読書の記録_国外作家あ行

魔術師の夜 上・下

キャロル・オコンネル著 務台夏子/訳 創元推理文庫 マロリーシリーズ5作目。他は既読だが本作だけ抜けていてやっと読了。たびたび名前が出ていた、チャールズの従兄であるマジシャンのマックスの仲間だった老人たちの現代と過去の事件。マラカイにマロリーが…

幻のハリウッド

デイヴィッド・アンブローズ/著 渡辺庸子/訳 創元推理文庫 ハリウッドをテーマにした不気味で奇妙な内容ばかりの短編集。まあ、ハリウッドというものは奇々怪界なイメージだからどんなことがおこっても違和感はない。

アーナルデュル・インドリダソン/著 柳沢由実子/訳 東京創元社 アイルランドミステリ、エーレンデュル捜査官シリーズ6作目。サマーハウスで自殺した女性の事件を調査する傍ら、古い失踪事件も追う。 別々の事件ではあるがとあることがきっかけで一気に解決の…

その少年は語れない

ベン・H・ウィンタース/著 上野元美/訳 早川書房 リーガルミステリという体裁をとっているが、 弁護士ジェイと息子のルーベンの家族の物語といっていいかも。 ジェイは白人男性だが、ルーベンはベトナムからの養子という設定。 11年前の裁判事件以降は疎遠に…

誰がネロとパトラッシュを殺すのか

ディディエ・ヴォルカールト、アン・ヴァン・ディーンデレン/編著 塩崎香織/訳 岩波書店 イギリス人作家ウィーダが書いた『フランダースの犬』について フランダース出身の著者らが検証・考察した本。 ハリウッド映画が5本も制作されていて全てハッピーエン…

図書館大戦争

ミハイル・エリザーロフ/著 北川和美訳 河出書房新社 ウクライナ人作家によるロシア小説。 タイトルからだと有川浩のあの小説を連想するが こちらはある20世紀の作家の著作が人に特別な能力を 与えるということを知った人々で形成された いわゆる「図書館」…

バットマン 究極の悪

アンドリュー・ヴァクス/著 佐々田雅子/訳 早川書房 タイトルどおりバットマンの物語。 でも児童虐待の加害者をやっつける物語なところが アドリュー・ヴァクスなのだった。 前半はゴッサムシティでの活躍だが、 後半は東南アジアにある架空の国でバットマン…

嘘の裏側

アンドリュー・ヴァクス/著 佐々田雅子/訳 早川書房 探偵バークシリーズ第9作目。 なぜか久しぶりに読みたくなったこのシリーズ。 バークおよびファミリー誰だっけだが おそらく毎作親切に説明があるのですぐ思い出せた。 話自体もだが文体が読みづらいがこ…

サハリン島

エドゥアルド・ヴェルキン/著 北川和美、毛利公美/訳 河出書房新社 第三次大戦後の近未来。 日本周辺国家の人々の扱いが結構ひどいので ロシア人作家じゃなかったら炎上しそうかも。 核戦争後のサハリンでの探検というか冒険活劇で 疫病で住人たちがゾンビ化…

壊れた世界の者たちよ

ドン・ウィンズロウ/著 田口俊樹/訳 ハーパーコリンズ・ ジャパン 短編ではなく100ページ以上の 6つの中編作品集。 今までのウィンズロウ作品の集大成と いってよい内容ばかり。 しかも過去作品のシリーズに出てきたキャラクターも 登場する作品があったりと…

移動迷宮 中国史SF短篇集

飛ダオ/ほか著 大恵和実/編ほか訳 中央公論新社 7人の中国SF作家による短編集。 サブタイトルのとおり、中国史をSFに絡めていて 作品は時代が古い順に収録されている。

仏陀の鏡への道

ドン・ウィンズロウ/著 東江一紀/訳 創元推理文庫 シリーズ二作目。 一作目は出版当時すぐ読んだので 続きを読むのは25年以上ぶり。 主人公のニール自身があまり活躍してなくて 周囲に翻弄されすぎな2作目だった。 そうそう舞台は1970年代だったっけ。

子守唄

カーリン・イェルハルドセン/著 木村由利子/訳 創元推理文庫 ショーベリ警視のシリーズ3作目。 当初シリーズ構想が三部作だったらしいので 今まであった伏線めいたものは回収されている。 結構衝撃的な結末を迎えている。 なおシリーズは8作らしいが日本での…

赤ん坊は川を流れる

エルスベツ・イーホルム/著 木村由利子/訳 創元推理文庫 デンマークの女性記者が主人公の シリーズ1作目。 女性の日常生活に絡めたミステリもので こういうのはフェミクリミというジャンルものになるらしい。 でも本作の日常生活が結構 ドロドロした複雑さが…

迷路の少女

シッゲ・エクランド/著 北野寿美枝/訳 ハヤカワ文庫NV 行方不明になった少女マグダを巡って 四人の男女の独白が続く感じ。 とにかく冒頭から結末まで重い雰囲気。 結局マグダは見つからないまま終わるが おそらく不慮の事故なんだろうなとは暗示される。

