2023-11-01から1ヶ月間の記事一覧

レンブラントをとり返せ

ジェフリー・アーチャー/著 戸田裕之/訳 新潮文庫 ウィリアム・ウォーウィックシリーズ1作目。1作目は新潮文庫だった。美大出身ということを武器にウォーウィックが絵画窃盗事件の捜査に加わる。2作目でも登場人物たちの紹介も兼ねる1作目。

業火の市

ドン・ウィンズロウ/著 田口俊樹/訳 ハーパーBOOKS 新シリーズ三部作の1作目。本シリーズでウィンズロウは断筆するらしい。ニューイングランドのイタリア系ギャングに所属する男の彼女を、アイルランド系ギャングのボスの次男寝取ったことによって抗争が起こ…

ポストコロナのSF

日本SF作家クラブ/編 ハヤカワ文庫JA <収録作品>『黄金の書物』小川哲『オネストマスク』伊野隆之『透明な街のゲーム』高山羽根子『オンライン福男』柴田勝家『熱夏にもわたしたちは』若木未生『献身者たち』柞刈湯葉『仮面葬』林譲治『砂場』菅浩江『粘膜…

青ひげの卵

マーガレット・アトウッド/著 小川芳範/訳 ちくま文庫 <収録作品>『ルゥルゥ、もしくは<言語>の家庭生活』『ぶさ猫』『青ひげの卵』『罪食い人』『緋色のトキ』『サンライズ』 1980年代前半にカナダで出版された短編集。『ぶさ猫』のみ男性が主人公。普遍…

罪の段階

リチャード・ノース・パタースン/著 東江一紀/訳 新潮社 法廷ミステリ。二段組で結構話が長い。元恋人の弁護を引き受けることになった主人公。どうやらシリーズもので最初の方の作品らしいが設定が盛られていて続きがあるというのがすごい。

まだ見ぬ敵はそこにいる

ジェフリー・アーチャー/著 戸田裕之/訳 ハーパーBOOKS 別作品で登場していた登場人物が主人公のシリーズ2作目。らしいがいずれも未読。1986年が舞台で、主人公ウイリアムと宿敵っぽい犯罪者グレアムとの対決。警察小説でもあり、法廷ミステリでもある。ジェ…

悪の芽

貫井徳郎/著 KADOKAWA 無差別大量殺人から始まりいじめの過去やプレイバシーのネット晒しなどなにが最終的に「悪の芽」とはなんだろうと考えさせられる。

僕の心のヤバイやつ 第9巻

桜井のりお 秋田書店 彼氏彼女となってお付き合い開始から開幕。なんとも初々しい。市川がちゃんと山田の両親に報告する話が良い。

奈落で踊れ

月村了衛/著 朝日新聞出版 1998年に旧大蔵省で起こったノーパンすき焼き(実際はしゃぶしゃぶ)事件をモチーフとし大スキャンダルの裏で、暗躍する人々のピカレクスもの。主人公の官僚である「大蔵省一の変人」香良洲をはじめただものでない登場人物が続々出…

ザリガニの鳴くところ

ディーリア・オーエンズ/著 友廣純/訳 早川書房 幼い頃に家族に捨てられてもずっと湿地に住む少女の成長物語と湿地近くの櫓から転落死した事件が並行して語られる。はたして少女が犯人なのか、という謎が出てくるがそちらよりも、数奇な運命に翻弄されつつも…