2018-11-01から1ヶ月間の記事一覧

昭和天皇物語 第3巻

半藤一利/著 能條純一/作画 永福一成/脚本 小学館 宮中某重大事件から欧州外遊の始まりまで。 山縣有朋が結婚反対から撤回までの 回収の部分は創作なのだろうがうまくまとめている。 次巻での本格的な欧州外遊が楽しみ。

ドラゴン・ヴォランの部屋

J・S・レ・ファニュ/著 千葉康樹/訳 創元推理文庫 <収録作品> 『ロバート・アーダ卿の運命』『ティローン州のある名家の物語』 『ウルトー・ド・レイシー』『ローラ・シルヴァー・ベル』 『ドラゴン・ヴォランの部屋』 『吸血鬼カーミラ』著者の短編集。 …

男坂 第8巻

車田正美 集英社 やっと鹿児島。主人公の仲間が揃った? そして京都編が次からのようである。 巻数は少ないけど発表までの年月が長いので 京都の人って誰だか忘れてしまっている。

湖の男

アーナルデュル・インドリダソン/著 柳沢由実子/訳 東京創元社 派手さは全くなく、地味な作品であり 静謐な気持ちで読めた。 冷戦時代の社会主義国家の影響が アイスランドにも及んでいた陰鬱な歴史も書かれている。

戦争は女の顔をしていない

スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチ/著 三浦みどり/訳 岩波現代文庫 ノーベル賞作家のデビュー作。 第二次世界大戦の戦場第一線まで行って 戦ったかつての少女兵たちへのインタビュー。 もう生々しいのなんのって、戦争で心身ボロボロに なって戦後も苦労し…

13・67

陳浩基/著 天野健太郎/訳 文藝春秋 <収録作品> 『黑與白之間的真實 (黒と白のあいだの真実)』『囚徒道義 (任侠のジレンマ)』 『最長的一日 The Longest Day (クワンのいちばん長い日)』 『泰美斯的天秤 The Balance of Themis (テミスの天秤)』 『…

亜人 第13巻

桜井画門 講談社 佐藤の最終ウェーブはやはり原作の方がすごい。 作者よく発想できるな、というくらい佐藤の計画が狂っている。 その計画を予想できる圭くんも大概だが。 阻止側に田中、消防士の秋山 (これで『けいおん』登場人物が元の名前のキャラ揃った…

めしにしましょう 第6巻

小林銅蟲 講談社 濃ゆさが全く衰えない。 何よりも恐ろしいことに、料理は実際に作られたものを 漫画化したものということだった。 現実に料理作成しているのは女性ではなく男性だけど。

折りたたみ北京 現代中国SFアンソロジー

ケン・リュウ/編 中原尚哉/他訳 早川書房 <収録作品> 『鼠年』『麗江の魚』『沙嘴の花』『引き裂かれた世代:移行期の文化における中国SF』陳楸帆/著 『百鬼夜行街』『童童の夏』『龍馬夜行』『中国SFを中国たらしめているものは何か?』夏笳/著 『沈黙都市…

1122 第4巻

渡辺ペコ 講談社 いい夫婦の日に発売&読了。 全然心温まらない、むしろ怖い展開に。 妊娠フラグだけど、おとやんの子になると 『にこたま』の二の舞になるのでそれはなしにして欲しい。

マルドゥック・フラグメンツ

冲方丁/著 ハヤカワ文庫 JA <収録作品> 『マルドゥック スクランブル“104”』『マルドゥック スクランブル“-200”』 『Preface ofマルドゥック スクランブル』『マルドゥック ヴェロシティPrologue & Epilogue』 『マルドゥック アノニマス“ウォーバード”』…

湖畔荘 (上)(下)

ケイト・モートン/著 青木純子/訳 東京創元社 第一次大戦後のシェルショック問題が印象的であるが、 本作でも書かれている偶然が偶然を呼ぶ展開が 後半すごすぎで苦笑。いや、いい結末なんだけどね。

なにかのご縁

野崎まど/著 メディアワークス文庫 野崎まどとしては ほのぼのハートウォーミングストーリーで 別人の作品かと思ったくらい。 うさぎさんが可愛すぎる。

マルドゥック・ヴェロシティ 全3作

冲方丁/著 ハヤカワ文庫JA 前作の『〜スクランブル』が未読で大丈夫か という不安はあったが、本編は前作の前日譚だったので ストーリー上は問題なかったといいたいが たぶん前作の伏線や謎が明かされてそうな部分がりそう。 前半の明るさが反転して後半で虚…

夢幻諸島から

クリストファー・プリースト/著 古沢嘉通/訳 早川書房 夢幻諸島ことドリーム・アーキペラゴの 各島ごとのガイドブック。 ということになっているが、島ごとの短編小説風で 同じ登場人物が何度か登場してくる。 夢幻諸島にふさわしい不思議な話だった。

母の記憶に

ケン・リュウ/著 古沢嘉通ほか訳 早川書房 <収録作品> 『烏蘇里羆』『草を結びて環を銜えん』『重荷は常に汝とともに』 『母の記憶に』『存在』『シミュラクラ』 『レギュラー』『ループのなかで』『状態変化』 『パーフェクト マッチ』『カサンドラ』『残…

フロスト始末 (上)(下)

R・D・ウィングフィールド/著 芹澤恵/訳 創元推理文庫 著者お亡くなりのためシリーズ完結。 死を予感されていたためかフロスト異動するかも という話が出てきたのだろうか。 前半で事件がどんどん増えてどう処理するの、というところから 後半で一気に片付け…

怪談のテープ起こし

三津田信三/著 集英社 実話風怪談物語。 それぞれ独立した話のようで実は、というのが 前振りにあって実際そんな感じだが 全体的に気味悪い雰囲気たっぷり。

わざわざゾンビを殺す人間なんていない。

小林泰三/著 一迅社 表紙イラストは意味ないものかと思っていたが 作中にちゃんと該当シーンがあった。 ホラーでSFでミステリで、と ジャンルに収まりきれない設定の小説だった。 著者らしいといえば著者らしい。