複眼人

複眼人

呉明益/著 小栗山智/訳 KADOKAWA

なんとも不思議な感覚の幻想小説

近未来らしき台湾に太平洋でできたゴミの塊の島が

地震による津波とともにやってくる。

人生に絶望した元大学教授の女性アリスと

ゴミの島とともにやってきた少年アトレとの関わりが

書かれているが、アトレの世界がなんとも神話的だった。

それと別に、台湾先住民の登場人物たちの話も

語られているがどちらかというと現実的か。