2005-03-01から1ヶ月間の記事一覧

文学的商品学

斉藤美奈子 紀伊国屋書店 『妊娠小説』以来の文学評論、らしい。 いろいろ出ている気はするのになあ。 読了後時間がたっているので記憶が薄くなってきているが、 「服」「食べ物」「音楽」あと「貧乏」とか、モノ(「貧乏」も?)について いろいろな小説を…

驚異のズッコケ大時震

那須正幹/作 前川かずお/絵 ポプラ社 ちょっといまいち。 『ズッコケ時間漂流記』の方が出来がよいのに、 なぜ似たようなタイムスリップ系な話をまたしたのか謎。 ページ数が足りないためか消化不良。

大当たり占いズッコケ百科

那須正幹/作 前川かずお/絵 ポプラ社 占い、小学生のときはやったよね! こっくりさんはさすがにやらなかったけど、 名前を口にしただけでなぜか神社にお参りさせられたという思い出あり。 まあ、読了後そんなノスタルジー? も感じたものだが、 シリーズ…

死と彼女とぼく ゆかり

全5巻 川口まどか 講談社 昔のと全然絵柄が違うよ(文庫版で出てるのを探し中)。 絵柄が変わっているのにも関わらず、全然今風になっていないし。 タイトルに「ゆかり」と入っているけど、 ユーサクが脇役になったわけでもないし、 幽霊(死者)との関わり…

グミ・チョコレート・パイン グミ編 チョコ編

大槻ケンヂ 角川文庫 三部作ラストのパイン編は手元にないようなので (旦那の所有本)、探さないと駄目らしい。 そろそろ文庫化しそうだけど。 1980年代前半の高校生の青春譚なのだが、 既に自分が、高校生ではないためか ちょっと離れた距離から読めるので…

なめくじに聞いてみろ

都筑道夫 講談社文庫 タイトルだけだと、同じ作者の時代推理ものの 「なめくじ長屋」シリーズみたい、だけど現代もの。 殺人狂の博士から殺人方法を伝授された殺し屋たちを、 博士の子供が抹殺していく。 時代背景がさすがに古いが、お話的にはその雰囲気が…

モダンガール論

斉藤美奈子 文春文庫 いつもの文芸評論かと思いきや、20世紀の女性の地位みたいな ものを経済的立場から書いているのが意外だった。 あとで、経済学部出身らしいので納得したが。 でも、資料はどちらかというと、経済書など読まない人でも とっつきやすいも…

この世をば

上・下 永井路子 新潮文庫 藤原道長の生涯を書いた話。 野心家の政治家というよりも、平凡な人が運で栄光をつかんだ、 という解釈で書かれいているところが面白い。 当時の人が何かあるたび「霊」のせいにしているのが 笑えるような笑えないような。