2012-01-01から1年間の記事一覧

早稲女、女、男

柚木麻子/著 祥伝社 2012年の締め本。 著者は立教大学出身であるが本作のヒロインは早稲田大学出身である。 ヒロインを中心に、他有名大学の女子大生もしくはOGらが出てくる。 相変わらずすいすい読める漫画的な内容であった。 なお、早稲田出身の人によると…

心臓を貫かれて

マイケル・ギルモア/著 村上春樹/訳 文藝春秋 ゲイリー・ギルモア事件 について末弟が書いたノンフィクション。 訳はあまり春樹ぽくないけど読みやすいと思う。 死刑復活したばかりのユタ州で自ら死刑を望んで執行された、 ということでゲイリー・ギルモアは…

うちの妻ってどうでしょう? 第5巻

福満しげゆき 双葉社 曲がりなりと漫画一本で家族を養えているので 勝ち組でしょうと思った。 子ども二人目が突然登場して驚いたが。 途中から、妻の顔が面長美人になってきているのに 体型が変わらない絵柄になっているので何だか怖い。 顔の丸みを戻して欲…

アマイタマシイ 第1〜2巻

杉本亜未 集英社 これ面白い! 続きも読みたい。今回2巻同時発売だった。 少女マンガ系絵柄で王道ぽい雰囲気なのに 突然起こる少年漫画パロディのずれが愉快。 ケーキの描写が上手くて、ケーキが食べたくなる。

女中譚

中島京子/著 朝日新聞出版 秋葉原のメイド喫茶に通う老女の問わず語り。 何となくほのぼのしたものを想像していたら、 黒い話だったので驚き。 所謂、大正時代にモガと呼ばれた 不良少女のその後の姿てこんな感じになのだろうか。

あまからカルテット

柚木麻子/著 文藝春秋 中学生の頃からの仲良し4人組の恋と友情物語。 各話食べ物がキーワードになって進み、 少女マンガぽい展開だけど子気味よい。

異界への旅 水木しげる作品集1

水木しげる 中央公論新社 これ大分前に読んでいたな。 テレビくんやヨギシリーズなどの名作が収録。

B'TX ビートエックス 全8巻

車田正美 集英社 SF戦闘ものなんだな。 いろいろ突っ込み入れたい部分はあるが車田正美なので置いといて。 機械帝国の冷たさと主人公の熱いハートのぶつかり合いは燃えるので良い。

婚礼、葬礼、その他

津村記久子/著 文藝春秋 <収録作品> 『婚礼、葬礼、その他』『冷たい十字路』 『冷たい十字路』の視点の変わり方がわかりづらい。 表題作はめまぐるしい一日を書いている。 結婚式、葬式(通夜)の社会の重要度に 振り回される主人公お疲れ様だ。

ケンガンアシュラ 第1巻

サンドロビッチ ヤバ子/原作 だろめおん/作画 小学館 これも連載が楽しみな漫画。 格闘技漫画だけど読みやすいんだよなあ。 2巻から連載にもあるおまけ漫画が掲載されるのだろうか?

世界鬼 第1巻

岡部閏 小学館 1巻目はプロローグであり作品の地盤を固めている エピソードでまとめられていた。 絵も話もこの時点ではまだ未熟な感じではあるが、 途中から「化ける」ので今後が楽しみな作品。

悪女について

有吉佐和子/著 新潮社 だいぶ前から読みたかった本を読了。 突然謎の死を遂げた女実業家の人生を 周囲の人へのインタビューで構成したという形式を とっているが、人によって彼女の評価が全く異なるところが 大変面白かった。

もう二度と食べたくないあまいもの

井上荒野/著 祥伝社 <収録作品> 『幽霊』『手紙』『奥さん』 『自伝』『犬』『金』 『朗読会』『オークション』『裸婦』『古本』 恋愛がテーマの作品が多め。 しかし不倫ものばかりなので食傷してしまった。

未来人カオス 全2巻

手塚治虫 講談社漫画文庫 70年代に書かれたSF漫画。 ここで描かれている未来世界は 1990年代から2000年代の話なんだ。。。 と、本作品に描かれている時代より後から読んでると 変な感じである。

