2020-01-01から1ヶ月間の記事一覧

奪回者

グレッグ・ルッカ/著 不二淑子訳 講談社文庫 いきなり途中作から読むが、 過去の話には触れられているようなので問題なし。 口が悪い女性たちは原文でも悪いのだろうか気になった。 元軍人で、プロのボディーガードの主人公だが、 視力が悪くてメガネをして…

ディスコ探偵水曜日 〈上〉〈下〉

舞城王太郎/著 新潮社 子どもにも容赦ないエグい描写がつらくて長いが 最後まで読むことができた。 ウェンズディと一緒に読む側も あちこち振り回されていくので疲れるが 下巻で一気に結末へ向かうテンポが良い。

名探偵の密室

クリス・マクジョージ/著 不二淑子訳 早川書房 読みやすいし、不条理風な密室での 時間制限謎解きなどはスリルがあるが なぜこんな話になったのかは途中で大体わかった。 巻き込まれてしまった人たち気の毒。 最後は意外にも爽やかだった。

アニメタ! 第5巻

花村ヤソ 講談社 原画試験に落ちたユキムラが 今回で救われたのに、また大変なヒキで続いた。 苦悩の心情描写が多いが、所々熱い展開もあり。 浅石さんが要所要所で後輩に良いアドバイスをして 地味だが良いキャラクターである。

種の起源

チョン・ユジョン/著 カン・バンファ/訳 早川書房 「悪」を書いた小説。 サイコパスを上回る生まれつきの犯罪者 プレデター(捕食者)というのか。 語り手の独特さに振り回された。

虎の宴

リリー・ライト/著 真崎義博訳 早川書房 メキシコで発掘されたデスマスクを巡っての争奪戦。 あまり感情移入しにくい登場人物ばかりだったが 皆欲にまみれてるところはよし。

ローズマリーの息子

アイラ・レヴィン/著 黒原敏行/訳 早川書房 1999年にローズマリーの息子、アンディが イエス・キリストの再来とされて登場。 ノストラダムスの大予言を彷彿させる。 なぜかローズマリーが昏睡状態になっていて 1999年に復活し、アンディのママとしてセレブ扱…

カルカッタの殺人

アビール・ムカジー/著 田村義進/訳 早川書房 第一次世界大戦後、1919年のインド カルカッタが舞台の歴史ミステリ。 主人公の心に傷を負ってインドへやってきた 警部とインド人巡査部長のコンビが良い。

拳銃使いの娘

ジョーダン・ハーパー/著 鈴木恵/訳 早川書房 娘が覚悟を決めたところから、話は大きく動く。 そこからは結構面白かった。 父親の生業が拳銃強盗とはいえ あまり「拳銃使い」といったイメージではなかった。

ハクメイとミコチ 第8巻

樫木祐人 KADOKAWA 相変わらず細やかな絵柄と ほのぼのした話で癒された。

ローズマリーの赤ちゃん

アイラ・レヴィン/著 高橋泰邦/訳 ハヤカワ文庫NV 続編が読みたいのですごく久しぶりに再読。 訳文が古臭すぎ(別の同時代に訳された本と比べてみても)な 感じにびっくり。 ローズマリーが意外にも強い。

メッセンジャー 緑の森の使者

ロイス・ローリー/著 島津やよい/訳 新評論 シリーズ3作目。 2作目で出ていた<村>が舞台。 1作目のジョナスが村の<指導者>として再登場。 マティの特別な力は凄かったが彼一人の犠牲で よかったのだろうか。

図書館の魔女 烏の伝言

高田大介/著 講談社 図書館の魔女二作目。 山の道案内の剛力衆や 街の地下道に生きるネズミと呼ばれる子どもたちなどの 生き方などがユニーク。 魔女一行は今回後半からであまり出ないのは寂しいが。

潮が舞い子が舞い 第2巻

阿部共実 秋田書店 クラスの中で浮いている子が孤立するという 展開もなく、平和に話が進んでいるので 安心して読める。 男子も女子も言動が可愛い。

がっこうぐらし! 第12巻

海法紀光/作 千葉サドル/画 芳文社 完結。 ゾンビ化解決への流れやオチは 特化されたものではないかもだけど、 きちんと終わらせたのは良きことかな。

声の物語

クリスティーナ・ダルチャー/著 市田泉/訳 早川書房 アメリカに在住している女性は 100語しか話すことを禁じられ就業もできなかったり 不自由を強いられる生活になったというディストピアもの。 テーマは面白いが 結末が案外あっさりしているというか、 主人…

熊の皮

ジェイムズ・A・マクラフリン/著 青木千鶴/訳 早川書房 自然保護区で発見された熊の死体。 管理人のライス・ムーアが密猟犯を追う。 追う追われるのノワール系の話だが、 ほとんど大自然の中という舞台が珍しい。

ナイトフライヤー

ジョージ・R・R・マーティン/著 酒井昭伸/訳 ハヤカワ文庫SF <収録作品> 『ナイトフライヤー』『オーバーライド』『ウィークエンドは戦場で』 『七たび戒めん、人を殺めるなかれと』『スター・リングの彩炎をもってしても』 『この歌を、ライアに』 全てSF…

ギャザリング・ブルー 青を蒐める者

ロイス・ローリー/著 島津やよい/訳 新評論 ギヴァーシリーズ二作目。 こちらは、原始的な生活をしているコミュニティ。 ただ仕組みはよく比べると一昨目のコミュニティと 似ている部分があった。 それに、どうやら一昨目とは同じ時代な風なので コミュニテ…

ギヴァー 記憶を注ぐ者

ロイス・ローリー/著 島津やよい/訳 新評論 ギヴァー四部作の一作目。 未来が舞台だけど、平和や均等化を 追求して世界という感じ。 追求しすぎると色もなくなって灰色にしか見えないし 話が進むにしたがってディストピア度が強くなる。