2008-02-01から1ヶ月間の記事一覧

回転木馬のデッド・ヒート

村上春樹 講談社文庫 村上春樹が、人から聞いたという話を 収録したスケッチ・ブックストーリー。 これが本当か嘘かは、読者におまかせだ。 出て来る人たちが、村上春樹の小説の登場人物みたい なタイプなんだよね……。 読んで特に意識しないけれど、彼らは団…

羊をめぐる冒険 (上)(下)

村上春樹 講談社文庫 青春三部作完結編。と文庫あらすじに書いてある。 今回、村上春樹の未読本については 予備知識なしで読むようにしているが、 衝撃的な内容でした。 村上春樹の小説といえば、自分の中では「やれやれ」。 この言葉が本作で初めて出てきま…

1973年のピンボール

村上春樹 講談社文庫 『風の歌を聴け』の続編。 学生だった僕が社会人になり、 双子の姉妹との同棲の始まりから終わりまでの日々。 僕のピンボール探しの所が盛り上がりなのか よくわからないくらい、淡々した内容。 地元に残った鼠とジェイとの会話がいい。

銭ゲバ (上)(下)

ジョージ秋山 幻冬舎文庫 家族の者が絶対面白いから、買え買えということで 買って読了。 金がないために病気の母親を死なせてしまった蒲郡風太郎。 彼が世間に復讐するために、金のためなら手段を 選ばない大人になっていく。 金を得るための過程で殺人まで…

アオイホノオ 第1巻

島本和彦 小学館 発行部数少ないのかな。地元書店(2店)に置いてなくて ジュンク堂まで行って買ってきました。 1980年代初頭の漫画家志望の大学生、 焔燃(ホノオ モユル)の青春期。 ここで描かれている内容は、当時を知らなくても 十分面白いです。カント…

世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド (上)(下)

村上春樹 新潮社文庫 「世界の終り」「ハードボイルド・ワンダーランド」という 二つの世界の物語が同時進行していくちょっと実験的なストーリー。 カバーイラストは旧バージョンで読了。 「世界の終り」の世界は完全にファンタジーだけど、 「ハードボイル…

風の歌を聴け

村上春樹 講談社文庫 すごく今更? な初読了。 いや、村上春樹作品は何作か読んでるけどね。 本作は、村上春樹のデビュー作で、主人公<僕>の夏休みの話。 群像新人賞受賞作。 デビュー作なのに、すでに<僕>は、その後の村上春樹作品の 主人公と同系統な…

能登の白クマうらみのはり手 山上たつひこ選集 第1巻

山上たつひこ 小学館クリエイティブ 最も有名な『がきデカ』未読。 でも、なぜか「アフリカ象が好き!」というギャグは知ってるよ。 タイトルになっている『能登の白クマうらみのはり手』は 上野動物園のシロクマのようだし、張り手はしてない。 チョップはし…

学園七不思議 第2巻

つのだじろう 秋田文庫 TVアニメ化もなったらしい1980年代の漫画。 つのだじろうのヒロインは、絵柄は変わらないけれど 意外にもその時代の流行服や髪型をしているよ。 赤尾学園編と黄泉学園編が7話ずつ収録。 いずれもヒロインの過度な好奇心によって、 学…

異界作品集5 ときめきの墓

つのだじろう 竹書房文庫 1970年代の漫画。 題名から何となくイメージできるように、 男女の愛憎劇の短編集。 むろん、ただの愛憎劇ものではなく、 そこに霊的なものが絡んでくる。 アダルト系内容なので要注意。

ブラッド・ミュージック

グレッグ・ベア/著 小川隆/訳 ハヤカワSF文庫 「80年代の『幼年期の終り』」というキャチフレーズの作品。 こちらは、宇宙人ではなく、人間自身が新生物をつくりだしたのが きっかけで起こる話。遺伝子操作が現実となっている現代からみると、 『ブラッド・…

ニューロマンサー

ウィリアム・ギブスン/著 黒丸尚/訳 ハヤカワSF文庫 サイバーパンク……と初読でも作品の雰囲気でわかります。 第一部が、理解ができなくて読むのに苦労。 第二部以降の電脳空間の話から、やっと内容についていける感じ。 訳文のルビがしつこいくらいで読みに…