2008-03-01から1ヶ月間の記事一覧

暗闇のスキャナー

フィリップ・K・ディック/著 飯田隆昭/訳 サンリオSF文庫 スキャナーという装置で人を監視するというのとか、 若干世界背景がSFぽいけど、それ以外はSFぽくない? ここで書かれている事は、麻薬が蔓延して それを捜査する秘密捜査官までが麻薬中毒者となって…

妖人奇人館

澁澤龍彦 河出文庫 ノストラダムス、カリオストロ、ラスプーチン等の 生涯をエッセイ風に書いたもの。 ほとんどの人物は既に知っていたので 復習的に読了。 近代文学の先生が、文学少女は 澁澤龍彦、寺山修司、稲垣足穂が好きだとうことを おっしゃっていた…

ディオダティ館の夜

井上雅彦 幻冬舎文庫 『フランケンシュタイン』を生んだディオダティ館が 巨大企業によって日本に移設された。 その館にて異様な儀式が行われる……。 ホラーの気で読んでいたけど、途中でミステリものだと 気づく。ヒロインが交通事故によって記憶喪失となる…

にぎり寿司三億年 山上たつひこ選集 第2巻

山上たつひこ 小学館クリエイティブ 第1巻の白熊は連動してたけど、 第2巻表紙の犬は今回収録作品には全く無関係。 表題になっている『にぎり寿司三億年』は シーラカンスだもの。 1巻に引き続き、不条理に満ちた世界を描くギャグ漫画集。

少年王者 全10巻

山川惣治 角川文庫 今年は戦後の絵物語作家で有名な、 山川惣治生誕100年ということで、 4/3から6/29まで弥生美術館にて展覧会があるため 事前予習という事で読了。 文男は猛獣に食べられてしまえば良かった、というそんな話。 ……ではなく、いろんな事情でア…

ノルウェイの森 (上)(下)

村上春樹 講談社文庫 これで、家にある村上春樹本全て読了。 『ノルウェイの森』のみ13年ぶりくらいの再読だが。 主人公の名前が「ワタナベトオル」という所で 前回は読む気力を半分なくして、無理やり読了させた感じ。 おおざっぱに悲恋ものというのだけ ス…

レキシントンの幽霊

村上春樹 文春文庫 『レキシントンの幽霊』『緑色の獣』『沈黙』 『氷男』『トニー滝谷』『七番目の男』 『めくらやなぎと、眠る女』 1990年代の作品集。 語り手が「ぼく」じゃないので、連続して村上春樹作品を読んでいると 違和感ありありだ。特に女性が語…

パン屋再襲撃

村上春樹 文春文庫 <収録作品> 『パン屋再襲撃』『象の消滅』『ファミリー・アフェア』 『双子と沈んだ大陸』 『ローマ帝国の崩壊・一八八一年のインディアン蜂起・ヒットラーのポーランド侵入・そして強風世界』 『ねじまき鳥と火曜日の女たち』 なぜか、…

スプートニクの恋人

村上春樹 講談社文庫 小学校教師の「ぼく」が友人の すみれの恋の顛末を語っている。 とても違和感ありの内容だったが、 これは「ぼく」という視点にはなっているが、 女性の恋愛小説だからだろうか。

学校怪談 第8巻

高橋葉介 秋田文庫 1月に刊行してたのに気づかず今頃読了。 最終巻でした。 九段先生編となってから、スチャラカ&シリアス混在の ストーリーだったけど、大団円で完結。 『ウルトラQ』を2回観(せられ)たので、 最終回の元ネタがすぐわかったよ。 バッドエ…

神州纐纈城 (上)(下)

石川賢 講談社漫画文庫 国枝史郎『神州纐纈城』の漫画版。 といっても、原作は未完らしいのでかなり 脚色してオチをつけているらしい。 らしいというのは原作読んでないので推測。 ただ、原作読んだ人の話では 上手くアレンジしているみたいだよ。 上下巻で…

国境の南、太陽の西

村上春樹 講談社文庫 恋愛小説もの。一言で言うと、なんだかなあ。 まるでスター・システムのごとく、 村上春樹の主人公は、どの作品も同じような性格 ばかりなんだなあ。各作品をシャッフルして 主人公クイズをした場合、答えられる自信がないよ。

ダンス・ダンス・ダンス (上)(下)

村上春樹 講談社文庫 『羊をめぐる冒険』で完結と思いきや まだ続きがありました。やれやれ。 でも、独特の文体の完成度が高いので、個人的には一番好きかな。 今までの「僕」の生き方の集大成がここにあるし。 『風の歌を聴け』の頃から「僕」の周囲は死の…