2008-12-01から1ヶ月間の記事一覧

壁男

諸星大二郎 双葉社文庫 <収録作品> 第一部 『壁男PART1』『壁男PART2』『壁男PART3』 『ブラック・マジック・ウーマン』 『鰯の埋葬』『会社の幽霊』 第二部 『夢の木の下で』『遠い国から 第一信』 『遠い国から 追伸 カオカオ様が通る』 『第三信 ナルム…

くらしのいずみ

谷川史子 少年画報社 本著は初の青年誌連載のものをまとめていたもの。 谷川さんの漫画(割と初期の)を 『りぼん』でリアルタイムで読んでいたので すごく懐かしい~! 気分でしたよん。 『くらしのいずみ』は様々な形の夫婦の話を描いた 短編集で、どれもど…

悪魔と博覧会

エリック・ラーソン/著 野中邦子/訳 文藝春秋 シカゴ博覧会を開催させるための苦闘の物語と、 H・H・ホームズがいかに大量殺人を行ったかの物語が 交差して構築されている。 シカゴで博覧会ができると決定した直後に、 アメリカ中で大不況が起こったり、建築…

ズッコケ中年三人組age43

那須正幹/著 ポプラ社 中年シリーズ4作目。 前作age42は親子関係話で流し読みだったから、 読了扱いしてなかったみたいだ(ここにUPしてません)。 今回は那須先生お得意の時事ネタで、 今までの中で一番面白い! 裁判員制度の話で、地元で起こった殺人事件の…

レベッカ (上)(下)

デュ・モーリア/著 茅野美ど里/訳 新潮文庫 再読本である(といっても10年くらいぶり?)だけど、 一旦読むと続きが気になって仕方ないくらい、 相変わらずとても面白かったなあ。 「わたし」にとってすでに亡くなっている存在なのに、 マンダレーで常に脅威…

大奥 第4巻

よしながふみ 白泉社 一年に一回のお楽しみ漫画本。 家光が女将軍として公式に登場。 と、長々続いていたけど4巻半ばで終了。 そこから、あっさり4代目家綱エピがあって 5代目綱吉エピへ導入。 やはりというか、歴史的にも有名な将軍だと 話は長めだけど、そ…

いさましいちびのトースター

トーマス・M・ディッシュ/著 浅倉久志/訳 ハヤカワSF文庫 森の中にある夏別荘に 二年半以上もご主人様がやってこない。 とうとうちびのトースターはじめ、 電気毛布、掃除機、卓上スタンド、ラジオら 電化製品仲間が終結し、ご主人様の都会の家へと 旅立つの…

ロッキン・ホース・バレリーナ

大槻ケンヂ/著 角川文庫 パンクバンド少年とゴスロリ少女の物語。 東京から博多へ向けてのライブツアーを経ての 成長物語としても読めます。 清濁織り交ぜている内容で最後は本当に清々しいよ。

星新一 一〇〇一話をつくった人

最相葉月/著 新潮社 星新一の伝記本。 それだけではなく、日本戦後SF界の歴史にも触れられてる。 星親一から星新一に変わるあたりの頃だとか 非常にわくわくする内容だった。

月光条例 第3巻

藤田和日郎 小学館 12/18発売。 スピード狂なシンデレラ編が収録。でも結末は4巻かな。 ちょっと方向転換なのか、自分の作品も含めて パロディネタが多いよ。ガラスの仮面ネタに吹いた。 しかし、月光ばかりでなくエンゲキブが シンデレラの話を全く知らない…

俺はまだ本気出してないだけ 第1~2巻

青野春秋 小学館 IKKIで出している漫画は相性があまり良くないのだが、 これは案外よかった。絵は地味だね。 40歳を過ぎて会社を辞めて漫画家になろうとする 駄目男が主人公。駄目すぎだけどなんか憎めない性格なので そんなに不愉快にならない。 いや、イタ…

