2015-02-01から1ヶ月間の記事一覧

シュマリ 全2巻

手塚治虫 講談社手塚治虫文庫全集 周りの登場人物が魅力的だが シュマリ本人がよくわからない人物だった。 手塚治虫がどうこの物語を作ろうか悩んで 設定を改変した結果のためかもしれない。

アイヌ歳時記―二風谷のくらしと心

萱野茂/著 平凡社新書 戦前のアイヌの村での暮らしの思い出など 今や貴重な生活記録。 著者はもう亡くなっているらしいので残念。

草祭

恒川光太郎/著 新潮社 <収録作品> 『ものはら』『屋根猩猩』『くさのゆめがたり』 『 天化の宿』『朝の朧町』 時代は同じだったりいきなり過去に飛んだりしているが 「美奥」という場所で起こった出来事の短編集。 美しい情景などもあるのにぞっとさせられ…

内澤旬子のこの人を見よ

内澤旬子/著 小学館 人間観察してイラスト化し、 さらにエッセイも添えられてるが物足りなかった。 取り上げられている人物のインパクトが弱いためか。

キテレツ大百科 第1巻

藤子・F・不二雄 小学館 漫画版久々に読んだ。 改めて読むと、キテレツは小学生なのに 古文書が読める、というあたりがすごい。 アニメ版の方が馴染みがあるので、ブタゴリラのキャラが全く違ったり コロ助の顔の色がピンクなど違和感があった。

侵入者 自称小説家

折原一 文藝春秋 叙述ものだが、トリックもの。 現実の世田谷一家殺人事件と板橋資産家殺人事件が ミックスされたような内容。ピエロ怖い。

ゴールデンカムイ 第2巻

野田サトル 集英社 シリアス部分は緊迫してるのだが それ以外がほのぼだったり笑えたりする。 金塊の謎パートは今後ストーリー割合が増えそうだが 今のアイヌ美味しいもの紀行はとても面白い。

トッカンvs勤労商工会

高殿円/著 早川書房 前作よりは謎解きぽくなってるし 軽い文章だが重いテーマに挑んでいる。

高台家の人々 第1〜3巻

森本梢子 集英社 森本さんのヒロインは美少女ではないが 愛嬌があって面白く魅力的。 妄想力がユニークすぎで笑える。

紳士の国のインテリジェンス

川成洋/著 集英社新書 イギリス人スパイ列伝。 作家や外交官など、紳士階級出身ばかりなのが お国柄なのか興味深かった。

少女のための秘密の聖書

鹿島田真希/著 新潮社 少女の日常と旧訳聖書の世界が並行してるが 日常編がなんか気持ちが悪かった。

横山光輝時代傑作選 時の行者 全3巻

横山光輝 講談社漫画文庫 「時の行者」が戦国時代〜江戸時代にかけて 旅をするタイムトラベルもの。 ここでも未来人が歴史介入しても歴史は変わらず。 歴史を変えることの困難さを描いてる。

乙嫁語り 第7巻

森薫 KADOKAWA あとがきで、今回のエピソード分は 丸ペンを使用したというのに納得。 番外編のいつもの線の太さが全く異なる繊細な少女漫画風。 だけど史上最大の裸祭り!! この漫画どおりだと19世紀のイスラム社会の女性は 自由になれる居場所がちゃんとあり…

論文捏造

村松秀/著 中公新書ラクレ 2014年のSTAP細胞事件から 約10年前にも世界規模で起こった捏造事件についての話。 歴史は繰り返すというか、事件の類似が多く興味深い。

新装版 栞と紙魚子 第4巻

諸星大二郎 朝日新聞出版 判型がバラバラだった分が新装版で統一。 4巻は文庫版になかった分だけどプラスした分は 書き下ろしのみだった。

超人高山宏のつくりかた

高山宏/著 NTT出版 「学魔」高山宏の自伝? みたいな本。 破天荒な学者生活と関連ある幻想文学系の人脈について 好き放題書かれている。

神津恭介、犯罪の蔭に女あり: 神津恭介傑作セレクション2

高木彬光/著 光文社文庫 <収録作品> 『死美人劇場』『嘘つき娘』『青髭の妻』 『女の手』『ヴィナスの棺』『血塗られた薔薇』 タイトルのとおり、女性が絡む短編集。 戦後直後の頃の事件ばかりで そのトリックなどはその時代にふさわしいものばかり。 現代…

トッカン―特別国税徴収官―

高殿円/著 早川書房 税務の仕事について書かれたお仕事小説。 大人のラノベ。流れがわかりやすすぎ。 一冊完結でもよい結末だったがどうやら続編があるらしい。

アイヌ絵巻探訪 歴史ドラマの謎を解く

五十嵐聡美/著 北海道新聞社 珍しい江戸時代の頃のアイヌ画の絵について 書かれている。文章が軽いのは気になるが興味深く読めた。

智恵子飛ぶ

津村節子/著 講談社 高村智恵子の生涯を書いた物語。 智恵子発狂までに過程、智恵子の良い子的真面目さから きているのがよくわかる。とても痛々しい。

フイチン再見! 第4巻

村上もとか 小学館 本土で終戦となったが、満州に住む人にとっては そこからが本格戦争だった。 どんどん過酷な環境に置かれているが 逆境を乗り越える発想をもつ主人公が素敵である。

ボラード病

吉村萬壱/著 新潮社 なんの解決もないまま終わる ディストピア物語。 物語が東日本大震災の影響を受けているのは明らか。