2006-11-01から1ヶ月間の記事一覧

百鬼夜行抄 第6巻

今市子 朝日ソノラマ文庫 今までバラバラ読んでいたから気づかなかったが、 開さん登場ってこの頃からだったのか。 この巻で一番怖かったというか気持ち悪いのは『骨の果実』だった。

島尾敏雄 ちくま日本文学全集

島尾敏雄 筑摩書房 <収録作品> 『格子の眼』『春の日のかげり』『島の果て』 『出孤島記』『出発は遂に訪れず』『兆』 『子之吉の舌』『冬の宿り』『われ深きふちより』 『廃址』『川にて』『夢屑』 前半収録分は、自身の特攻隊員の頃の経験、 後半は長編…

蜘蛛 ふしぎ文学館

遠藤周作 出版芸術社 <収録作品> 『三つの幽霊』『蜘蛛』『黒痣』 『私は見た』『月光の男』『あなたの妻も』 『時計は十二時にとまる』『針』 『初年兵』『ジプシーの呪』『鉛色の空』 『幻の女』『ジャニーヌ殺人事件』『爪のない男』 『姉の秘密』『娘…

金子光晴 ちくま日本文学全集

金子光晴 筑摩書房 大半が詩、そして自伝(小説)。 詩については、小説みたいに 同時に3行ずつ読むわけいかないので読むのに時間かかる。 良い、悪いの基準はあまり詩を読まないのでよくわからないが、 音読したくなるタイプの詩だったので 自分的には良い…

百鬼夜行抄 第5巻

今市子 朝日ソノラマ文庫 今まで、時間軸はだいたい順序通りだったのが 崩れてきているので、ぼーっと読んでいると わからなくなってくるので要注意。 律が半妖怪化してきてるよ。 30過ぎると人じゃなくなっているのか(笑)

織田作之助 ちくま日本文学全集

織田作之助 筑摩書房 <収録作品> 『馬地獄』『夫婦善哉』『勧善懲悪』 『木の都』『蛍』『ニコ狆先生』 『猿飛佐助』『アド・バルーン』『競馬』 『世相』『可能性の文学』 『夫婦善哉』が27歳の作品だったとは。 この話は本当に凄いねーとしかいいような…

尾崎翠 ちくま日本文学全集

尾崎翠 筑摩書房 <収録作品> 『こおろぎ嬢』『地下室アントンの一夜』『歩行』 『第七官界彷徨』『山村氏の鼻』『詩人の靴』 『新嫉妬価値』『途上にて』『アップルパイの午後』 『花束』『初恋』『無風帯から』 『杖と帽子の偏質者』『匂い』『捧ぐる言葉…

変? ビョーキな人々探訪記

中村うさぎ 扶桑社 買物依存症&ホスト依存症である著者が アルコール依存症、薬物依存症等の経験者、 および精神学、心理学等の学者たち、計13人との対談集。 一応お笑い対談形式なのだけど、 依存症に関する部分の分析などは 結構真面目に語っていたりする…

星野道夫の仕事 第2巻 北極圏の生命

星野道夫/写真 朝日新聞社 美しいというだけではなく、 「生命」の厳かな空気というものが感じられる写真集。 シロクマやらアザラシが可愛いよ、だけではないのです。 動物のみではなく、 厳しい気候の中で生活するイヌイットの人々の写真もあります。

本日の雑記061105

久々に充実した連休だったなあ。 昨晩はこちらのライブに行った。 出掛け地元はすごい大雨だった。 が、他は全く雨降った形跡がなかったのは何だったのだろう? 高田馬場は日曜なのに人が一杯。 どうやら早稲田大学の学園祭だったみたい。 そして、初めての…

百鬼夜行抄 第4巻

今市子 朝日ソノラマ文庫 文庫版は現在8巻までなので、現段階の折返し地点となる。 時間経過としては、律の浪人時代から大学入学直後くらいまでと、 律の祖父(飯嶋蝸牛)が若い頃の話が収録。 この巻は今までのに比べると怖い話が多いかな。 人形の話が一番…

図説百鬼夜行絵巻をよむ

田中貴子/花田清輝/澁澤龍彦/小松和彦 河出書房新社(ふくろうの本) 百鬼夜行絵巻は種本があって それを模写したものがあり、模写したものをさらに模写…… と何パターンも存在する。 この本も何種類か掲載されているので比較してみると とても楽しい。 たぶ…

樋口一葉「いやだ!」と云ふ

田中優子 集英社新書 江戸時代専門家が樋口一葉の小説を批評する本。 タイトルの「いやだ!」は一葉の小説には 「厭だ」という台詞がよくでてくるから。 江戸時代の社会と比較して作品を読み解くというアイデアは面白い。

幸田文 ちくま日本文学全集

幸田文 筑摩書房 <収録作品> 『勲章』『姦声』『髪』 『段』『雛』『笛』 『鳩』『黒い裾』『蜜柑の花まで』 『浅間山からの手紙』『結婚雑談』『長い時のあと』 『みそっかす』『対談 樹木と語る楽しさ』 文章の特徴は擬音が多く、皮膚感ある気がするがど…