エイドリアン・マッキンティ/著 武藤陽生/訳 ハヤカワ・ミステリ文庫 ショーン・ダフィ刑事シリーズ4作目。ダフィがなぜMI5に気に入られていた理由がわかる。自殺と思われる事件が、またしてもアメリカが関わる大事件に。優秀新人部下のローソンは本作から登…
垣谷美雨/著 中央公論新社 タイトルは「姻族関係終了届」から。夫の急な死亡を発端にそれまで良好な関係だった義父母との問題が発生。前半で書かれていた人間関係全てが後半でひっくり返される。ラストの夫の思惑が真実だった?
エイドリアン・マッキンティ/著 武藤陽生/訳 ハヤカワ・ミステリ文庫 ショーン・ダフィ刑事シリーズ3作目。本作では2作目で起こった事件で巡査部長へ降格させられ一旦は退職をしてしまうが、MI5からの依頼で警部補かつ刑事で復活し刑務所から脱走したIRAのテ…
澤村伊智/著 幻冬舎 とにかく怖がらせて欲しいという願いを叶える「怖ガラセ屋サン」が関わる7つの短編集。著者独特の叙述トリックを使ったミステリホラーが多め。一見バラバラな短編が最後の話でまとまり長編として完結する。
E.O.キロヴィッツ/著 越前敏弥/訳 集英社文庫 出版エージェントに送られた未発表原稿をきっかけに20年以上前の未解決殺人事件が掘り起こされる。4人の語り手を通して事件の真相をつかもうとするが当時のことを証言する誰かしらが嘘をついているため話がわか…
澤村伊智/著 角川ホラー文庫 <収録作品> 『ゴカイノカイ』『学校は死の匂い』『居酒屋脳髄談議』『悲鳴』『ファインダーの向こうに』『などらきの首』 比嘉姉妹シリーズ短編集1作目。真琴と野崎との初出会い話、野崎初の事件、美春小学生の頃の話など登場…
ピエール・ルメートル/著 橘明美、荷見明子/訳 文藝春秋 ルメートルの処女作にして最後のミステリ。1980年代が舞台で、63歳の殺し屋であるマティルドが認知症が原因で過激な殺人を繰り返す。63歳にしてはおばあさんすぎな描写だなと思ったが現代だったら83歳…
エイドリアン・マッキンティ/著 武藤陽生/訳 ハヤカワ・ミステリ文庫 ショーン・ダフィ刑事シリーズ2作目。今作はノワールというよりはハードボイルド度が高め。作中でフォークランド紛争が起こる。IRAとの内戦はその分前作より抑えめか。工場で発見された首…
中山七里/著 宝島社 岬洋介シリーズ8作目。ショパンコンクールで知り合ったアメリカ人エドワードと岬洋介が共演することに。アメリカのBLM問題と新アメリカ大統領暗殺計画が並行する。テーマは重苦しいので、もはや岬洋介無双を楽しむしかない。次はロシアが…
澤村伊智/著 新潮社 <収録作品>『高速怪談』『笛を吹く家』『苦々陀の仮面』『こうとげい』『うらみせんせい』『涸れ井戸の声』『怪談怪談』 ホラー短編集。ただの怖い話ではなく著者独特の叙述トリックありのホラーものが多めで油断していると恐怖のどん…
エイドリアン・マッキンティ/著 武藤陽生/訳 ハヤカワ・ミステリ文庫 ショーン・ダフィ刑事シリーズ1作目。1981年でダフィーが巡査部長時代で少し若い。北アイルランド紛争が激しく毎日のように暴動やストなど発生している背景で連続殺人が起こる。ダフィが…
中山七里/著 光文社 能面検事シリーズ2作目。学園建設のための国有地払い下げが贈賄疑惑ではというどこかで聞いた事件に関連してその書類が検事が改竄したのではという疑惑が出て能面検事が受け持つ。東京からも調査のため岬洋介の父親の岬検事がやってくる…
中山七里/著 宝島社 岬洋介シリーズ7作目。時系列としては『合唱』の直後。ショパンコンクールで登場した盲目のピアニストの練習場で射殺体が発見される。続けてこの著者の本を読んでるとピストルが手に入りやすすぎな世界で大丈夫かなと心配になってくる。…
中山七里/著 宝島社文庫 岬洋介シリーズ6作目。中山七里の作品は発行順に読んでいないので本作で登場するゲストキャラが別シリーズに登場するなどの相関図がよくわからずで実はもったいなかったかも。そんな中でも岬洋介が作品中の最強キャラみたい。さすが…
