2023-04-01から1ヶ月間の記事一覧

監視対象

イアン・ランキン/著 熊谷千寿/訳 新潮文庫 警官を内部監査する部署に所属するマルコム・フォックスが主役のシリーズ1作目。リーバスもそうだったけど、フォックスも独自捜査をしがちであった。しかし、パブ通いで飲酒が当たり前なスコットランドにて断酒を…

赤虫村の怪談

大島清昭/著 東京創元社 愛媛県にある独特な妖怪伝説がある赤虫村にて連続殺人事件がおこるホラーミステリ。この作品で違和感感じたのは、クトゥルフ関係にまつわる伝承だとすぐ読者には判明するが作中人物は全くそのことに触れないこと。クトゥルフ神話が存…

沈黙

遠藤周作/著 新潮文庫 実際にあったキリシタン弾圧の話を元にしたらしいポルトガル司祭ロドリゴの日本潜入から棄教するまでの物語。でもどちらかというと、何度も転んでは信徒に戻るを繰り返すキチジローの方が印象的。

夜のアポロン

皆川博子/著 早川書房 いままで未収録だった短編、中編をまとめたもの。一気読みするには濃密すぎるが幻想的なミステリものが多めなので楽しい。とはいえ時代的背景が見える作品だと古さを感じてしまうものもあった。

靄の旋律

アルネ・ダール/著 ヘレンハルメ美穂/訳 集英社文庫 スウェーデンで起こる連続殺人事件を国家刑事警察の特捜班が追う警察小説。本国ではシリーズ化してそうだが、翻訳は1作のみ。ひょんなことで英雄呼ばわりされた主人公をはじめ個性的な特捜班のメンバーの…

幽女の如き怨むもの

三津田信三/著 原書房 刀城言耶シリーズもの。遊郭の物語で、花魁と呼んでいるためかいつの時代がよくわからな感じてしまう。一人が身投げすると連続して続くという事件が起きる上心霊現象めいたことも発生。ホラー調であるが、謎解きもしっかりあり。

パリの骨

ローリー・R・キング/著 山田久美子/訳 創元推理文庫 1929年パリを舞台にした歴史ミステリ。第一次世界大戦によっていまだ心身傷ついた主人公およびその周囲の人たちが印象的。女性失踪事件の結末はショッキングだが、そこを当時のシュルレアリスムと絡ませ…

時空を超えて

ギヨーム・ミュッソ/著 吉田恒雄/訳 小学館文庫 タイムスリップを使ったラブストーリー。不思議な錠剤で30年前に戻ることができるがその時間はわずか数十分な制限があり。そんな条件で30年前に死んだ恋人を救おうとするが。本人同士すぐ出会ってしまったこと…

ブルックリンの死

アリッサ・コール/著 唐木田みゆき/訳 ハヤカワ・ミステリ文庫 ニューヨークはブルックリン地区にて起こるサスペンス。黒人が主な住宅地が徐々に白人が引っ越し増えていく。突然いなくなった人々はどこへ?主人公の黒人女性視点で進む部分が妄想気味な描写な…

影と陰

イアン・ランキン/著 延原泰子/訳 ハヤカワ・ミステリ文庫 リーバス警部シリーズだが何作目だっけ?判型がバラバラで出版されているのでわからなっていく。と思ったらシリーズ2作目らしい。確かに皆若い感じがした。ホームレス毒殺事件から始まるオカルト風…