2020-10-01から1ヶ月間の記事一覧

つけびの村  噂が5人を殺したのか?

高橋ユキ/著 晶文社 山口連続殺人放火事件のルポ本。 というか、事件からもう7年もたっていたとは。 取材はよくされている内容だったが、 前半部分をノンフィクションの賞に応募していて落選したそうだが それはそうだよな、と思った。 後半部分が加えられて…

パリ警視庁迷宮捜査班

ソフィー・エナフ/著 山本知子、川口明百美/訳 早川書房 フランス版「特捜部Q」。 たしかに未解決事件を扱う組織の落ちこぼれメンバー という部分は似ているけど、こちらは人数がもっと多い。 あとこちらの方が主人公が女性なためか おしゃれな感じである。…

風太郎不戦日記 第2巻

勝田文 講談社 TVでも紹介あったらしい 8月15日のカラーのシーンが単行本でも カラーで収録されている。 2巻では実際に空襲に巻き込まれ疎開もする。 終戦直前の山田青年の心理状態の描写そうくるか。 日記も佳境を過ぎたので次回で完結しそう。

西一番街ブラックバイト 池袋ウエストゲートパークXII

石田衣良/著 文藝春秋 <収録作品> 『西池第二スクールギャラリー』『ユーチューバー@芸術劇場』 『立教通り整形シンジケート』『西一番街ブラックバイト』 入手できる順序で読むことに。 執筆当時の話題を作品に取り入れているので 少し立つと古臭くなり…

ウィンター家の少女

キャロル・オコンネル/著 務台夏子/訳 創元推理文庫 マロリーシリーズ8作目。 ニューヨークなのに古い屋敷にいわくつきな家族と なんともゴシックな雰囲気。 58年前の虐殺が現代の殺人との関わりとは。 今回は、チャールズがメインでここからマロリーとの関…

博物館ななめ歩き

久世番子/著 文藝春秋 漫画はほぼなくイラストエッセイ。 東京が多いけど行ったことがないところが多い。 外出自粛でなかなか出かけられない今日このごろ この本で行きたいところをピックアップしていこう。

そこに無い家に呼ばれる

三津田信三/著 中央公論新社 幽霊屋敷怪談。 シリーズ三作目だったが二作目飛ばしてしまった。 これ語り手が著者自身の実話怪談風なので 気味の悪さが半端ない。

水溜まりに浮かぶ島 第1、2巻

三部けい 講談社 犯罪者とネグレクトされている小学生が 事故で精神が入れ替わるサスペンスもの。 しかし主人公クラスのキャラクターが 他の作品と似ているので同時進行すると どっちがどっちだか。

陪審員に死を

キャロル・オコンネル/著 務台夏子/訳 創元推理文庫 キャシー・マロリーのシリーズは もう入手できる順で読んでいる。 この頃はシリーズ主要メンバーがクローズアップされていたようで マロリーの相棒のライカーがメイン。 ラジオ番組で殺人を煽るのって現実…

ダブル 第3巻

野田彩子 講談社 ドラマ化企画進行中、というのが なんだか不安なところ。 多家良が俳優として有名になるにつれて 友仁との距離ができていくがそれでも共依存関係が変わらず。 どっちも不穏感がある。今巻ラストは一見 希望的なんだけどそれでも不穏感が拭え…

吊るされた女

キャロル・オコンネル/著 務台夏子/訳 創元推理文庫 マロリーシリーズ、全く順序どおりに読んでいないが あまり問題はないようである。 本作では事件の被害者がマロリーの過去と 関わって、他の作品でもちょいちょい触れている 少女時代のエピソードの謎がだ…

テッド・チャン/著 大森望/訳 早川書房

<収録作品> 『商人と錬金術師の門』『息吹』『予期される未来』 『ソフトウェア・オブジェクトのライフサイクル』 『デイシー式全自動ナニー』『偽りのない事実、偽りのない気持ち』 『大いなる沈黙』『オムファロス』『不安は自由のめまい』 テッド・チャ…

占領都市 TOKYO YEAR ZERO II

デイヴィッド・ピース/著 酒井武志/訳 文藝春秋 様々な人々の視点で帝銀事件が語られる。 『藪の中』モチーフらしいので 結末は曖昧である。 前作もそうだが、独特文体なところが読みづらい。 今回は特に刑事の手帳部分が読みづらすぎて 飛ばしてしまった。…

ユダヤ警官同盟 〈上〉〈下〉

マイケル・シェイボン/著 黒原敏行/訳 新潮文庫 原作タイトルをそのまま訳しているし 確かにそうなんだけど損している気がする。 作品世界は歴史改変もので、 イスラエルが第二次世界大戦後建国するがすぐにだめになって、 アメリカアラスカ州アレキサンダー…

神は細部に宿るのよ 第6巻

久世番子 講談社 前出たのが2年前だったか? でも流行はそれほど大きく変わっていない気がする。 書かれているツッコミはあるあるだった。 次も出るとしたらコロナネタがあるのだろうか。 (過去の巻でマスクをテーマにした話はあったが)

ヤマンタカ 大菩薩峠血風録

夢枕獏/著 KADOKAWA 『大菩薩峠』をやっと読了したので それを下敷きにした小説を読む。 元ネタの第一巻に収録されている 御岳神社の奉納武術試合を軸にしている剣豪小説。 机竜之助が主役ではなく、土方歳三が主役。 夢枕獏自身が原作全部読んでいないと あ…

刻まれない明日

三崎亜記/著 祥伝社 『失われた町』の続編。 前作で起こった事件から10年後が舞台。 以前関わった登場人物たちが再び出てきて 心の決着をつける。

大菩薩峠〈20〉

中里介山/著 ちくま文庫 未完だけど20巻で完結。 勝小吉の自伝引用がまだ続いているのは 少々呆れた。しかもカタカナ文章になって読みづらい。 最後の話のオチが終わらせる気が全くしないという内容。

大菩薩峠〈19〉

中里介山/著 ちくま文庫 話は進まずだが、この段階にきて 新撰組が久々の登場、複数の登場人物と接触と 幕末のいつの時代だ? という状況に。 あと、勝小吉の自伝の引用がページ稼ぎかというくらい長い。 自伝に対する神尾主膳のツッコミは面白かったが。

ライフ・アフター・ライフ

ケイト・アトキンソン/著 青木純子/訳 東京創元社 死ぬたびに人生やり直し、 デジャヴュ状態で記憶している 永遠に続けるのは辛いな。 自然死なら終わるのかと思ったが また生まれたときに戻ってぞっとした。 インフルエンザと戦争関連の死亡率が高すぎる。

大菩薩峠〈18〉

中里介山/著 ちくま文庫 一旦離れた机龍之助とお雪ちゃんが また一緒になって大変なことに。 と予想しそうなのに引き合わせたお銀様いいのか? ラストお銀様別件でお怒りではあったが。