図書館の主 第4巻

篠原ウミハル 芳文社 『星の王子さま』の話が胸にしみて良かったのだが、 1巻1話の宮本さんの設定が今ここにしてまた出た? といったところなので、忘れてるとなぜそんな展開に! と家人がかなり戸惑っていた。

ピスタチオ

梨木香歩/著 筑摩書房 前半の愛犬の病と手術の話が延々と続き、 後半はアフリカが舞台の物語でまとめてある。 アフリカの呪術にもっていくとは思いもしなかったが 梨木さんに求める方向はなんか違うのであった。

赤朽葉家の伝説

桜庭一樹/著 東京創元社 鳥取の旧家である赤朽葉家女性たちの物語。 「千里眼奥様」こと万葉を中心としていて 大変面白いのだが、後半の殺人事件はいらないかなと思った。

灰色の季節をこえて

ジェラルディン・ブルックス/著 高山真由美/訳 武田ランダムハウスジャパン 1665~1666年にかけて、イギリスのとある村で起こったペスト渦の話。 隔離された村で起こった様々な出来事は、結構ショッキングだが 歴史的事実を元にしているらしい。 語り手の女…

桜庭一樹日記 BLACK AND WHITE

桜庭一樹/著 富士見書房 軽めの本を読みたかったので。読書日記も気になってる。 ウェブ日記を書籍化したものらしく、 著作のことも触れてるが私生活よりの日記に近い内容だった。

無菌病棟より愛をこめて

加納朋子/著 文藝春秋 急性白血病闘病記。 作家視点であり、主婦である視点で書かれた日記。 ご本人の人柄の良さが伺える内容でつらくも悲惨的ではない。 また、著者のドナーになった 作者弟のドナー日記も載っている。

まともな家の子どもはいない

津村記久子/著 筑摩書房 中学生が主役の小説2編。 素直系いい子じゃなくて、会社員主役の他作品に 出てくる大人とあまり思考が変わらない中学生が主役。

大奥 第9巻

よしながふみ 白泉社 前巻から2ヶ月で出版とドラマと連動のためか早過ぎないか、 よしながさん大丈夫か……と個人的に心配が。いや、出るのは嬉しいけど。 歴史どおりに話が進むのがわかっているだけに 本編での大奥での学問のとか平賀源内の表紙の笑顔とかが…

きのう何食べた? 第7巻

よしながふみ 講談社 前から気になっていた シロさん実家へケンジを一緒に連れて行く話が収録。 これも良かったが、他の話も良かったなあ。 最初の方のケンジはうっとおしいものがあったが、 巻が進むほど可愛くなっている……。

どろろ 全3巻

手塚治虫 秋田書店 戦国時代を舞台にしているが 結構争いの悲惨さを出していて反戦色が高い感じがした。 物語も結構暗めだ。

ダーリンは55歳

山崎紗也夏/著 小学館 歳の差20歳というインパクトと 漫画家同時の夫婦の生活ということで読ませる エッセイ漫画。 なぜ自分自身のキャラのみ可愛くしてるんだろうとか、 夫が漫画家なのに誰かかなぜか伏せてるんだろうとかの突っ込みはあるんだが。 夫側か…

阪急列車

有川浩/著 幻冬舎 阪急列車内で起こったちょっといい話集。 文章が軽過ぎなので物足りなかったが。

エス

鈴木光司/著 角川書店 なぜ今更『リング』シリーズが再開? したのだろうというのが疑問。 と思ったら映画版『貞子3D』の原作扱いなのか。 本作の貞子はそれほど恐怖の対象ではないのだが。

中原中也 群像日本の作家

小学館 中原中也の詩の解釈の文学論と、直接彼を知る人たちの話が混じっている。

眠れない一族―食人の痕跡と殺人タンパクの謎

ダニエルT.マックス/著 柴田裕之/訳 紀伊國屋書店 狂牛病も関連して出てくるので、無関係ではないかもと。 イタリアのある一族の奇病から始まってるが、 話がとびとびの印象を受けて読みづらかった。 テーマは良いノンフィクション。

147ヘルツの警鐘 法医昆虫学捜査官

川瀬七緒/著 講談社 多少展開が偶然ぽいところがあるが 法医昆虫学というなじみない世界が垣間見えたのでよかったか。 147ヘルツとはハエの羽音の周波数。 虫グロテスク描写が多めなので注意。