2012-06-01から1ヶ月間の記事一覧

AKIRA 全6巻

大友克洋 講談社 2巻まで読んで中断してから一気読み。 やはり傑作だよなー。2020年って相当先だと思ったらあと8年じゃん! アニメ映画版を直前に観ていたので比較しながら読めたのは良かったのか。

縫製人間ヌイグルマー

大槻ケンヂ/著 角川文庫 ぬいぐるみのクマが悪と戦う! これぞエンタメ物語。 設定はアレだが結構王道なストーリーだ。 絵にすると間抜けでくだらないシーンもあるが、アツいノリの方が上回る。

恥辱

J・M・クッツェー/著 鴻巣友季子/訳 早川書房 著者は2003年ノーベル文学賞受賞作家である。 登場人物誰も共感もできない上、 始めから最後まで救いのない展開であった。 文学作品としては素晴らしい内容なのだが。 そのうえ、南アフリカの治安の悪さに恐怖。

マンスフィールド・パーク

ジェイン・オースティン/著 中野康司/訳 ちくま文庫 登場人物紹介のうち半分くらいの人が 堕落がついているのが笑える。享楽的性格だともれなく堕落扱い。 主人公のファニーは生真面目すぎでめそめそしていて、 他オースティン作品のヒロインとは違っている…

けむたい後輩

柚木麻子/著 幻冬舎 最初から最後まで、この禁煙時代に煙草の煙がもくもくしまくる 場面が。けむたいのは後輩の真実子でなく栞子じゃないかと 最初では思うのだが、無垢のような存在の真実子が次第に不気味な存在に。 ホラーじゃないのにホラーだぞ。タイト…

とにかくうちに帰ります

津村記久子/著 新潮社 <収録作品> 『職場の作法』 『バリローチェのフアン・カルロス・モリーナ』 『とにかくうちに帰ります』 大事件ではないけど会社員の日常の些細な出来事を さりげなく書くのが相変わらずうまい。 表題の『とにかくうちに帰ります』は…

図書館の主 第3巻

篠原ウミハル 芳文社 御子柴が妹と和解して良かった。 登場人物の常連たちは定まってきたのかな。 前巻からか、ラストが前編で終わらせて次巻まで引っ張るのは しなくてもいいと思うのだが。

夜のピクニック

恩田陸/著 新潮文庫 いかにも地方進学校ぽい話であった。 大人になってから読んだので普通に面白いなあと読めたが、 高校生で読んでいたら鼻につく設定とかに白けてしまっただろう。

嘆きの美女

柚木麻子/著 朝日新聞出版 とても痛快!! 普通、ひきこもりニートでかつ自分が気に食わない サイトやブログを炎上させる趣味をもつ主人公って共感しなさそうだが、 耶居子はただ者ではなかった。耶居子もそうだが美女たちもそれぞれ悩みや コンプレックスがあ…

忘れられた花園 (上)(下)

ケイト・モートン/著 青木純子/訳 東京創元社 意外にも正統なゴシックロマンスで満足。 1913年のオーストラリア行きの船にたった一人で乗船していた 身元不明の少女。その少女の孫にあたる女性が 祖母が何者だったかという謎の解明のため、1970年代に祖母が…

にがくてあまい 第1〜4巻

小林ユミヲ マッグガーデン 日常料理漫画、また増えてしまった……。 本作の料理はベジタリアン系。 ゲイの美術教師と干物女キャリアウーマンが同居だったり して現実味は薄い設定で、ギャグパートはドタバタだけど 家族愛というのが根底にある感じ。

昭和元禄落語心中 第1、2巻

雲田はるこ 講談社 タイトル通り落語もの。 与太郎は主役のようで主役ぽくないな。師匠が主役じゃないの? と1巻で思ったら2巻で回想編に入ってる。 師匠の色気がじじいなのに、半端ない……。

秘密の花園

フランシス・ホジソン・バーネット/著 猪熊葉子/訳 福音館書店文庫 『小公女』『小公子』は話を割と覚えているが 『秘密の花園』はぼんやりとした記憶しかないので再読してみた。 しかし、どうしても子ども目線では読めず大人目線で読んでしまうね。 メリー…

都市と都市

チャイナ・ミエヴィル/著 日暮雅通/訳 ハヤカワ文庫SF いやー複雑! 一見警察ミステリのような出だしなのだが、 ヨーロッパにある、同じ場所にある二つの都市の設定が突拍子もない。 互いの領土がモザイク状になっていて、 目と鼻の先の場所でも互いの都市の…