2005-08-01から1ヶ月間の記事一覧

脂肪のかたまり

モーパッサン/著 高山鉄男/訳 岩波文庫 強者が弱者に対するエゴイズムとは何か。 名小説としかいいようないです。 挿絵もいい。

蓼喰う虫

谷崎潤一郎 新潮文庫 倦怠期夫婦の離婚までの過程を書いた話。 ↑の夫婦に対し、妻の父親の茶人趣味的な妾(愛人と書くべきなの?) との生活も書いている。 クライマックスの部分で、突然話が終わったのに驚いた。 昭和になったばかりの時代にも、主人公夫婦…

オーデュボンの祈り

伊坂幸太郎 新潮文庫 仙台の沖にある、地図にも載っていない島。 そこはなぜか鎖国中で、喋る案山子がいる……。 といった感じなので、ファンタジーである。 ファンタジーなのだけど、ちょっと不思議系なのでOK。 (個人的には魔法と剣系なのは苦手なので) あ…

リングにかけろ

全25巻 車田正美 集英社(ジャンプコミックス) 貴重な夏休みを漫画一気読みで過ごしたよ。 コミックス形態が最も古いタイプのものだったので、 どうやら改変されている箇所はないらしいよ (愛蔵版と文庫版はあるようだけど、このバージョンは絶版扱い)。 …

日本以外全部沈没―自選短篇集〈3〉パロディ篇

筒井康隆 徳間文庫 <収録作品> 『火星のツァラトゥストラ』『日本以外全部沈没』『ケンタウルスの殺人』 『小説「私小説」』『ホルモン』『フル・ネイソン』 『モダン・シュニッツラー』『デマ』『バブリング創世記』 『裏小倉』『諸家寸話』『読者罵倒』 …

白鯨

(上)(下) ハーマン・メルヴィル/著 田中西二郎/訳 新潮文庫 世界の三大名作(BYモース)のひとつ。 あらすじは有名だけど、未読本を読んでみました。 世界中を航海する捕鯨船、という 特異な空間の中なので特異な話が成り立つんだろうな。 白鯨ことモー…

働きマン 第2巻

安野モヨ子 講談社 2巻やっと見つけた! 話の内容の掘り下げ方はまだ弱い部分もあるけれど、 1巻の勢いのままの内容で良かった。 2巻の中でよかったのは書籍営業の人の話かな。

働きマン 第1巻

安野モヨ子 講談社 仕事が忙しくて疲れているときに、 気合入れで、モチベーション上げに使えそうな漫画。 松方の「男スイッチ入ります」は、? と思ったりもするけど。 2巻と一緒に買おうと思ったのに、地元では2巻は完売でしたよ。

トラウマの国

高橋秀美 新潮社 タイトルが怖いイメージだ。 『トラウマの国・日本』だったらもっと怖い。 中身は不思議な空気のノンフィクションで怖くないです。

怪物たちの夜―自選短篇集〈2〉ショート・ショート篇

筒井康隆 徳間文庫 <収録作品> 多すぎなので省略 基本的にSF系のショート・ショートでした。 表題になっている『怪物たちの夜』みたいに タイトル買いのものが何点かあり。

ジェイン・オースティンの手紙

ジェイン・オースティン/著 新井 潤美 /編 岩波文庫 わくわく期待して読んでみた。 文学者としてのジェイン・オースティンではなく、 普通の女性としての部分がほとんどで、 当時のイギリスのアッパーミドル階級家庭の生活がよくわかる内容。 当時の風俗画が…