読書の記録_国外作家ら・わ行

われらが痛みの鏡 上・下

ピエール・ルメートル/著 平岡敦/訳 ハヤカワ・ミステリ文庫 三部作完結。二つの大戦間の物語。本作では、2作目に出ていた少女ルイーズが大人になって登場。彼女の物語を中心として、脱走兵になった二人の青年や稀代の詐欺師などの話が交互に語られ後半で同…

喪失の冬を刻む

デイヴィッド・ヘスカ・ワンブリ・ワイデン/著 吉野弘人/訳 ハヤカワ・ミステリ文庫 アメリカはサウスダコタの居留地に住む主人公。日本では馴染みが薄い、アメリカ先住民の現代生活描写が新鮮。先住民内でも同じ部族同士ではない結婚で生まれた子どもは混血…

円 劉慈欣短篇集

劉慈欣/著 大森望、泊功、齊藤正高/訳 早川書房 <収録作品>『鯨歌』『地火』『郷村教師』『繊維』『メッセンジャー』『カオスの蝶』『詩雲』『栄光と夢』『円円のシャボン玉』『二〇一八年四月一日』『月の光』『人生』『円』 デビュー作から『三体』との…

流浪地球

劉慈欣/著 大森望、古市雅子/訳 KADOKAWA <収録作品>『流浪地球』『ミクロ紀元』『呑食者』『呪い5.0』『中国の太陽』『山』 表題作は映像化されていたためか長編かと思っていた。 太陽から離れて地球自体が宇宙船になるという発想が面白い。 他作品も、宇…

黄金の檻

カミラ・レックバリ/著 奥村章子/訳 ハヤカワ文庫NV 夫に虐げられた女性の復讐劇。 元々有能だった女性だったため、復讐劇が始まった瞬間から 気持ちいいくらい進みが早かった。 続編があるらしいけど、続編必要ないくらい綺麗に終わっている。

パチンコ 上・下

ミン・ジン・リー/著 池田真紀子/訳 文藝春秋 4代にわかる在日コリアン一家の歴史物語。 『ルーツ』みたいに実際の家族を元にしているかと思ったら 著者はコリアン系アメリカ人で全くのフィクションだった。 大半は日本が舞台な割には日本人の存在は薄くて …

要塞島の死

レーナ・レヘトライネン/著 古市真由美/訳 創元推理文庫 マリア・カッリオのシリーズ3作目。 出産を経て、警部として昇進して復帰してすぐの事件の話。 1990年代のフィンランドでは女性が管理職は まだ困難がある模様でマリアは苦戦している。 とはいえ、マ…

氷の娘

レーナ・レヘトライネン/著 古市真由美/訳 創元推理文庫 マリア・カッリオのシリーズ2作目。 フィンランドのフィギュアスケート事情が面白い。 あまり意識してなかったけど、 1994年のリレハンメルオリンピックより前の話だった。 事件自体よりも、妊娠七ヶ…

三時間の導線 (上)(下)

アンデシュ・ルースルンド/著 清水由貴子、 喜多代恵理子訳 ハヤカワ・ミステリ文庫 グレーンス警部シリーズ。 三秒、三分、三時間の三部作の3作目。 著者の一人が亡くなったり、訳者も変更となっているが 大きな変化としては作中のグレーンス警部が メイン…

三分間の空隙 (上)(下)

アンデシュ・ルースルンド、ベリエ・ヘルストレム/著 ヘレンハルメ美穂/訳 ハヤカワ・ミステリ文庫 グレーンス警部シリーズ。 三秒、三分、三時間の三部作の二作目。 スウェーデンミステリを読んでいるのだが、 作品の大半の舞台はコロンビアおよびアメリカ…

はたらく魔王さま! 21

和ヶ原聡司/著 電撃文庫 完結作、ということでいつもの倍の本の厚み。 最終決戦とその後の日常世界の話が並行して物語が終わる。 最終決戦が思ったよりあっさりしていたなあ。 事前のちーちゃん両親のご挨拶は笑えた。

地下道の少女

アンデシュ・ルースルンド、ベリエ・ヘルストレム/著 ヘレンハルメ美穂/訳 ハヤカワ・ミステリ文庫 グレーンス警部シリーズ第4弾。 福祉国家といわれるスウェーデンなのに 都会の地下に親に捨てられたり虐待を受けて逃げ出した ストリートチルドレンがいると…

死刑囚

アンデシュ・ルースルンド、ベリエ・ヘルストレム/著 ヘレンハルメ美穂/訳 ハヤカワ・ミステリ文庫 グレーンス警部シリーズ第三弾。 死刑がない国にやってきた死刑囚の物語。 なぜ彼はアメリカからスウェーデンへ来ることが できたかの謎の肝であるが、結末…

ボックス21

アンデシュ・ルースルンド、ベリエ・ヘルストレム/著 ヘレンハルメ美穂/訳 ハヤカワ・ミステリ文庫 グレーンス警部二作目。 スウェーデンでの人身売買的売春事件と また重苦しいテーマ。 グレーンス警部の宿敵の犯罪者との事件と並行して 話が進むが最後まで…

