新社 <収録作品> 『血を分けた子ども』『夕方と、朝と、夜と』『近親者』『話す音』『交差点』『前向きな強迫観念』『書くという激情』『恩赦』『マーサ記』 何の気なしに読んだが、 生真面目なのだがデ…

通信教育探偵ファイロ・ガッブ

エリス・パーカー・バトラー/著 平山雄一/訳 国書刊行会 通信教育で格闘技を学べるのだから 通信教育で探偵になる場合もある。 禁酒法時代のアメリカにて 壁紙職人兼探偵のファイロ・ガッブが活躍する連作短編集。 頭脳明晰ではなく偶然と幸運によって事件を…

ダブル

深町秋生/著 幻冬舎文庫 ヤクザが組織に裏切られて容姿を変えて 復讐のために潜入する。 性別関係なく暴力やドンパチ半端ないが フィクション度が強いので、これはお話ですからと 割り切りはできた。

よき自殺

トニ・ヒル/著 宮崎真紀/訳 集英社文庫 サルガド警部三部作二作目。 前作ラストで失踪した妻の謎も並行しつつ、 化粧品会社での連続自殺事件の謎が進む。 自殺の原因、無茶振りなところもある。 妻の失踪直前の行動がわかるが、これがまた次回に引っ張る展開…

カササギ殺人事件 〈上〉〈下〉

アンソニー・ホロヴィッツ著 山田蘭/訳 創元推理文庫 とうことで読了。 こっちも作中作『カササギ殺人事件』が存在している。 本作だとクリスティのオマージュがそこかしこに。 しかも孫がゲスト出演している。 著者がドラマ「名探偵ポワロ」の脚本をしてい…

ヨルガオ殺人事件 上・下

アンソニー・ホロヴィッツ著 山田蘭/訳 創元推理文庫 前作の『カササギ殺人事件』を飛ばしてしまい、 少し内容にも触れてあったが特に問題ないだろう。 前作で死亡したらしき、作家アラン・コンウェイの 『愚行の代償』が作中作として一部だけでなく全て載っ…

ガラスの虎たち

トニ・ヒル/著 村岡直子/訳 小学館文庫 同じ街だけど、1978年と2015年が交差し怒涛のラストを迎える。 どちらも学校いじめ事件を語っているが 1978年の事件関係者とその縁者が 2015年に関係をするが登場人物が多すぎでわかりづらい。 そんな中1978年スペイン…

死んだ人形たちの季節

トニ・ヒル/著 宮崎真紀/訳 集英社文庫 スペイン警察ミステリ。シリーズ三部作の一作目。 タルーニャ州警察のエクトル・サルガドが主人公。 うだるように暑いバルセロナの中を いろいろな社会問題をはらんだ事件を追う。

言語の七番目の機能

ローラン・ビネ/著 高橋啓/訳 東京創元社 1980年、フランスにてロラン・バルトが交通事故死。 この歴史的事実から壮大なフィクションに膨らませる力量がすごい。 事件を担当する警部とその助手的若手記号学者以外は ほとんど実在の人物ばかりだが、よく遺族…

ファイト・クラブ

チャック・パラニューク/著 池田真紀子/訳 ハヤカワ文庫NV 同タイトル映画の原作本。 タイラーのカリスマ性が 意図的な文章と作品の構成とマッチしている。

ミルクマン

アンナ・バーンズ/著 栩木玲子/訳 河出書房新社 ブッカー賞受賞作。 固有名詞がほとんどないが、おそらくは 1970年代の北アイルランドと思しき場所で 日常がテロや陰謀などのディストピアな世界を描く。 主人公をストーカーするテロリストのミルクマンが不気…

死せる獣―殺人捜査課シモンスン

ロデハマ&セーアン・ハマ/著 松永りえ/訳 ハヤカワ・ポケット・ミステリ デンマークミステリ。 これも児童虐待加害者が処刑される事件と重い。 『制裁』もそうだったけど、複雑な感情で読み進めなければならない。

時間の王

宝樹/著 稲村文吾、阿井幸作/訳 早川書房 <収録作品> 『穴居するものたち』『三国献麺記』『成都往時』 『最初のタイムトラベラー』『九百九十九本のばら』『時間の王』 『暗黒へ』 中華SF短編集。 著者は『三体』の二次創作をきっかけにデビューらしい。 …

猟犬

ヨルン・リーエル・ホルスト/著 猪股和夫/訳 ハヤカワ・ポケット・ミステリ ヴィスティング警部シリーズ。 過去の事件で捏造発生し、ヴィスティングが停職に。 この話より後の話から読み出しているので 汚名を晴らすのはわかっているのでその部分だけは安心…

鍵穴

ヨルン・リーエル・ホルスト/著 中谷友紀子/訳 小学館文庫 ヴィスティング警部シリーズ。 前作の『カタリーナ・コード』の次の話で 未解決事件4部作の2作目。 病死した政治家が所持していた大金の謎から 未解決の失踪事件の謎が解き明かされる。 今回、ジャ…

