2011-06-01から1ヶ月間の記事一覧

英雄たちの朝

ジョー・ウォルトン/著 茂木健/訳 創元推理文庫 歴史IFもの。ファージング三部作の一作目。 第二次大戦でドイツとイギリスが同盟を結んでしまった世界で 閣僚関係の家で起こった殺人事件を書く。 というか、陰謀ものだな。

中間管理職刑事

秋月りす 竹書房 『OL進化論』の課長が主役の刑事になっている スピンオフ? もの。 相変わらずの安定感さ。 なぜか彼らはアメリカ人の設定ぽいが。

大奥 第7巻

よしながふみ 白泉社 1巻の吉宗篇とここで繋がった。 江島事件が気の毒過ぎで平和になったはずの時代でも 将軍家の周囲が陰謀に満ち溢れているのが恐ろしい。

PLUTO 全8巻

浦沢直樹(手塚治虫/原作) 小学館 『鉄腕アトム』の中でも最も人気あるといえる 「地上最大のロボット」の浦沢直樹バージョン。 原作だと人型ロボットでないキャラクターの大半が 人型になっていたり、やたらエピソードが長くなってるのに 最初違和感があっ…

M・D (上)(下)

トマス・M・ディッシュ/著 松本剛史/訳 文春文庫 魔法の杖を手にした少年の物語 と書くとファンタジーなんだけど、 杖を渡したのマーキュリーというのがどうみても悪魔。 なので、魔法をかけられた人々が大変な事に。 悪夢的ホラー世界が当たり前のように進…

シビュラの目

フィリップ・K・ディック/著 浅倉久志・他/訳 ハヤカワSF文庫 <収録作品> 『待機員』『ラグランド・パークをどうする?』 『宇宙の死者』『聖なる争い』『カンタータ百四十番』 『シビュラの目』 ラストの『シビュラの目』は『ヴァリス』の元。こっちの方…

乙嫁語り 第3巻

森薫 エンターブレイン 購入してから毎日眺めてしまう美しい絵と物語。 いままで空気扱いだったスミスが目立った巻。 眼鏡とったら美形というベタな所が地味にウケた。 美しすぎる第2の乙嫁が不幸過ぎだけど、 文化的背景もあるので物語の流れには納得する。…

妻の帝国

佐藤哲也/著 早川書房 不条理かつデストピア世界を書いた物語。 具体的な宛先もない手紙をひたすら出し続ける というふとした奇妙な行為をする妻は 民衆国家の最高指導者だった……。 普通の生活から突然全体国家になった日本の変わり様が 恐ろしい。

IN

桐野夏生/著 集英社 『OUT』の続編ではないです、念のため。 島尾敏雄『死の棘』を彷彿させる 緑川未来男『無垢人』の真相を探る物語。 小説家の執念を昇華させているといってもいいか。

アオイホノオ 第6巻

島本和彦 小学館 教習所編がやっと終った。長過ぎるよ! 終った後からは漫画の話にやっとなってきたので 今回の巻は面白かった。 7巻への引っぱり具合のオチが気になる。

ヴァリス

フィリップ・K・ディック/著 大瀧啓裕/訳 サンリオSF文庫 ディックの集大成なのか? ドラッグトリップ世界が凄すぎで、 一応読了したが展開が実は良くわからなかったり。

日常 第1巻

あらゐけいいち 角川書店 アニメ版は未見。 タイトルは『日常』だけど SFファンタジー色ある非日常生活。 萌え度は低めでシュールギャグな人向けか。

黄金を抱いて翔べ

高村薫/著 新潮文庫 デビュー作。 強奪ものである意味最強チームを組むっていう 筋だと軽快さがありそうなのだが、 なんとも重苦しい登場人物らの背景。 ハードボイルド色強め。

孤独な鳥がうたうとき

トマス・H・クック/著 村松潔/訳 文藝春秋 物語の視点が何人もの交差して構成されている 何とも不安定な気分にさせられる。 しかし、展開が不安で仕方ないものなのに妙に爽快なラストだなあ。

「残業ゼロ」の仕事力

吉越浩一郎/著 日本能率協会マネジメントセンター 「早朝会議」「完全ノー残業」「がんばるタイム」など会社全体で実践し、 19期連続の増収増益を達成したトリンプ元社長の著作。 文章もわかりやすく実践方法も具体的で結構共感できた。 自分自身が実践する…

デンデラ

佐藤友哉/著 新潮社 同タイトル映画の原作本。 『楢山節考』を連想させられる 姥捨て山の老婆たちの物語。 老婆たちが羆と闘うのだけどアクティブすぎるよ! 皆70歳以上100歳までいるのに、飛んだり走ったり。 そんな元気なのに容赦なく姥捨てする因習の「村…