雪の女

レーナ・レヘトライネン/著 古市真由美/訳 創元推理文庫 フィンランドミステリ。 北欧ものでもフィンランドものは翻訳少ないか。 時代は1990年代で女性刑事が主人公。 北欧って男女均等なイメージだが この作品では差別や迫害を受ける女性が多いためか 旧弊…

制裁

アンデシュ・ルースルンド、ベリエ・ヘルストレム/著 ヘレンハルメ美穂/訳 ハヤカワ・ミステリ文庫 スウェーデンミステリ。 グレーンス警部シリーズ一作目。 といってもグレーンス警部はそれほど目立っておらず、 被害者の父親の方が主人公っぽい。 死刑制度…

スパイはいまも謀略の地に

ジョン・ル・カレ/著 加賀山卓朗/訳 早川書房 21世紀のスパイの世界。 昔のル・カレ作品よりは読みやすい。 最後の出し抜いた後どうなるかは気になる。

ユドルフォ城の怪奇 上・下

アン・ラドクリフ/著 三馬志伸/訳 作品社 1794年に発表されたゴシック小説の開祖的作品。 雰囲気が最高。 著者はイギリス人だが、作品はフランスとイタリアが舞台。 ロマンスとホラー要素関係以外の謎については 予想どおりであったが、 ホラー要素部分が一…

房思琪の初恋の楽園

林奕含/著 泉京鹿/訳 白水社 台湾の「実話を元にした小説である」小説。 タイトルだと爽やか青春物語を連想させられるが 実際は13歳から性的虐待を受けた少女が 粉々に壊されるまでの地獄ストーリーだった。 また、少女と同じマンションに住む新婚の 妻が夫…

樹脂

エーネ・リール/著 枇谷玲子/訳 早川書房 デンマーク作家による物語。 ミステリのカテゴリーで出ているが 様々な要素が入っている。 主人公の少女が 大変な環境内で育っているのだが、不幸そうでないのがポイント。

姉妹の家 (上)(下)

シャルロッテ・リンク/著 園田みどり/訳 集英社文庫 ドイツ作家だけど、本作もイギリスが舞台。 大雪で閉じ込められた屋敷内で見つけた 20世紀初頭から現代までのとある女性の ドラマチックな人生の手記の秘密。

僕が死んだあの森

ピエール・ルメートル/著 橘明美/訳 文藝春秋 隣家の子どもをうっかり殺してしまった 12歳の少年アントワーヌ。 事件が発覚するかしないかハラハラしながら話が進む。

沈黙の果て 〈上〉〈下〉

シャルロッテ・リンク/著 浅井晶子/訳 創元推理文庫 ドイツの人気作家によるミステリ小説。 イギリスのヨークシャー地方にある 自然豊かな館で起こる残虐な事件。 犯人はすぐわかるけど、その動機や 事件が起こる経緯などが重い内容だった。

第四の館

R・A・ラファティ/著 柳下毅一郎/訳 国書刊行会 初期長編小説。 短編ではSFホラ吹きおじさんと称されたりとしているが 本書はホラというより狂気度が強かった。

人形遣い

ライナー・レフラー/著 酒寄進一/訳 創元推理文庫 連続猟奇殺人事件を追うサイコミステリもの。 サブタイトルが「事件分析官アーベル&クリスト」 なのでシリーズものを目指しているのかな。 でも1作目でロマンスも発生したり アーベルのつらい過去などのエピ…

三体III 死神永生 (上)(下)

劉慈欣/著 大森望、立原透耶、光吉さくら、ワン・チャイ、泊功/訳 早川書房 三体三部作完結。 一章ごとで時代がどんどん進んでいき 宇宙どころかいろいろな次元世界までスケールが大きく なるほど、わからんな感じもあるが 一気に読ませる力があった。

運のいい日

バリー・ライガ/著 満園真木/訳 創元推理文庫 三部作の前日譚となる短編集。 ジャズだけでなく、コニーやハウイーを主人公にして 彼らから見たジャズの姿を書く。 中編となる表題作は、三部作内で都度触れられている G・ウィリアムズがビリーを逮捕した話の…

ラスト・ウィンター・マーダー

バリー・ライガ/著 満園真木/訳 創元推理文庫 三部作の三作目。 二作目ラストが次に続く! になって気をもたせたが ラストへ向けて一気に片がつく。 ジャズにとって厳しい現実を突きつけられるが コニーやハウイーなど周囲の人間関係に救いがあった。

さよなら、シリアルキラー

バリー・ライガ/著 満園真木/訳 創元推理文庫 三部作の一作目。 前回二作目から読んでしまったので 本作の内容が一部触れられていたということで 答え合わせや復習的な感じで読んだ。

殺人者たちの王

バリー・ライガ/著 満園真木/訳 創元推理文庫 三部作の二作目。 途中からでも大丈夫かなと思ったが 結構ガッツリ一作目とも関連強いではないか、 しまった。 しかも次巻に続くなラストという。