カタリーナ・コード

ヨルン・リーエル・ホルスト/著 中谷友紀子/訳 小学館文庫 ノルウェーの警察小説。 ヴィスティング警部シリーズものだが 日本で出版されている作品はバラバラ。 主人公ヴィスティングは警察側で 彼の娘はマスコミ側として未解決事件を追う物語。

第八の探偵

アレックス・パヴェージ/著 鈴木恵/訳 ハヤカワ・ミステリ文庫 1940年代に私家出版された 短編ミステリ集が各章でも紹介され その作家と編集者がその作品について語る。 構成は変わっているし作中作は風変わりな内容。

ヒロシマを暴いた男

レスリー・M・M・ブルーム/著 高山祥子/訳 集英社 1946年8月の『ニューヨーカー』誌にて 政府が隠蔽していた広島原爆被害の真実暴いた ジャーナリスト、ジョン・ハーシーのノンフィクション。 アメリカが原爆について情報規制していたのは知っていたが 一年…

その裁きは死

アンソニー・ホロヴィッツ/著 山田蘭/訳 創元推理文庫 元刑事ホーソーンシリーズ2作目。 弁護士殺害事件を追う。 事件解決のトリックなどは王道な本格ものでは。 容疑者の一人がアンノという名前の日本人が登場している。 著者は島田荘司の『斜め屋敷の犯罪…

見習い警官殺し (上)(下)

レイフ・GW・ペーション/著 久山葉子/訳 創元推理文庫 スウェーデン・ミステリ。 事件やその結末については実際の事件ぽい流れで構成している。 DNA提供数の多さにびっくり。北欧っぽい? 殺人事件の名前を女性のファーストネーム (本作も現代だと「リンダ…

メインテーマは殺人

アンソニー・ホロヴィッツ/著 山田蘭/訳 創元推理文庫 事件の謎を追う癖の強い元警部。 その助手と書き手に選ばれたのが著者自身という ホームズっぽい探偵物語。 作中のホロヴィッツの経歴などは本当ぽい。

EQMM90年代ベスト・ミステリー 夜汽車はバビロンへ

ジャネットハッチングス/編 深町真理子ほか/訳 扶桑社ミステリー 『ホール・イン・ツー』ラルフ・マキナニー 『引きまわし』アンドリュー・ヴァクス 『銀幕のスター』ジャニス・ロウ 『名もなき墓』ジョージ・C・チェスブロ 『衣装』ルース・レンデル 『石の…

オランダの文豪が見た大正の日本

ルイク・ペールス/著 國森由美子/訳 作品社 日本では翻訳がされてないため無名な作家だが、 ヨーロッパではベル・エポック時代に一世を風靡する作家とのこと。 関東大震災前の大正時代に日本を訪れた 外国人の手記は珍しいらしい。 長崎から日光までを旅して…

カリ・モーラ

トマスハリス著 高見浩/訳 新潮文庫 ハンニバル・レクター博士シリーズ完結後の作品。 タイトルは主人公の女性の名前。 元チリの少女兵出身という過去を持つ アメリカへ移民し獣医になりたいという背景がある。 犯罪一味との対決などアクションがテンポ良い…

ナチス狩り

ハワード・ブラム/著 大久保寛/訳 新潮文庫 タイトルと中身がちょっと違う気がする ノンフィクションもの。 第二次世界大戦時にイギリス軍として参加していた ユダヤ旅団(パレスチナ在住のユダヤ人が所属)の記録。 戦時中部分は活躍少なく、むしろ戦後にな…

探偵は女手ひとつ

深町秋生/著 光文社 山形が舞台で当たり前だけど 山形弁バリバリな連作短編集。 タイトルどおり、元警察官で探偵業をしている シングルマザーが主人公。 今まで読んだ深町作品に比べると すごくハートウォーミングな内容であった。 暴力シーンは結構あるのだ…

殺す鳥

ジョアンナ・ハインズ/著 神林美和/訳 創元推理文庫 英国ミステリ。 家族問題のサスペンスといったところ? 犯人探しとしては、 一どんでん返しありそうでそのとおりだった。

われらの独立を記念し

スミス・ヘンダースン/著 鈴木恵/訳 早川書房 レーガンが大統領就任した1980年代前半、 片田舎に住むソーシャルワーカーの生活を描く。 ソーシャルワーカーのピートは お役所的ではなく、自分の娘が家出した状態でも 困った人々のために奔走する。

レストラン「ドイツ亭」

アネッテ・ヘス/著 森内薫/訳 河出書房新社 1963年実際に行われた「フランクフルト・アウシュビッツ裁判」を ベースとしたフィクション。 20年前近く前にあったナチスドイツのことを 忘れたい人々、何があったか真実を知りたい人々など 様々な思いが書かれて…