2017-12-01から1ヶ月間の記事一覧

ミスティック・リバー

デニス・ルヘイン/著 加賀山卓朗/訳 ハヤカワ・ミステリ文庫 ミステリとしての「謎」はあまりないが、 心に傷を持つ三人のドラマしての話が面白い。

大奥 第15巻

よしながふみ 白泉社 歴史上事実とはいえ、家定の最後があっけなかった。 はかなかったなー。 そして十四代目将軍の家茂編へ。 やはり和宮の降嫁でしょ、なのだが こうきたか! という展開になっていた。

異世界居酒屋「のぶ」 第5巻

蝉川夏哉/原作 ヴァージニア二等兵/作画 KADOKAWA おめでたい話もあったが、 魔女狩りという不穏ワードが出てきて これが6巻で関わりそう。

諸星大二郎劇場 第1集 雨の日はお化けがいるから

諸星大二郎 小学館 ほとんどの作品が、単行本未収録ものでかつ ここ数年の新作ばかりだった。 表題はあもくんもの。

霜の降りる前に (上)(下)

ヘニング・マンケル/著 柳沢由実子/訳 創元推理文庫 本作の主人公であるリンダの 父親が主役のシリーズがあって過去の話も 少しあったりするが本作で読むには特に支障はない。 父親に似てないと本人は思っていたりもするが 結構似ている。短気なのはいいのか…

四人組がいた。

高村薫/著 文藝春秋 四人の老人が主役の連作短編集。 結構流行ものをパロディにしたりして ややブラックユーモアがある作品になっている。 高村薫作品としては異色な内容。

セラピスト

最相葉月/著 新潮社 自分自身が箱庭療法を受けてみたり、 またはその逆で受けさせる側に立ったり 大学院生として心理学を学んだりと 取材としてはのめり込み過ぎだなと思った。 その理由みたいなのが後半で出てきている。

いとしのムーコ 第12巻

みずしな孝之 講談社 刊行ペース減らしてもいいから、 もうちょっと厚みが欲しい。 前巻に確かフラグはすでにあったと思うけど 帯で本編のネタバレあり注意。

ドン・ドラキュラ 全2巻

手塚治虫 講談社文庫 手塚治虫の作品でこういったドタバタコメディものは 久しく読んでなかったので新鮮だった。 2巻には未読だった『どろんこ先生』があったのでよかった。

死のドレスを花婿に

ピエール・ルメートル/著 吉田恒雄/訳 文春文庫 この作者らしく第一部、第二部と進むにつれ 話の内容がひっくり返るのが楽しい。 カミーユ警部もののような物理的なグロさはないが 精神的なきつさの方が強かった。

深い疵

ネレ・ノイハウス/著 酒寄 進一/訳 創元推理文庫 ドイツ警察もので、シリーズ三作目から紹介とのこと。 それは特に気にならなくて一気に読めた。 ナチスドイツの亡霊がまだ語ることができるのは そろそろ厳しくなっていくのだろう。

ゴールデンカムイ 第12巻

野田サトル 集英社 いつもよりもアダルト展開になっていた。 ラッコ鍋で大変なことになり その前に出ている変態さんが少し影が薄くなった。

ミレニアム 4 蜘蛛の巣を払う女 (上)(下)

ダヴィド・ラーゲルクランツ/著 ヘレンハルメ美穂、羽根由/訳 早川書房 もともとの作者が亡くなっていて 4から別の作者へバトンタッチしてシリーズ継続。 リスペッドが子どもと関わる話なためか 新たな敵のためなのかいろいろパワーアップしている。

ぼくの地球を守って 全12巻

日渡早紀 白泉社文庫 生まれ変わりをSFに絡ませているのが 執筆当時の時代感が反映されていそう。 個人的にはギャグシーンはあまり必要ないし 最後あの登場人物は全て許されているようだが いいのか、とかという疑問はあったりもする。

回転―山上たつひこ初期傑作選

山上たつひこ 小学館クリエイティブ <収録作品> 『回転』『幽霊放送』『十一階』 『瘤』『第七病棟異常なし』『しょうじょうじ』 『遺稿』『良寛さま』『きざまれた疑惑』 『焼却炉の男』『あな恐ろしや』『うちのママは世界一』 『光彩のある殺意』『明日…

