2021-05-01から1ヶ月間の記事一覧
劉慈欣/著 大森望、立原透耶、光吉さくら、ワン・チャイ、泊功/訳 早川書房 三体三部作完結。 一章ごとで時代がどんどん進んでいき 宇宙どころかいろいろな次元世界までスケールが大きく なるほど、わからんな感じもあるが 一気に読ませる力があった。
半藤一利/著 能條純一/作画 永福一成/脚本 小学館 張作霖爆殺事件はじめ関東軍の暴走が始まり 内容的にもきな臭くて政治的な内容が濃い。 2.26事件へも近づいてきた。 そういった心労の他、まだ皇太子が誕生しないという プレッシャーも強くて昭和天皇のスト…
M・ヨート、H・ローセンフェルト/著 ヘレンハルメ美穂/訳 創元推理文庫 シリーズ3作目。 事件は話が進むにつれ国際的なものに発展するが 結末はスッキリしないものだった。 それよりセバスチャン自身が招いたこととはいえ 彼自身への破滅がどんどん押し迫っ…
セバスチャン・フィツェック/著 赤根洋子/訳 柏書房 謎のカルテを読まされる実験。 入れ子構造の物語だが なんでその視点で書かれたのかは納得いかなかった。 謎が完全に解決されないためか すっきりしない結末。
和山やま 祥伝社 カラーの色塗り方がなんか怖い印象だが 内容はシュールギャグで楽しかった。 佐々木倫子と比較されやすいらしいが、 あちらより登場人物に毒はなく今らしいと思う。
よしながふみ 講談社 まさか、連載当初は 終活漫画になるとも思わなんだという流れ。 作品にはコロナウイルスも影響されているが 「不景気」という表現で描かれている。 メイン登場人物の年齢も上がったので、 塩分控えめなレシピも出して欲しい。
ヘニング・マンケル/著 柳沢由実子/訳 創元推理文庫 ヴァランダーシリーズ7作目。 どうやら、リガに住む彼女とは別れたっぽい。 ほぼ糖尿病と満身創痍になりつつなヴァランダーが痛々しい。 同僚のスェードヴェリが殺害されることで 彼の謎の部分まで明かさ…
呉明益/著 小栗山智/訳 KADOKAWA なんとも不思議な感覚の幻想小説。 近未来らしき台湾に太平洋でできたゴミの塊の島が 地震による津波とともにやってくる。 人生に絶望した元大学教授の女性アリスと ゴミの島とともにやってきた少年アトレとの関わりが 書か…
田口俊樹/著 本の雑誌社 翻訳苦労譚。 翻訳した作品すごく多い印象なのに このミス1位受賞が『神は銃弾』までなかったというのが意外。
ジュリア・ボイド/著 園部哲/訳 白水社 第一次世界大戦直後から、第二次世界大戦終了まで ドイツを訪問もしくは在住していた外国人の手記を 時系列でまとめたもの。 複数人物多すぎなためかテーマは大変興味深いのに 分散した印象もある。
シッラ&ロルフ・ボリリンド/著 久山葉子/訳 創元推理文庫 スウェーデンミステリ。 福祉国家といいつつも、ホームレスがいて かつ彼らを暴行して動画をアップする若者たちがいる。 事件を追う主な登場人物3人が癖が強すぎる上 いろんな設定を盛り込んでいて …
桜井画門 講談社 完結。 1巻で原作者が降りてしまってから 作画担当、すごく頑張ったろうなあ。 アニメなどとは異なるラストだが きれいにまとまっている。 原作担当がそのままだったら、 中村慎也は永井圭と出会っていたかも?
シリア・サンズ/著 河合秀和/訳 集英社 ウィンストン・チャーチルの知られざる 子供時代の伝記本。 19世紀の上流階級での典型的 子育てをされたチャーチル。 結構精神的に危うそうな感じがした。
アイザック・アダムスン/著 清水由貴子/訳 早川書房 サスペンスミステリものかと思いきや 異国風味なプラハを舞台とした幻想的な物語。 ラストで主人公が帰国したあとの 父親の手紙の内容も事実か怪しくなる。
カーリン・イェルハルドセン/著 木村由利子/訳 創元推理文庫 シリーズ2作目。 複数の事件が途中から一気に解決へ向かうが 解決まで不安感が強い。 今回は特に家に置いてけぼりされた 3歳児が無事助かるのかが。 しかし、主要登場人物の問題が浮き彫りにされて…