2009-10-01から1ヶ月間の記事一覧
よしながふみ 講談社 前から少し気になっていたので買ってみた。 結論、面白かったので新刊出たら買う。 (現状3巻が先週でたばかり) 主人公なゲイカップルは30代かと絵的に思っていたが 実際は40代前半だった。見た目若め設定入ってたけどな。 ケンジは普…
シオドア・スタージョン/著 山本光伸/訳 ハヤカワNV文庫 一種の吸血鬼物語であるけど、 どちらかというとサイコホラーに近い感じ。 何人もの語り手がとある男について語っているが どんどんその男の印象が変わっていく。 かなりショッキングなシーンについて…
ジョージ・R・R・マーティン/著 中村融/訳 河出書房新社 <収録作品> 『モンキー療法』『思い出のメロディー』『子供たちの肖像』 『終業時間』『洋梨型の男』『成立しないヴァリエーション』 奇想コレクションシリーズ最新刊。 ファンタジー、SFで定評ある…
エリザベス・ムーン/著 小尾芙佐/訳 早川書房 文庫版も出ております。ネビュラ賞受賞作。 「21世紀版『アルジャーノンに花束を』」と評され」 というコピーありだが、 (ちなみに『アルジャーノン~』の訳者も小尾氏だ) そんなコピーなくてもいい良作。 幼…
ジャック・ロンドン/著 大石真/訳 新潮文庫 タイトルは知っている未読古典を読んでみた。 何不自由なく判事の家で飼われていたバックが、 誘拐されて過酷な雪橇犬に成長するが それとともに野生の本能が目覚めてしまう。 人間とのつながりが愛情のみでそれが…
大野寿子/著 メディアファクトリー 難病の子どもたちの夢を叶える ボランティア<メイク・ア・ウィッシュ>の活動内容が書かれている。 成功例のみの美談だけではなく、失敗したケース、 大野さんの人柄の長所・短所も正直に書かれている所が好感。 大野さん…
中村光 講談社 本の薄さに内心ショック。 確かに出るの早いとは思ったが、ある程度の厚さで読みたいの。 中身は相変わらず笑えて楽しかったのでよし。 ブッダとイエス以外のキャラの濃さがあまりなかったし。
乙一/著 集英社文庫 作中作『暗黒童話』だけど、痛覚というものが 表現されない物語なためか、 グロ描写があるにもかかわらず全く怖く感じられなかった。
スタニスワフ・レフ/著 飯田規和/訳 ハヤカワSF文庫 これ結構怖かった。 話としては駄目だけど、これはヤバイ場所だと わかったらさっさと逃げるべきだよなあ。 危険とわかっても原因を探す好奇心の強さというのが 人間の性(さが)なのか。
小林泰三/著 早川書房 <収録作品> 『天体の回転について』『灰色の車輪』『あの日』 『性交体験者』『銀の舟』『三〇〇万』 『盗まれた昨日』『時空争奪』 SF短篇集。ホラーもミステリもあるよ。 難解な展開のものは少なかったので読みやすし。 表紙は、確…
森薫 エンターブレイン 19世紀中央アジアを舞台にした物語。 20歳と12歳の夫婦となると現代だと引いてしまう 設定だけど、女性が年上というのと 夫婦二人が純な性格なので、実際読むと気にならない。 二人以外の家族の描写もいい。 絵が『エマ』の初期よりも…
ジャック・ケッチャム/著 金子浩/訳 扶桑社ミステリー文庫 <収録作品> 『閉店時間』『ヒッチハイク』 『雑草』『川を渡って』 中篇集で鬼畜ホラー集。 『閉店時間』 バー強盗の鬼畜さよりも、 9.11テロ直後の人々の哀切的感情の細やかな描写の方が強め。 …
シェイクスピア/著 松岡和子/訳 ちくま文庫 リア王が自分の娘たちのことを ちゃんと知っていれば起こらなかった悲劇。 生前に財産分与したとりしても 揉め事が出てしまうというあたりや 王の部下のグロスター伯爵が不倫をした結果の 実子と庶子との問題も 現…
戸川幸夫/著 講談社文庫 ヨーロッパ狼と犬との混血である キバの両方の特性が性格に出ている所が 彼の数奇な生き様にモロに関わるあたりが面白い。 動物を全く擬人化してなく あくまで犬は犬であり台詞などないところがいい。 キバと作者だけ呼んで、出て来…
梨木香歩/著 新潮社 糠床から生物が誕生する秘密は 曾祖父母の故郷の島にあった……? と、糠床が一種の異世界の入り口に なっているという所が和風ぽい? 明らかに異世界側の物語が挿入されている その内容は少し解りづらい。 ファンタジーは理屈が必要ないの…
ダン・シモンズ/著 早川書房 古代ギリシャの世界、未来地球の世界、木星のモラヴェック世界 と三つの世界の登場人物らのパートを通し、 それぞれの世界との共通点が、徐々に近づいていく様に興奮した。 古代ギリシャの神々たちの正体が本作で はっきりしてな…
ハリー・アダム・ナイト/著 尾之上浩司/訳 創元推理文庫 『ジュラシック・パーク』よりも前に 発表された恐竜パニックもの。 こっちはある程度隔離された場所ではなく 田舎町なあたりが怖さ度高い。 しかも、恐竜だけでなくライオンや虎まで出てくるのだ。 …
筒井康隆/著 新潮文庫 ドタバタ的流れのようでそうでないので 長めだけど読みやすかった。 現代でも通じる社会風刺もバンバン出て、 そのブラックさが笑えた。 かなり気持ち悪い描写が延々と続くけどな。 ふと思ったのは、この小説に出る痰壷って 日本で置か…
谷川史子 集英社 2巻のこるりちゃん登場からを連載当時に読んでいた。 懐かしい。 タイトルどおり家庭がテーマなためか 高校生主役だけど読みやすかったな。
式貴士/著 光文社文庫 <収録作品> 『カンタン刑』『首吊り三味線』『涸いた子宮』 『ヘッド・ワイフ』『おれの人形』『マイ・アドニス』 『血の海』『アイス・ベイビー』『メニエール蝉』 『塵もつもれば』『鉄輪の舞』『東城線見聞録』 『仕置猫(上村一…