小さきものたちのオーケストラ

チゴズィエ・オビオマ/著 粟飯原文子/訳 早川書房 ナイジェリアのイボ神話を取り入れた小説。 主人公チノンソの悲劇を彼の守り神が語る。 ここの守り神って日本の守護霊に近いものなのかな。 全然主人公守られてないんだが。

ゴースト・ハント

H・R・ウェイクフィールド/著 鈴木克昌ほか/訳 創元推理文庫 全18作すべて怪奇小説を収録。 1920年代から1960年代の作品だが 全体的にゴシック風で19世紀ぽい雰囲気。 表題作は収録作品でも短い方だが結構怖い。

こうしてあなたたちは時間戦争に負ける

アマル・エル=モフタール、マックス・グラッドストーン/著 山田和子/訳 早川書房 作品のイメージを掴むのが、 レッドとブルーの関係が理解するまで難しかった。 幾多の時間線をこえての手紙のやり取りはエモい。

ジーン・ウルフの記念日の本

ジーン・ウルフ/著 酒井昭伸、宮脇孝雄、柳下毅一郎/訳 国書刊行会 <収録作品> 『鞭はいかにして復活したか』『継電器と薔薇』『ポールの樹上の家』 『聖ブランドン』『ビューティランド』『カー・シニスター』『ブルー・マウス』 『私はいかにして第二次…

花の子ども

オイズル・アーヴァ・オウラヴスドッティル/著 神崎朗子/訳 早川書房 アイスランド小説。 ヨーロッパのどこかの国の僧院の 庭師として働くために旅立った青年の物語。 一風変わった家族の物語でもあった。

フラテイの暗号

ヴィクトル・アルナル・インゴウルフソン/著 北川和代/訳 創元推理文庫 1960年代を舞台にしたアイスランドミステリ。 本書の鍵を握る『フライテイの書』は実際の存在している。 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%83%88%E5%B3%B…

コンプリケーション

アイザック・アダムスン/著 清水由貴子/訳 早川書房 サスペンスミステリものかと思いきや 異国風味なプラハを舞台とした幻想的な物語。 ラストで主人公が帰国したあとの 父親の手紙の内容も事実か怪しくなる。

パパ、ママ、あたし

カーリン・イェルハルドセン/著 木村由利子/訳 創元推理文庫 シリーズ2作目。 複数の事件が途中から一気に解決へ向かうが 解決まで不安感が強い。 今回は特に家に置いてけぼりされた 3歳児が無事助かるのかが。 しかし、主要登場人物の問題が浮き彫りにされて…

ホテル・ネヴァーシンク

アダム・オファロンプライス/著 青木純子/訳 早川書房 1930年代から2000年くらいまで経営されたホテル 「ホテル・ネヴァーシンク」とそこを経営した家族、 その親族、従業員などの年代記。 皆、秘密を抱え込んでいる。

パリ警視庁迷宮捜査班 魅惑の南仏殺人ツアー

ソフィー・エナフ/著 山本知子、山田文/訳 早川書房 シリーズ2作目。 サブタイトルが本作とあまり意味がなかった。 カペスタンの義父が殺害され、その事件の解決も 彼女自身にとってつらいものだった。 ラスト3作目への布石があったかも? 捜査班へは更に濃…

お菓子の家

カーリン・イェルハルドセン/著 木村由利子/訳 創元推理文庫 ショーベリ警視シリーズ第1作。 スウェーデンミステリ。 主人公のショーベリ警視は、5人の子沢山で 結構家事も手伝ったり家庭円満なところが珍しい? 21世紀になってるわりに 鑑識や各警察署間の…

昏き目の暗殺者

マーガレット・アトウッド/著 鴻巣友季子/訳 早川書房 タイトルは作中作の小説から。 カナダの資産家の階級出身で 戦前戦後を生き抜いた女性の生涯という大枠がありながらも 作品の入れ子構造が複雑で最後の方で 仕掛けの謎がわかるが、他にもいろいろ考察で…

寝盗る女 (上) (下)

マーガレット・アトウッド/著 佐藤アヤ子、中島裕美/訳 彩流社 国籍不明でプロフィールも嘘っぱちな 魔性の女ズィーニアに人生を振り回される 三人の女性たちの物語。 ズィーニアがいないと平和なのだが 彼女が出てくるたびに嵐が巻き起こるが 結局ズィーニ…

特捜部Q―アサドの祈り―

ユッシエーズラ・オールスン/著 吉田奈保子/訳 早川書房 本作にしてアサドの正体が明かされる。 突然病死するビャアン課長がアサドと因縁ある関係と いうことが明かされて驚かされる。 ずっとアサドとその家族に対してサブタイトルのとおり 無事に再開できる…

誓願

マーガレット・アトウッド/著 鴻巣友季子訳 早川書房 『侍女の物語』の続編。なんと約35年ぶり。 元アメリカのギレアデ共和国とは具体的に どう創設されて滅亡していったかがわかる。 前作では悪役ぽかったリディア小母が 実はギレアデを内部から潰そうとし…