2019-04-01から1ヶ月間の記事一覧

村上龍自選小説集 (5)

村上龍/著 集英社 <収録作品> 『海の向こうで戦争が始まる』『愛と幻想のファシズム』 作品の長さは全く違うけど暴力的な描写が共通な作品。 でも『海の向こうで戦争が始まる』の方は全然入り込めなかった。 『愛と幻想のファシズム』は1984〜86年連載の長…

いとしのムーコ 第14巻

みずしな孝之 講談社 表紙の秋田犬がお鼻つやつやでなくて少し残念だった。 本編でいろいろ出ていて可愛かったが。 なおカモシカ話のカモシカの説明には 間違い記述があるそうだ。

消えた子供 トールオークスの秘密

クリス・ウィタカー/著 峯村利哉/訳 集英社文庫 トールオークスという小さな町での群像劇。 皆幸せになって欲しかったけど 結末でなれなかった人もいて物悲しい。 登場人物ではギャングになりたい 少年マニーが魅力的。中二病だがいい子なのが 話を進むうち…

ベウラの頂

レジナルド・ヒル/著 秋津知子/訳 早川書房 つい『ベウラの頃』と誤読をしてしまう。 村で起こった女児連続誘拐事件が 15年たった後再開してしまう。 これと並行してパスコーの娘が重病になって 子どもを思う親の辛さ的なものが話全体にかかっている。

ナチュラル・ボーン・ヒーローズ

クリストファー・マクドゥーガル/著 近藤隆文/訳 NHK出版 第二次世界大戦下のクレタ島で起こった ナチス将校誘拐事件に真相と 現代ナチュラルムーブメントと どちらも興味深いのだが、テーマは一つに絞って欲しかった。 とにかく登場人物も多いのだがどちら…

ヤング ブラック・ジャック 第15巻

手塚治虫/原作 田畑由秋/脚本 大熊ゆうご/作画 秋田書店 如月恵編、引っ張る。 今回は手術メインの話だったが 次で完結らしい。

犬の力 (上)(下)

ドン・ウィンズロウ/著 東江一紀/訳 角川文庫 アメリカとメキシコ間の麻薬戦争。 暴力と復讐劇のノワールもの。 長いけど起承転結きっちりまとまっている。

世界を売った男

陳浩基/著 玉田誠/訳 文藝春秋 第2回島田荘司推理小説賞作。 タイトルがSFぽいけど本格ミステリもの。 トリックはありといえばありかな。 この作者の香港の描写は毎度興味深いものだが 訳が作風と合わない感じなのが気になるところ。

となりのセレブたち

篠田節子/著 新潮社 <収録作品> 『トマトマジック』『蒼猫のいる家』『ヒーラー』 『人格再編』『クラウディア』 短編集タイトルが『トマトマジック』のみしか 関連付けられていない。 全てテーマはバラバラなのになぜこのタイトルに? 『ヒーラー』みたい…

三浦しをん/著 集英社文庫 最初から最後まで重たくハードな物語だった。 登場人物全員ゆがんだところがあったり 救いはあまりなく後味が悪い。

アイ・コレクター

セバスチャン・フィツェック/著 小津薫/訳 早川書房 ページが逆順になっているが、話は普通に進んで 少しややこしい? 事件解決までのリミットへ向けている演出なためか。 主人公の元刑事で新聞記者が、独断で事件を追っているが 味方がほとんどいないうえに…

ブラッドランド (上)(下)

ティモシー・スナイダー/著 布施由紀子/訳 筑摩書房 第二次世界大戦前夜から戦後までの 東欧諸国でおこった虐殺を淡々と記載されている。 ナチスのユダヤ人虐殺は有名だが、 それが本格的に始まる以前から行われていた スターリンの民族浄化のための虐殺は …

人間 昭和天皇 (上)(下)

高橋紘/著 講談社 やはりというか、戦前の昭和天皇 エピソードが少なくて残念。

あの家に暮らす四人の女

三浦しをん/著 中公文庫 三浦しをん版『細雪』。 古い一軒家に同居する四人の女 プラス山田老人の生活ぶりが面白かった。 突然の神の視点的登場人物は余計な感じがした。

午前零時のフーガ

レジナルド・ヒル/著 松下祥子/訳 早川書房 仕事復帰したてのダルジールの リハビリ事件といったところか。 事件自体が24時間内で解決されるが ダルジールにとっては長い1日だったのでは。

ブラッカムの爆撃機

ロバート・アトキンソン ウェストール/著 金原瑞人/訳 岩波書店 <収録作品> 『ブラッカムの爆撃機』『チャス・マッギルの幽霊』『ぼくを作ったもの』 宮崎駿のまえがきあとがき漫画がおまけ収録されている。 彼好みの作品なのはとてもわかる。 児童書扱い…