2012-09-01から1ヶ月間の記事一覧

俺物語!! 第1、2巻

アルコ 河原和音 集英社 一発ネタものかという危惧が正直あったが、 そんなこともなく意外にも王道恋愛ものじゃないかな。 主要登場が皆いい子で笑えるけどホロリとさせられるエピソードもあって バランスが良い。

トルコで私も考えた 第1、2巻

高橋由佳利 集英社文庫 3巻は売れ行き次第で出版するか決まるらしい。出版不況のせいかしら。 文庫版になって、文字が細かくて読むのが大変であるが、 その分読み返す回数が増えそう。 内容は20年くらい前のトルコ事情なので現代と違う部分も出てそうだが そ…

春はあけぼの月もなう空もなお

サメマチオ 宙出版 ラストの話が納得できないな…… という不満はあるが、全体は好きな方な内容である。 『枕草子』の原文と現代の生活を重ね合わすアイディアは好き。

俺はまだ本気出してないだけ 第5巻

青野春秋 小学館 完結。実写映画化ってマジですか? 宮田が途中でえらいことになっていて驚いた。 が、この漫画いきなり重い話も混じるんだよね。 唐突な終わり方のように感じたが、ラストのシズオの姿に笑った。

大奥 第8巻

よしながふみ 白泉社 9巻が12月発売の予告。あまりの早さにビビった。 そして8巻の厚みが嬉しい。最近の漫画って値段の割に薄過ぎなんで。 それは置いといて、家重の話が案外長いのね。並行して吉宗の話を書くためか。 田沼意次、平賀源内が登場で面白くなっ…

ぼおるぺん古事記(二) 地の巻

こうの史代 平凡社 大国主命の登場から国譲りの話までが収録。 何度も読むたびに新たな発見ができ、かつ内容の理解度が高まるのが 楽しい。1巻後半を復習すると、大国主命は須佐之男命の子孫なんだけど 正妻は須佐之男命の娘って……神だから気にしない?

シェル・コレクター

アンソニー・ドーア/著 岩本正恵/訳 新潮社 <収録作品> 『貝を集める人』『ハンターの妻』『たくさんのチャンス』 『長いあいだ、これはグリセルダの物語だった』『七月四日』 『世話係』『もつれた糸』『ムコンド 』 『ハンターの妻』はOヘンリー賞受賞作…

テルマエ・ロマエ 第5巻

ヤマザキマリ エンターブレイン 正直10巻以上にまでする話ではなく、少々飽きてはきているのだが そろそろ締めに入った? という展開なので最後までおつきあいしようかなと。

世にも奇妙な人体実験の歴史

トレヴァー・ノートン/著 赤根洋子/訳 文藝春秋 タイトルと「マッドサイエンティスト」の前ふりが 際物本を思わせる。が、自分自身の身体で人体実験をする 医者や科学者の話であって、彼らのおかげで今の科学の進歩があるんだなと思った。 でも真面目な本じ…

皆川博子作品精華 迷宮ミステリー編

皆川博子/著 白泉社 <収録作品> 『漕げよマイケル』『蜜の犬』『紅い弔旗』 『地獄の猟犬』『水底の祭り』『疫病船』 『火焰樹の下で』『私のいとしい鷹』『舟唄』 『反聖域』『夜の深い淵』『孤独より生まれ』 『ラプラスの悪魔』『黒塚』『春の滅び』 『…

風の谷のナウシカ 6、7巻

宮崎駿 徳間書店 7巻で完結。 ナウシカがどんどん人離れしていく様が凄い。生ける伝説。 6巻後半からナウシカの世界の秘密が明らかにされつつあり、 衝撃的な事実が明かされる。絶望なんだけどそれでも未来へ進むんだなあ。

金色の獣、彼方に向かう

恒川光太郎/著 双葉社 <収録作品> 『異神千夜』『風天孔参り』『森の神、夢に還る』 『金色の獣、彼方に向かう』 物語の時代もバラバラなので無関係な内容をまとめた短篇集のようだが、 内容は異世界と鼬が関連しているので、連作短篇といっていいのだろう…

ワーカーズ・ダイジェスト

津村記久子/著 集英社 <収録作品> 『ワーカーズ・ダイジェスト』『オノウエさんの不在』 どちらも仕事もので大阪が舞台なので 会話が大阪弁である。30代は確かに20代よりも疲れやすいな。 表題作の二人の佐藤さんに幸あれ。

悪の教典 (上)(下)

貴志祐介/著 文藝春秋 以下ネタバレ。 -----------------------

悪魔の寵児

横溝正史/著 角川文庫 昭和30年代の金田一耕助もの。東京23区内が舞台。 内容は表紙イラストのとおり、江戸川乱歩的エログロミステリだ。 戦後だから規制もなくエロが直接的なのでお子様向けでない。

こなもん屋馬子

田中啓文/著 実業之日本社 大阪が舞台の連作短篇集。粉もの食べたくなる。 人情も少しあるが、ハチャメチャお笑い度が高くて良かった。 馬子の正体はいったい何だったのだろう。

犬の心臓

ミハイル・A・ブルガーコフ/著 水野忠夫/訳 河出書房新社 旧ソ連では黙殺されていた作家の奇妙な物語。 死人の脳下垂体を移植された犬が人間化するという、凄く気味が悪い展開が ソ連設立直後のモスクワの人たちの生活と絡めて書いてある。 まだこの頃はブル…

東電OL症候群

佐野眞一/著 新潮社 司法の闇について書かれたルポ。 前作の第一審裁判で無罪になったゴビンダさんが、 直後に再拘留、二審無期懲役になるところから始まる。 (本書は2001年発行) ということは、今年(2012年)やっと釈放されネパールに帰国したから 10年以…

エースをねらえ! 8〜14巻

山本鈴美香 中公文庫 14巻で完結。 特に8〜10巻は重要な内容なので絶対飛ばせない。 涙なくして読めない……!! 後半はひろみが世界的プレイヤーとして羽ばたくための 特訓と試合の内容がメインである。 まだこの時代はウインブルドンは遠い存在だったのだなあ。