2011-09-01から1ヶ月間の記事一覧

星の国のアリス

田中啓文/著 祥伝社文庫 SFでホラー。 当たり前だけど密室状態の貨物宇宙船内で殺人が。 吸血鬼の仕業らしいがいったいどこへ? それとも誰かが吸血鬼かと乗客が疑心暗鬼に陥る。 吸血鬼自体よりも乗船した人たちの グロテスクな心の闇や行為の方が恐ろしい。

おれの血は他人の血

筒井康隆/著 新潮文庫 1975年(昭和50年)第6回星雲賞(日本長編部門)受賞。 ハードボイルド筒井バージョン。 面白いのがサラリーマンが ヤクザの用心棒をするという設定。 抗争シーンが相当血なまぐさいのだけど、 やりすぎなのでかえって笑えてしまうくら…

秋の牢獄

恒川光太郎/著 角川書店 <収録作品> 『秋の牢獄』『神家没落』『幻は夜に成長する』 日本的情緒がある雰囲気ためか、 怖くて残虐(なシーンがある)な印象というよりも 不思議で幻想的な雰囲気方が強い印象。

激マン! 第4巻

永井豪&ダイナミックプロ 日本文芸社 『デビルマン』を終らせるための 現場の緊迫感は鬼気迫る感じになってきた。 これのためにまた別の連載漫画を終了させるとは。 また、マネージャーがまた増えたのには驚いた。多すぎ! しかし、現実エピソードより 『デビ…

きのう何食べた? 第5巻

よしながふみ 講談社 今巻で登場したゲイカップルとの関わりで シロさんの頑さが少し薄くなった感じが。 そろそろエンドに近づいているのかな。 あと、指輪エピソードのケンジが可愛かった。

食べて、祈って、恋をして

エリザベス・ギルバード/著 那波かおり/訳 ランダムハウス講談社 副題:女が直面するあらゆること探究の書 同名映画の原作。 一年を通してイタリア、インド、バリ島に在住して 過去、現在、未来を探究する紀行もの。 30代になって自分探ししたり内省したりと…

激マン! 第1~3巻

永井豪&ダイナミックプロ 日本文芸社 本当は4巻まで出ているが手元にある3巻まで読了。 この話、「デビルマン編」ってなっているけど別の編も描かれるのか? 当時の制作裏話や漫画界の事情等は興味深い。 豪ちゃん先生の天才的エピソードは素直に感心する。 …

岡崎京子未刊作品集 森

岡崎京子 祥伝社 『森』は第1話掲載後、交通事故でそれきり中断してしまった作品。 (※2011年現在もリハビリの日々だそうである) 嵐の前触れぽくて続きが確かに気になるよ。 他は年代ごとの未刊短篇話や予告カットなどが収録されている。

ブラック・ジャック創作秘話~手塚治虫の仕事場から~

宮崎克/原作 吉本浩二/漫画 秋田書店 絵柄はそれほど上手な部類ではないのだけど、 これが話にとても合っている! 人選した編集の人偉い。 手塚治虫の『ブラック・ジャック』制作にまつわる 狂気にも近い手塚治虫の天才的エピソードが満載で とても面白かった…

まず、手をあげなさい!

朝倉千恵子/著 中経出版 「当たり前の習慣」って何かというと本当に普通のこと。 でも、本書で振り返るに出来てない所が あるなあと反省しつつ。 当たり前の習慣になるように、最初は意識してって そのうち無意識に行えるようになれば良いのだろうか。

逆光 (上)(下)

トマス・ピンチョン/著 新潮社 一冊約450ページの壮大なストーリー。 シカゴ万博の頃から第一次世界大戦後までの アメリカ、メキシコ、ヨーロッパ各地から中央アジアまでと あちこち舞台を変えかつ複数の主要人物の物語を ちりばめていて注意しないと途中こ…

気難しい女性との上手な接し方

遥洋子/著 朝日新聞出版 「人の振り見て我が振り直せ」 会社に困ったちゃんがいて解決のヒントとして読むのは 少し安易で単純で参考程度かなと思う。 が、自分がここで上がっている困ったちゃん例が ないかを見直して行動を改める、 という読み方はいいかも。…

ほぼ日手帳公式ガイドブック2012

ほぼ日イトイ新聞/編著 マガジンハウス まあ、みなさん時間あるよね……と思うくらい デコラティブな内容が多めだった。 自分もほぼ日手帳使っているけどとても地味だ。 『よつばと!』10巻でとーちゃんがほぼ日手帳を使っていることが 発覚したため、本著で取…

革命のふたつの夜

筒井康隆/著 角川文庫 <収録作品> 『母子像』『くさり』『となり組文芸』 『巷談アポロ芸者』『コレラ』『泣き語り性教育』 『深夜の万国博』『革命のふたつの夜』 1960年代終わりから1970年代始めの 時代が色濃く反映されている作品集だった。 ドタバタ系…