2005-06-01から1ヶ月間の記事一覧

どうぶつのおやこ ホッキョクグマ

オナー・ヘッド/文 グレアム・ローズウォーン/絵 今泉忠明/日本語版監修 ゆりよう子/訳 小峰書店 タイトル通りの内容。 ホッキョクグマの親子の写真とイラストが満載な本。 でも、イラストよりも写真がもっとあるといいなあ。 吹雪の日に寝ている姿は凍…

どうぶつのおやこ ホッキョクグマ

オナー・ヘッド/文 グレアム・ローズウォーン/絵 今泉忠明/日本語版監修 ゆりよう子/訳 小峰書店 タイトル通りの内容。 ホッキョクグマの親子の写真とイラストが満載な本。 でも、イラストよりも写真がもっとあるといいなあ。 吹雪の日に寝ている姿は凍…

スペードの女王・ベールキン物語

プーシキン/著 神西清/訳 岩波文庫 プーシキンは詩人なイメージだけどこれは小説。 後ろの解説に「プーシキンを知らない者などいない!」 みたいな書き方している(昭和20年代に書かれたもの)が、 21世紀の日本では知らない人の方が多そう。 私もぱっと出な…

北愁

幸田文 新潮文庫 喜怒哀楽の「哀」の話なのだな、と思う。 対照的で仲はそれほど良くないけれど、なんとなく付き合いがある 歳が離れた従兄妹同士、それぞれの人生。 結婚・離婚・再婚についての動きが、 「すばやい」主人公がなかなか動けず、 「のろい」従…

血脈

(上)(中)(下) 佐藤愛子 文藝春秋 (上)は二週間前に読了。(中)は先日、(下)は本日読了。 自分の一族の話を赤裸々に書いた、作者本人の最高傑作。 ところどころの話は、過去の小説でも何度も語られているけど、 それでも『血脈』は面白い。 佐藤家…

複合汚染

有吉佐和子 新潮文庫 小説じゃないようだけど小説らしい。 30年以上前の、環境問題に関する話。 21世紀になった今は当時よりは。 エコブームとかいうので、ましになっているのだろうか。 しかし、導入部の選挙話が途中でどっかいってしまったけど、 結果はど…

八つ墓村

横溝正史 角川文庫 映像化したものは何度か観たことあったけど、 原作を読むのは初めて。 辰弥視点から、この話は語られているので何か新鮮だった。 都会育ちの青年の視点から田舎の迷信めいた世界を 書いているので、より『日本残酷物語』の世界みたくなっ…

喜びは悲しみのあとに

上原隆 幻冬社アウトロー文庫 世間から挫折、みたいな立場の人たちがどう立ち直るのか、 というルポ(コラムと裏表紙あらすじでは 書いているけど、ルポじゃないかと感じるので)。 この中の「仕事がなくなった」は、 前の会社であったことと少し似ている(…