傷だらけのカミーユ

ピエール・ルメートル/著 橘明美/著 文春文庫 シリーズ3作目にして完結らしい。 ということで、容赦なく人気たぶんありそうな シリーズ主要人物が退場してショッキングである。 カミーユよりもアンナの方が傷だらけじゃないか、と 最初は思ったが話が進むに…

その女アレックス

ピエール・ルメートル/著 橘明美/著 文春文庫 シリーズ2作目。 日本ではこちらが先に翻訳されている。 ストーリーはこちらの方が確かにすごい! とは思うが、前作の悲劇が語られすぎているから やはり順序どおりに読んだほうが良いように思う。

女子をこじらせて

雨宮まみ/著 ポット出版 名前を以前聞いたことあったな、と思ったら 2016年に亡くなっていた記事を読んでいたからだ。 本書は、2011年に発行された著者の半生。 女子をこじらせというよりも、人間をこじらせているくらい 周囲というよりは自分自身の性格のた…

神童は大人になってどうなったのか

小林哲夫/著 太田出版 タイトルは引かれたが、 思っていた神童ものとは違う感じ。 ここで紹介されているケースは ジャンルが偏っているのも要因か。

旅立て!ひらりん―山上たつひこ/初期傑作選

山上たつひこ 小学館クリエイティブ <収録作品> 『旅立て!ひらりん』『心』『カマガサキ2013年』 シュールな話でも、内容はわかりやすかった。 山上たつひこ作品は途中ついていけないものもあるが この辺りは大丈夫だった。

やってきた悪夢たち―山上たつひこ初期傑作選

山上たつひこ 小学館クリエイティブ <収録作品> 『やってきた悪夢たち』『地上(うえ)』『大いなる文明』 『すてきなお返し』『変身』『ミステリ千夜一夜』 『お味はイカガデス?』『冷たい村』『そこに奴が…』 『おお! わが愛しのマスク』 SF系な話ばか…

イヴのいないアダム

アルフレッド・ベスター/著 中村融/訳 創元SF文庫 <収録作品> 『ごきげん目盛り』『ジェットコースター』『願い星、叶い星』 『イヴのいないアダム』『選り好みなし』『昔を今になすよしもがな』 『時と三番街と』『地獄は永遠に』『旅の日記』 『くたばり…

海岸の女たち

トーヴェ・アルステルダール/著 久山葉子/訳 創元推理文庫 北欧ミステリなのに、北欧がほんの少ししか出ないし 主人公がアメリカ人女性。 アメリカ人が読んでみて、アメリカの描写など違和感ないのだろうか。 現代のヨーロッパにおける奴隷問題という 結構重…

夢で見たあの子のために 第1巻

三部けい KADOKAWA 起承転結の「起」で どんどん謎が出てきてワクワクさせられた。

悲しみのイレーヌ

ピエール・ルメートル/著 橘明美/訳 文春文庫 たぶん受賞履歴のせいだと思うけど、 シリーズものを2作目から出すのはどうだろう。 幸い、そういう情報を知っていたので シリーズ1作目である本作から読んだ。 タイトルからもう不安感はあって それは予想どお…

光る風

山上たつひこ 小学館クリエイティブ 雑誌初連載ものらしいが、 当時の暗い時代雰囲気が感じられる。

みくまりの谷深 全2巻

小川幸辰 KADOKAWA 2巻内で収めなければならなかったためか 急ぎ足な内容。テーマ的には好みの方だったけど 絵柄(特に女の子だけ美少女系なの)と話がちょっとブレを感じた。

息子ジェフリー・ダーマーとの日々

ライオネル・ダーマー/著 小林宏明/訳 早川書房 連続猟奇殺人犯の父親の タイトルどおりの振り返り話。 本著が出版後に刑務所で息子は殺害されるが それを父親がどう思ったか。 自分の息子がなぜ殺人を犯すようになったのか 混乱している感じは伝わるけど、 …