2007-04-01から1ヶ月間の記事一覧
武富健治 太田出版 なぜか若杉公徳が帯推薦してます。 絵も話も商業誌向けじゃないのが多いのだけど、 それでもどこか魅力がある作風なのだなあ。 こういったタイプの漫画家は『ガロ』へ行っちゃうのに 行かなかったのだよね。 この中で一番読みやすいのは、…
若杉公徳 白泉社 表紙だけでも笑える待望の第3巻。 サタニックエンペラー編が次巻に続くのが楽しみ! むろん、根岸の天才的パフォーマンスがみられる デスメタル対オシャレの話もいつも楽しみだけど。 帯推薦は、オシャレ代表でカヒミ・カリィをいつかは……! …
折原一 文春文庫 相変わらず変な話だなあ。 天井男が住みついている、乱歩みたいな世界観もありなのだが、 登場人物の異様性は折原らしい。 皆狂いすぎ。 でも、叙述て時系順がめちゃくちゃなのがずるいといえばずるい。 でも叙述じゃない折原はもの足りない…
永井路子 文春文庫 ユーモアたっぷりの日本の女性史。 1975年初出…… 今だと割と知られていることが多いのだが、 当時だと斬新な内容だっただろうな。 特に中世史あたり。
永井路子 文春文庫 評伝ものって楽しいな。 女性による歴史上有名女性のエピソード集。 とにかもく遠慮のなさぶりがいい。
帚木蓬生 新潮文庫 1900年パリ万博期間を舞台のミステリ。 途中起こる殺人事件や誘拐事件よりも、 主人公・ラセーグがパリ警視庁付の精神科医なので、 当時のパリの様子だけではなく、 医学の状態も書かれているのが面白い。 ラセーグが日本びいきという設定…
こうの史代 双葉社 ほのぼの花屋さん漫画。 重労働だけど自然物を扱っているからいいなあと思う。 現実逃避気分になるなあ。
半村良 文春文庫 <収録作品> 『林道』『雪洞夜話』『ホテル暮らし』 『怪談桜橋』『誰かが死ぬ』『影絵の男』 『夢あわせ』『大吉大凶』『患者同士』 『返り血』『特異点』『すれちがい』 SF短編集。どれもが、平凡な日常がある時 奇妙な世界に転換するス…
沢木耕太郎 文春文庫 読了は月曜だったのだが、 その後長崎市長殺害事件が……うああ……。 昭和35年10月12日、日比谷公会堂にて 社会党委員長浅沼稲次郎が17歳の少年に刺殺された事件があった。 本書は、犯人の少年山口二矢(おとや)、 被害者である浅沼稲次郎…
諸星大二郎 講談社 読了したのは二週間ばかり前。 確かに本棚にに並べると楽しいな。 魚の奇妙な美しさや神秘さに共感できると 本作がより楽しく感じられるだろう。
泡坂妻夫 光文社文庫 あとがき注意。事前に読むと あらすじがほとんど書いてあるためだよ、 中島河太郎せんせい。 田舎の旧家の悲劇話だけど、 偶然の産物が多すぎなのが興醒めした。 表紙イラストが蓄音機と女性の絵がけど、 蓄音機の音が出る部分から女性…
折原一 早川文庫 こんなクラス絶対いやだ。 物語は1974年(過去)と1995年(現在)が交差された 作者お得意の叙述ミステリにホラー風味が加わっている。 過去は「粛清」「恐怖新聞」、現代は「学校の怪談」と 当時流行していたキーワードを含んでいる。 ミス…
加門七海 祥伝社文庫 『怪談徒然草』の作者の小説なのだが、 直後に読むと、たぶん作者の体験談なんだな、という 感想を受ける人続出するだろうな、 というくらい、実話風の小説なのだった。
黒川博行 講談社文庫 ほとんど会話文で成立している、たぶん推理小説。 ポンポン飛び交う大阪弁が愉快だけど少し疲れるかも。 ドラマ化はありだと思う。
筒井康隆/編 徳間文庫 <収録作品> 『屋上』眉村卓、『夜が明けたら』小松左京、 『佇むひと』筒井康隆、『渋滞』豊田有恒 『生物都市』諸星大二郎、『砂漠の幽霊船』真城昭 『有名』星新一、『決戦・日本シリーズ』かんべむさし、 『スフィンクスを殺せ』…
武富健治 双葉社 現在、今後注目の漫画でしょう。 実際中学校教師の鈴木先生の目線で進むドラマなので そのまんまなタイトルなのだけど地味な印象。 タイトルの地味さに反して、話の内容および絵が濃すぎ。 鈴木先生の教育的判断は賛否両論分かれそうだけど…
森薫 エンターブレイン 通常版で購入。若かりしケリーさんが表紙の方。 この巻から番外編として、脇役が主役の話が収録されている。 話もそうなのだけど、ビクトリア朝の生活を 絵で見られるのが、やはり気に入ってるのだなあ。 作者本人も描いていて楽しそ…
泉鏡花/著 種村季弘/編 ちくま文庫 <収録作品> 『眉かくしの霊』『陽炎座』『革鞄の怪』 『唱立山心中一曲』『菎蒻本』『第二菎蒻本』 『白金之絵図』『茸の舞姫』『歌行燈』 『南地心中』 とりあえず読んだ……二週間以上前くらい。 『陽炎座』『茸の舞姫』…