神罰 田中圭一最低漫画全集

田中圭一 イースト・プレス この本から、手塚治虫絵になったのかな。 絵だけみると本当にそっくりすぎなのに 一貫としてエロギャグマンガばかり。 漫画の神様に対しての冒涜だけど笑えるんだな、これが。 つうか、カバー裏の手塚漫画ヒロインのギャルゲー攻…

東京奇譚集

村上春樹/著 新潮社 <収録作品> 『偶然の旅人』『ハナレイ・ベイ』 『どこであれそれが見つかりそうな場所で』 『日々移動する腎臓のかたちをした石』 『品川猿』 都市伝説ぽいのは『品川猿』くらいかな。 恐怖は感じない不思議系話の短編集。 あっさり読…

考えすぎる女たち

S・ノーレン=ホークセマ/著 古川奈々子/訳 ソニー・マガジンズ タイトルどおり、 余計な事でドツボに入って些細な出来事を考えすぎて 疲れてしまう女性の例とその対応みたいなのが 書かれていた。心理学本。 タイトルについてはそのとおり。 解決法について…

うさぎドロップ 第1巻~4巻

宇仁田ゆみ 祥伝社 4巻までが第一部で 今後発行する5巻が第二部だそうだ。 30歳になる大吉と、 大吉の祖父の隠し子(つまり叔母)の6歳児リン との疑似家族の生活話。 リンの出生の秘密あたりのシーンは重かったりする所や 仕事を持ちながら子育てをする大変…

ママはテンパリスト 第1巻

東村アキコ 集英社 評判いいらしいので買ってみたけど それほど面白くなかった、というか 笑いの沸点があわないのかなあ。 『きせかえユカちゃん』もそれほど笑えなかったしなあ。

取るに足らない事件

早川いくを/著 バジリコ タイトルとおり、昭和20年代の 取るにたらないお間抜けな実在事件を 当時の新聞から抜き出しまとめたもの。 ゆるいというかぬるい内容。 こういった内容の 明治大正版が昔出てたのをヒントにしたのか?

ペイチェック

フィリップ・K・ディック/著 浅倉久志・他/訳 ハヤカワSF文庫 <収録作品> 『ペイチェック』『ナニー』『ジョンの世界』 『たそがれの朝食』『小さな町』『父さんもどき』 『傍観者』『自動工場』『パーキー・パットの日々』 『待機員』『時間飛行士へのさ…

1984年

ジョージ・オーウェル/著 新庄哲夫/訳 ハヤカワNV文庫 『華氏451度』と同じく、反ユートピア世界を描いた作品。 1949年発行なので、1984年というのは 著者にとっては近未来として書かれている。 1984年、世界は三つに分断され常に戦争状態であった。 その中…

初ものがたり

宮部みゆき/著 PHP文庫 タイトルどおり、季節を題材にした「初もの」を 捕物帖にからませている。全6話。 『本所深川ふしぎ草紙』で脇役だった茂七親分が主役。 これで家のあった宮部みゆき著書は全読了。

本所深川ふしぎ草紙

宮部みゆき/著 新潮社文庫 こちらは深川七不思議を題材にした 全7編の短編集で一応捕物帖。

幻色江戸ごよみ

宮部みゆき/著 新潮社文庫 これも時代小説短編集。 全12編、12の月ごとに起こる江戸の町での 様々な物語が収録されている。 怪異&人情もの。

かまいたち

宮部みゆき/著 新潮社文庫 <収録作品> 『かまいたち』『師走の客』 『迷い鳩』『騒ぐ刀』 時代小説短編集。 『迷い鳩』『騒ぐ刀』は霊験お初ものの原型にあたる。 宮部みゆきの時代小説のものは推理もの度は低い代わりに 人情度が高い感じがする。

天狗風 霊験お初捕物控<二>

宮部みゆき/著 講談社文庫 嫁入り前の娘が次々と神隠しに。 捕物帖&ホラーが融合したシリーズ第2作目。 天狗について、通常のイメージされる妖怪ではなく 怨念的存在にしたアイディアが面白い。 前作よりも怖い内容になっている。