2011-01-01から1ヶ月間の記事一覧

ミレミアム1 ドラゴン・タトゥーの女(上)(下)

スティーグ・ラーソン/著 ヘレンハルメ美穂、岩澤雅利/訳 早川書房 映画&ドラマ化もされているシリーズ1作目。 スウェーデンって、最近はイケアやH&Mの発祥地とか 北欧お洒落とか福祉国家くらいのイメージしかないので、 本作はミステリだが社会体制も触れ…

エアーズ家の没落(上)(下)

サラ・ウォーカーズ/著 中村有希/訳 創元推理文庫 エアーズ家の人々よりも ハンドレッズ領主館という「館」が主役といってもいいかも。 ゴシックホラーって何故だか素敵。 でも、館自体が不幸を呼んでいるのか とある人物のせいかのかは、読む人によって変わ…

水木しげるの遠野物語

水木しげる 小学館 柳田國男『遠野物語』刊行100年記念での 企画ぽい(2010年)けど、 コラボしては最も適切な組み合せだ。 内容も原作本に沿ってかつ水木テイストで 不思議度アップしている。

烙印

大下宇陀児/著 国書刊行会 <収録作品> 『烙印』『爪』『毒』 『灰人』『偽悪病患者』『金色の獏』 『魔法街』『不思議な母』『蛍』 戦前の作品が多めだが、 当時だと珍しい設定を用いた話ばかり。 その中で『魔法街』は幻想的で珍しかった。

幽談

京極夏彦/著 メディアファクトリー <収録作品> 『手首を拾う』『ともだち』『下の人』 『成人』『逃げよう』『十万年』 『知らないこと』『こわいもの』 実話風怪談調の短篇集。 内容をそんな風なためか すっきりしない話もあった。

顔のない女

高橋葉介 早川書房 殺し屋専門の殺し屋「顔のない女」。 幻想的かつアクションシーンも多い 女性主役のお話は珍しいかも?

月光条例 第12巻

藤田和日郎 小学館 結末が悲劇なおとぎばなしの中でも ダントツの『雉も鳴かずば』が出てきた! 次巻で『青い鳥』のチルチルが本当の暗黒面に堕ちるのかな?

ペンギンの憂鬱

アンドレイ・クルコフ/著 沼野恭子/訳 新潮社 売れない作家ヴィクトルが新聞社の依頼で 死亡記事を準備するという仕事を受けるが、 その対象者が続々死亡するという ソ連崩壊直後のウクライナの不穏な空気が漂う。 不況で動物園も動物を売ったりするというの…

はいからさんが通る 全4巻

大和和紀 講談社漫画文庫 なつかし漫画本。 後半のストーリー全く忘れてたが、 改めて読むと紅緒って逆ハーレム状態だったのね。 未成年が酒乱設定とか現代では描けない内容も 結構あるが、文庫版でよく改変されなかったと思う。

ルイザと女相続人の謎

アンナ・マクリーン/著 藤村裕美/訳 創元推理文庫 『若草物語』の作者が若かりし頃に体験した 事件を回想するという時代ミステリー。 謎解きはそれほど複雑ではないけど、 語り手のオルコットが親切に当時の時代背景を 都度説明してくれるので、 19世紀アメ…

エロイカより愛をこめて 第3巻

青池保子 秋田書店文庫 伯爵のスケール大きい盗みが楽しいな。 昔の漫画なのにギャグも色あせてないし 少女漫画なのにアクションも凄い。 アラスカ編の続きが気になる。

西原理恵子の人生画力対決 第1、2巻

西原理恵子 小学館 西原理恵子の人脈の広さを伺わせるラインナップ。 大御所メンバーが半端ないぞ。 うろ覚えお絵描き対決で意外な素顔が見える。 毎回ゲストへのお題が同じなものは飽きてこないか?

森に眠る魚

角田光代/著 双葉社 音羽お受験殺人事件がベースになっている ママ友たちの物語。 最初は仲良しグループだったのが、 ふとしたことがきっかけでバラバラになり 憎み合う様の過程が怖すぎる。 全員何かしらの心の闇を抱えていてそれが乗り越えられない所とか …

エロイカより愛をこめて 第1、2巻

青池保子 秋田文庫 古い漫画ですな。 いろいろな所で語られてるので、 登場人物や話の概要は知ってたけど初読。 1巻は後の設定とズレがある感じがしたが、 冷戦時代のスパイものと怪盗ものが うまくブレンドしていて面白い。

それでも町は廻っている 第1巻

石黒正数 少年画報社 メイド喫茶設定はメインじゃなく味付けだな。 女子高生の日常話である。ほのぼの。 でも、2巻以降読む気は現時点ではないかなあ。 女子高生日常系は自分には合わないかも。

完全自供 殺人魔大久保清vs.捜査官

飯塚訓/著 講談社 警察視点からの大久保清事件。 事件の全容は割と有名だけど、 それは全て四人の刑事による 地道な尋問によっての供述であった。 著者も、当時の捜査陣の末端にいたためか 当時の人物への取材がしやすかったのかな。

黒娘 アウトサイダー・フィメール

牧野修/著 講談社ノベルス 『隣のマキノさん』の著作。 男vs女の血みどろ抗争。 エログロ&暴力満載。 あといろいろふざけすぎ。 でも、文体のせいかそれほど気持ち悪くはない。

綺譚集

津原泰水/著 集英社 <収録作品> 『天使解体』『サイレン』『夜のジャミラ』 『赤假面傳』『玄い森の底から』『アクアポリス』 『脛骨』『聖戦の記録』『黄昏抜歯』 『約束』『安珠の水』『アルバトロス』 『古傷と太陽』『ドービニィの庭で』『隣のマキノ…

アミダサマ

沼田まほかる/著 新潮社 とても淀んだ雰囲気なホラー本。 話が雲をつかむような所があって、 読了後にモヤモヤさせられる。

解剖医ジョン・ハンターの数奇な生涯

ウェンディ・ムーア/著 矢野真千子/訳 河出書房新社 近代外科医の父、ジョン・ハンターの伝記。 解剖オタクで医学はもとより珍しい生物を求めて 多数の剥製を作ったりして個人博物館までつくってしまった 相当時代の先を進んでしまった人物であった。 ドリト…

血族

山口瞳/著 文藝春秋 今は文庫版もある。 2011年初読了本。 私小説なのだが、作者自身の出生の謎から 両親特に母の実家の謎を探すということで ルポタージュ風に読める。 出生の謎はそれほど複雑ではない。 しかし、母が死ぬまで必死で隠したことを探し尽くそ…

宇宙戦艦ヤマト 全3巻

松本零士 秋田書店 2011年初漫画読了。 家族の本なので大分前からあったけど臭いがキツいので なかなか読む気になれなかった。 内容は、アニメのダイジェスト版なのだが、 ハーロックが出たのには笑った(アニメではでませぬ)。 絵としては作画が不安定なア…