2011-04-01から1ヶ月間の記事一覧

るべどの奇石 第1巻

室井まさね 集英社 石にまつわる奇妙な物語、ということで 不思議話は楽しいな。 硝子のミステリアスさも素敵。 モロ先生が推薦文を書いてるが 硝子の似顔絵が紙魚子になってるのに笑えた。

第七女子会彷徨 第1巻

つばな 徳間書店 タイトルは尾崎翠のあれからきてるよね、 と前から気になっていたので読んでみた。 絵柄もテイストも似ている「それ街」は挫折したが こっちは2巻も続けて読んでもいいかも。 脱力SF部分がなんかいい感じだからかな。

フリーター、家を買う。

有川浩/著 幻冬舎 ダメダメな主人公が、 母親の病気をきっかけに奮闘する成長物語。 家庭崩壊寸前までいっている前半は結構重いのだが、 文章が軽いので読み進めるのが楽。 それに結構勢いもあるので気持ちを盛り上げるのには向いているか。

ミレミアム3 眠れる女と狂卓の騎士(上)(下)

スティーグ・ラーソン/著 ヘレンハルメ美穂、岩澤雅利/訳 早川書房 ミレニアム三部作完結編。 読む前は正直かったるかった(前作でやや飽きていた) のだが、一番面白かったのは3作目であった。 何しろ、規模がどんどん大きくなって国家レベル事件にまでに …

テルマエ・ロマエ 第3巻

ヤマザキマリ エンターブレイン まず、表紙がウケすぎ。 だって元ネタがシリアスな場面なのに こんな格好させられて。 中身も全く面白さが失速させてないので楽しめた。 しかし、実写版はいいのか?

シャングリ・ラ

池上永一/著 角川書店 なんの予備知識もなく読んでみたら、 あまりにも漫画的な展開に驚いた。 『NewType』での連載だったと思うと納得だ。 温暖化しすぎの近未来東京の設定は 説得力はあるかな、なのだけど 出て来る登場人物が異能すぎでシリアスなはずな所…

新世界より(上)(下)

貴志祐介/著 講談社 これはなかなかゲーム要素が強い感じ。 本作で出て来るバケネズミを始めとする奇妙な生物や 住民たちの風習や能力を把握するのが手間だが、 それらを理解できれば分厚い本だが一気に読める。

月光条例 13巻

藤田和日郎 小学館 ジュビロ自身の疑問であった 「なぜ『マッチ売りの少女』のラストは悲劇ではならないのか」 というひとつの答えを出したのが今回の巻で描かれている。 いよいよ話が盛り上がってきた。

九十九怪談 第1夜

木原浩勝/著 角川文庫 二人組で編集された耳袋シリーズと 基本的には変わらない。 ところで、このシリーズは 最終話で良い話を持って行く構成なのかな。

暗号機エニグマへの挑戦

ロバート・ハリス/著 後藤安彦/訳 新潮文庫 歴史事実を元にしたフィクション。 第二次大戦でのドイツの最高暗号機エニグマの暗号を 解くイギリスの天才数学者。 という設定は面白いのだが、女性失踪の謎というのも 加わって魅力が落ちているのでは。

25時

デイヴィッド・ベニオフ/著 田口俊樹/訳 新潮文庫 高校の頃から親友同士の男三人組の ある25時間の話。 しかし、七年間刑務所に行く事になったモンティの事は どんなに魅力的な人物と描写されても、 麻薬売買人という経歴のため全く同情の余地がなかったり。

星をつけた子供たち―ナチ支配下のユダヤの子供たち

デボラ・ドワーク/著 芝健介/監修 甲斐明子/訳 創元社 ユダヤ人の子どもたちのホロコーストを体験をまとめたもの。 10代後半以上の体験談は記録されてるが 赤ん坊から10代前半のかつて子どもについては珍しい。 異様な子ども史となっている。

危険な世界史

中野京子/著 角川書店 絵画を使って歴史の裏側を紹介するアイディアは よいのだけど、内容が物足りなすぎ。

バチカン・エクソシスト

トレイシー・ウイルキンソン/著 矢口誠/訳 文藝春秋 LAタイムズ・ローマ支局長によるルポタージュ。 「悪魔憑き」に対するローマ・カトリック教会の司祭や神父の 悪魔払いの実態を書く、とまるでフィクションようなのだが イタリアでは実際に行われていると…

機動警察パトレイバー 全11巻

ゆうきまさみ 小学館文庫 文庫版自体が発行から11年たっているとは。 アニメ版は最近観て、この漫画版は初読だが 漫画の方の構成の方が好きかな。 最終巻の11巻の迫力と緊張感が最高。