2006-10-01から1ヶ月間の記事一覧

澁澤龍彦 ちくま日本文学全集

澁澤龍彦 筑摩書房 <収録作品> 『空飛ぶ大納言』『高丘親王航海記 より』『狐媚記』 『護法』『鏡と影について』『玩具のための玩具』 『ミューゼアム・オブ・カタクリズム』『胡桃の中の世界』 『海胆とペンタグラムマ』『愛の植物学』『サド侯爵』 『反…

百鬼夜行抄 第3巻

今市子 朝日ソノラマ文庫 基本的に怖くないホラー漫画なのだが、この巻に収録されている話が 怖いのが多いと思う。と同じにさりげなく笑いのコマも多いよ。

百鬼夜行抄 第2巻

今市子 朝日ソノラマ文庫 律の従姉、晶登場。隔世遺伝だか霊感が強い孫ばかりだなあ。 霊感が強いため友達がいないとか、プラス勉強嫌いで 成績が悪いとか、律の設定がなんかリアルっぽい。 でも、律のお母さんは実は見える人なのか?

明治大正翻訳ワンダーランド

鴻巣友季子 新潮新書 明治が中心に、当時の翻訳小説および翻訳者たちについて。 翻訳家である著者が、当時の翻訳に対して 感嘆しつつもツッコミありだが、 もう少しツッコミをして欲しい。 でもやり過ぎるとトンデモ翻訳紹介になってしまうか。

森鴎外の系族

小金井喜美子 岩波文庫 森鴎外の妹による長兄鴎外および次兄三木竹二の思い出、 そして嫁ぎ先小金井家の話。一部は私小説もあり。 著者本人も才能ある文章家である。

百鬼夜行抄 第1巻

今市子 朝日ソノラマ文庫 幻想小説家の祖父を持つ律が妖魔が関わる事件に 巻き込まれる話。絵柄が綺麗なので幻想的雰囲気がよく出ている。 一応読みきりシリーズなのでどこから読んでもいいのだけど、 飯嶋家の人物相関図がわからなくなってきたので、読み直…

働きマン 第3巻

安野モヨ子 講談社 とにかくも仕事したくないー、という気分から 仕事頑張るぞーという気分に切り替える用の本。 今巻での松方が彼氏と別れてしまうのだが 仕事で立ち直るっていうのリアルだ。

神々の国の首都

小泉八雲/著 平川 祐弘/訳 講談社学術文庫 タイトルおよび内容は、小泉八雲(以下ハーン)が教師として赴任していた 島根県松江市(出雲地方)を指す。 ここで書かれている内容は、懐かしい雰囲気の世界なのだが、 やはり現在とは違うなと思う。 当時の日本…

わたしの生涯

ヘレン・ケラー/著 岩橋武夫/訳 角川ソフィア文庫 「奇跡の人」ヘレン・ケラーの自伝。 例の有名な「Water」のエピソード等の幼少の頃の話がごくわずか。 文字ぎっしりで、その後の人生も○○という人が慈善活動に協力してくれた という話が大半といってもいい…

悪魔の手毬唄

横溝正史 角川文庫 先週、これの映画版がCSで放送されていた。 結末だけでわけわからんだったので、原作を読んでみた。 なんか、犯人は可哀想度というか同情度が 映画版より低かった。あと、登場人物の魅力はあまりない、 というか村社会のおどろおどろしい…

明治人物夜話

森銃三/著 小出昌洋/編 岩波文庫 第三部は恩師との思い出随筆で その他は、作者お気に入り人物に関するエピソードを どこかの本から抜き書きしたものをまとめたもの。 自分が興味ある人物に書かれているのは面白いが、 興味ない人物の話は眠くなった、とその…

人間ゾルゲ

石井花子 角川文庫 第二次世界大戦下で起こった スパイ事件の主犯とされた、 ドイツ人ゾルゲの日本人妻の手記。 第一部はゾルゲとの生活、 第二部以降は、戦後にゾルゲの名誉回復のためにつとめた日々について。 著者の主観的な回想記なので鵜呑みするのはど…