澤村伊智/著 角川ホラー文庫 <収録作品>『たなわれしょうき』『火曜夕方の客』『戸栗魅姫の仕事』『くろがねのわざ』『とこよだけ』『すみせごの贄』比嘉姉妹シリーズ短編集。作中時系列がわかりづらいが、直前の長編の続きと思われる話があるのでやはり刊…
中山七里/著 宝島社 岬洋介シリーズ5作目。一旦ピアニストになる夢をあきらめて司法修習生になった岬が、研修時に遭遇した事件をきっかけにピアニストへの夢を取り戻す物語。だからタイトルにベートーヴェンがついているのだな。
エイドリアン・マッキンティ/著 武藤陽生/訳 ハヤカワ・ミステリ文庫 警察小説。ショーン・ダフィのシリーズ3作目。2作飛ばしてしまったので後日過去作読む予定。冒頭でモハメド・アリがやってくるというのでなんだろうと思ったら作中が1980年代だということ…
中山七里/著 宝島社 岬洋介シリーズ4作目。過去編で岬が高校二年生のときの転校先で起こった事件の話。天才ピアニストという岬に対してのクラスメイトたちの嫉妬心が強い中で殺人事件がありそれをきっかけに更なる彼らの醜さが突出し辟易させられた。高校生…
中山七里/著 宝島社文庫 震災後の仙台を舞台に起こった連続殺人事件。生活保護問題を背景にしたミステリ。善人と思われた被害者は実はそうでなくて加害者側が同情させられる複雑な結末だった。
澤村伊智/著 光文社 会社の洗脳的行為ありの地獄の研修から逃走した新人たちが迷い込んだ森での恐怖体験。ミステリ要素はあるが恐怖的描写や落ちが伊藤潤二の絵が最も合いそうな内容。
シャロン・ボルトン著 川副智子/訳 新潮文庫 一流大学進学を控えた6人の高校生たちが飲酒かつ無謀運転のチキンレースを行った際に母子3人を殺害してしまう。メンバーの一人のメーガンが全ての罪を被って20年の刑を務めるが出所後、残りメンバーたちを恐怖の…
中山七里/著 幻冬舎 毒島シリーズ3作目。表紙の毒島だとイメージ異なるなあ。イケおじではないと思う。「急進革マル派」を名乗る過激派に絡む事件に毒島が首を突っ込む。有楽町の演説などの毒島の毒舌ぶりが笑える。
中山七里/著 幻冬舎 毒島シリーズ。作品としては2作目だが、作中時間は最初か。毒島が警察を退職した理由が本作で書かれている。事件の背景に見え隠れする「教授」の正体とは。
中山七里/著 宝島社文庫 岬洋介シリーズ3作目。ショパンコンクールが開催している中で起こる連続テロと殺人事件。ミステリ要素よりも音楽小説要素の方がより多くピアニストの苦悩や喜びなどの激しさが伝わる。
中山七里/著 宝島社 岬洋介シリーズ2作目。まだ2作目だけどこのシリーズは一人称だと語り手が信頼できない系?演奏会中止を目論むとされる事件は警察が介入すると解決早そうだが、あくまで内部処理するという流れなので最後まで引っ張れる。
和山やま 祥伝社 夏休みに突入。まさかの古森兄が再登場なので3巻も読み直した。卒業アルバムの話は真珠と肩パットの絵面がすごいので夢話かと思ったらそうでなかったのにびっくり。
リチャード・オスマン/著 羽田詩津子/訳 ハヤカワ・ミステリ 関わる事件の規模がどんどん大きくなってくる上、複数の事件が同時に起こっていく。木曜殺人クラブのメンバーたちは絶好調だが協力メンバーたちも増えていくのでそのうち人物把握できなくなるかも…
坂井希久子/著 双葉社 地方百貨店の大食堂が社長の思惑で閉店の危機に。対抗すべく「レトロ」をテーマに売り上げを伸ばして閉店危機を防ごうと奮闘するお仕事小説。個性豊かなメンバーたちもそうだけど、ミスで異動したマネージャーがミスをチャンスに変える…
リチャード・オスマン/著 羽田詩津子/訳 ハヤカワ・ミステリ シリーズ2作目。1作目ではぼやかしていたエリザベスの元職業が明らかに。あとがきを読んで、ミス・マープルものというより特攻野郎Aチームの方がモチーフらしいとのことだが確かに話が進むにつれ…
小野寺史宜/著 実業之日本社 新卒でタクシー会社に就職した女性の半年。お仕事小説らしく山あり谷あり。新卒なのに結婚前提お見合いありと多種多様。続編があるようである。