ヘニング・マンケル/著 柳沢由実子/訳 創元推理文庫
ヴァランダーシリーズ8作目。
1998年の話だが、タイトルから連想されるどおり
話が進むにつれ、世界を混乱を起こそうとする
コンピュータ犯罪の計画が明かされる。
スウェーデンの小さな町が舞台なのに
毎度事件の規模が大きいシリーズだがその中でも最大かも。
ヴァランダー自身が時代から立ち遅れた
古い刑事という感想を抱く。
本作で、娘のリンダが刑事になる決心をつけ
『霜の降りる前に』へとつながるのだった。
思えばリンダのピッキングのエピソードは
ヴァランダーの行動を元にしていたのだな。