2008-10-01から1ヶ月間の記事一覧

あさま山荘銃撃戦の深層

大泉康雄/著 小学館 あさま山荘事件当事者である 吉野雅邦の親友である著者によって、 事件関係者の証言、未公開手記 (吉野雅邦と金子みちよとの書簡など)が 使われたルポタージュ的内容。 加害者だけでなく、被害者家族のインタビューも あるので貴重な内…

私を離さないで

カズオ・イシグロ/著 土屋政雄/訳 早川書房 「提供者」を介護する仕事をしているキャシー・H。 「介護者」である彼女は「提供者」と呼ばれる者たちと同じ ヘールシャムという施設の出身であった。 ----------- 「提供者」についてのSF的な設定も取り入れられ…

続 あさま山荘1972

坂口弘/著 彩流社 『あさま山荘1972』の続編。 ほとんどが山岳ベース事件の内容で、 逆海老反りで緊縛するなどよく そんなひどい方法を思いつくよな……、 とこのくらいはまだ序の口で 非常に残酷な総括という名のリンチの場面や 処刑の内容が、 当事者により…

蛸の八ちゃん

田河水泡 講談社漫画文庫 以前は読みづらいなあと放置していたのだけど、 先日読了。 なぜか読みやすく感じた。 表紙の八ちゃんがソバをすする絵が 首つりしているように一瞬見えたなのは何だったのだろう。 疲れてるんだろうか? 蛸の八ちゃんが、人間社会…

連合赤軍27年目の証言

植垣康博/著 彩流社 やっと読了本追いついた……。 『レッド』岩木泰広のモデル。 年表を見ると、今年で出所してから10年たったようだ。 内容は出所後のインタビューものと 刑務所内での生活を書いた当時の手紙から構成。 ミンクの毛皮のコートを刑務所内で作…

あさま山荘1972年 (上)(下)

坂口弘/著 彩流社 ということで、連合赤軍関係での幹部だった人物の手記。 『レッド』の谷川博のモデルの人。 本人の生い立ち、運動に関わる経緯、あさま山荘事件が記載。 あさま山荘内で盗聴に備えて自分たちの名前を山の名前から、 というのが『レッド』の…

獄中からの手紙

永田洋子/著 彩流社 『レッド』の赤城容子のモデル。 参考書として読了。 10/11の三浦和義自殺騒ぎに隠れてしまっていたが、 永田洋子が危篤というニュースが出ていた。 10/13現在続報はでていないぽい。 彼女の死刑判決出てからの生活などが中心。 この本で…

新耳袋 第十夜

木原 浩勝、中山 市朗/著 角川文庫 ラストの巻。でも、最後の話が 過去の巻へと繋がっていることでループ感が。 読んでいる間は不気味な気分が続いて 本当は精神衛生上良くないかもなあ。

新耳袋 第五夜

木原 浩勝、中山 市朗/著 角川文庫 最近家族が入手したので。 薄っぺらい本なのに、一日で読み終わらないように 苦労するんだ。 不動産系はよくある話だけどやはり怖いよなー。

レッド 第1巻~2巻

山本直樹 講談社 ノンフィクション犯罪ものは絵や写真があるのが苦手なので、 読むのを迷ってたけど、あじま先生が1巻を○にしてたので 読む決心がついたよ。 絵は地味だけど、面白い。 自分が生まれる前の事件なためか、歴史として感じるなあ。 最初に気にな…

新うしろの百太郎

つのだじろう 講談社 つのだじろう漫画は、私の趣味ではなく家族の趣味です。 無印の続編らしい1980年代の作品。 1998年日本ほぼ沈没や1999年のノストラダムス予言と リンクさせた悪霊軍団の話が……。 リアルタイムに読んでいたら怖いだろうけど、 もう21世紀…

うつうつひでお日記 その後

吾妻ひでお 角川書店 で、続編。 公式ホームページよりの転載だそうで、 前半はほとんど文、 後半は絵日記。 個人的には読書記録の箇所が、 本を探すときや、読むのを迷っている漫画にたいしての 指標になるので問題なし。 あと、たまに公式チェックしてるけ…

ネオデビルマン (上)(下)

<上巻執筆陣> 永井豪、萩原玲二、江川達也、寺田克也、石川賢 ヒロモト森一、永野のりこ、安彦良和、三山のぼる、とり・みき <下巻執筆陣> 永井豪、岩明均、田島昭宇、高寺彰彦 夢野一子、黒田硫黄、風忍 『デビルマン』が神懸かりというか悪魔懸かりな…

上海・ミッシェルの口紅 林京子中国小説集

林京子/著 講談社文芸文庫 <収録作品> 『上海』『ミッシェルの口紅』 純粋な創作小説を期待したら どうやら随筆に近い私小説で肩透かし。 一部流し読みで読了。 『上海』は日中国交正常後に、かつての故郷<上海>へ ツアー旅行で訪問する内容。 当時の中…