2009-05-01から1ヶ月間の記事一覧
斎藤美奈子/著 筑摩書房 700ページを越える13年分の書評集。 表紙は虫で埋め尽くされているのは本の虫からだろうか。 分厚いけど、斎藤美奈子節全開なので一気読みできた。 いや、書評だから一気読みしなくてもいいのだが。 しかし、2、3年前に出版された本…
諸星大二郎 講談社 大唐篇完結。 唐を出国したことろまでで終了なので未完扱いだが、 (「西域篇」がこれから続くのだが) 思ったよりキリの良い終わり方だった。 格好的に恵岸(えがん)行者が沙悟浄かと思ってたのだけど、 結果的に違うみたいだ。 とうと…
アーシュラ・K・ル・グィン/著 小尾芙佐/訳 ハヤカワSF文庫 『ゲド戦記』の著者で有名。 本書はローカス賞受賞作。 『闇の左手』と同じハイニッシュ・ユニバース世界の話だけど そっちが未読でも全く問題なし。 中々、設定が複雑なので理解するのが難しいけ…
田中啓文/著 徳間書店 <収録作品> 『禍記【一】』『取りかえっ子』『天使蝶』 『禍記【二】』『怖い目』『妄執の獣』 『黄泉津鳥船』『禍記【三】』 映像じゃなければ、グロはまあ平気なので連続読了。 こちらは全体的には伝奇ホラーを底辺にした グロホラ…
田中啓文/著 集英社 <収録作品> 『にこやかな男』『新鮮なニグ・ジュギペ・グァのソテー。キウイソース掛け』 『異形家の食卓1 大根』『オヤジノウミ』 『邦夫のことを』『異形家の食卓2 試食品』 『三人』『怪獣ジウス』 『俊一と俊二』『異形家の食卓3 …
光永康則 講談社 表紙は13歳の姫。可愛い。 姫が旅館で浴衣を着ているのにも ティアラを決して外さないのに笑った。 9巻になっても手足の描き方がひょろひょろのまんま なのはむしろ味なのかいな。 対してリサの腹筋がどんどん割れてきてるよ。 王女は3人の…
カズオ・イシグロ/著 古賀林幸/訳 中央公論社 カズオ・イシグロ作品はハヤカワepi文庫でも読めるけど、 読了したのはこっち版。 ヨーロッパのどこかの街(スラブ系ぽい)の イベント「木曜の夕べ」に参加するためにやってきた 世界的ピアニストのライダー。 …
アガサ・クリスティー/著 中村妙子/訳 ハヤカワ文庫NV メアリ・ウェストマコット名義の小説。 ミステリじゃないよ。 15年くらいぶりの再読かな。 弁護士と三人の子供の妻として 何不自由なく暮らしてきたジョーン。 旅先でたった一人で過ごすことになり 自分…
植垣康博/著 彩流社 ぐだぐだ思った事を書いてみたら長くなった……。 一言でいうと、「だめだこいつら」なんだけど。 1971年~1972年に起こった山岳ベース事件および それ以前のも幹部側ではなく、 兵士として実務に関わった赤軍側の活動内容について 割と詳…
井上雅彦/編 廣済堂文庫 <収録作品> 『福助旅館』倉阪鬼一郎 『森の王』久美沙織 『きれいになった』中井紀夫 『いつの日か、空へ』草上仁 『生きている鏡』矢崎存美 『交接法』藤水名子 『痩身術』太田忠司 『闇夜の狭間』岬兄悟 『ワルツ』牧野修 『かみ…
田中啓文/著 集英社 <収録作品> 『たちきり線香』『らくだ』『時うどん』 『平林』『住吉駕篭』『子は鎹』 『千両みかん』 こちらが第1作目。 殺人事件が起きたりしてタイトルにあった 内容のものがこっちの方が多め。 でも、師匠は謎解きしてないよ! 謎解…
井上雅彦/編 廣済堂文庫 <収録作品> 『地獄の始まり』かんべむさし 『罪と罰の機械』牧野修 『夜歩く子』小中千昭 『雨の町』菊地秀行 『赤い花を飼う人』梶尾真治 『彼らの匂い』大場感 『おだやかな侵入』森下一仁 『特別急行列車』井上雅彦 『命の武器…
島本和彦 小学館 2巻になっても、主人公が成長してない所がらしいな。 でも、後半でやっとちゃんと漫画を書き出してる。 ここで描かれている1980年当時の サブカルチャーは全く触れていなかったので 懐かしさというのはなく、 そういうの流行っていたという…
田中啓文/著 集英社 <収録作品> 『蛇含草』『天神山』『ちりとてちん』 『道具屋』『猿後家』『抜け雀』『親子茶屋』 謎はさりげなく提示されて全体のスパイスみたいな感じだった。 どっちかというと、主人公竜二の落語家としての 成長物語と梅寿師匠およ…
イアン・R・マクラウド/著 浅倉久志・他/訳 早川書房 <収録作品> 『帰還』『わが家のサッカーボール』『チョップ・ガール』 『ドレイクの方程式に新しい光を』『夏の涯ての島』 『転落のイザベル』『息吹き苔』 日本オリジナル短篇集。 「老い」「孤独」「…
ルース・レンデル/著 高田恵子/訳 創元推理文庫 ウェクスフォード警部シリーズ第3作目。 といっても出版社バラバラなんで 順番はこだわらなくてもいいのかな。 心理的ミスリードを上手く使って 衝撃的結末へ持って行くのが本当に上手い。 ※タイトルは本編と…
森まゆみ/著 文藝春秋 サブタイトルにあるとおり、 大正メインに名を馳せた(一部は正確には昭和に入る人もいるが) 女性たちの列伝。 基本的には有名人ばかりだから誰? というのはほとんどいなかった。 もう少し内容を細かく希望の場合は、巻末の読書案内…
井上雅彦/監修 廣済堂文庫 <収録作品> 『テレパス』中井紀夫 『女切り』加門七海 『逃げ水姫』早見裕司 『地下のマドンナ』朝松健 『ニューヨークの休日』森真沙子 『怪魚が行く』田中文雄 『老年』倉阪鬼一郎 『赤とグリーンの夜』井上雅彦 『スマイリン…
谷川史子 講談社 初版はミス部分があったらしくて再版のが なかなか見つからず、やっと読了。 学生と出版関係以外の 仕事を持っているヒロインがもっと増えるといいよなー。 という以外は特に不満はなし。 世間的に言われる「おひとり様」そのものの話は 第1…
吾妻ひでお 角川書店 自伝漫画系はオレンジで統一されちゃってるのは何故に。 あじま先生が北海道から上京して漫画家デビューするまでの 修業? 時代をSFぽい手法を使って描いてます。 書き込み密度が濃ゆい。 『失踪日記』でも一部触れられている箇所と 重…