2012-11-01から1ヶ月間の記事一覧

阪急列車

有川浩/著 幻冬舎 阪急列車内で起こったちょっといい話集。 文章が軽過ぎなので物足りなかったが。

エス

鈴木光司/著 角川書店 なぜ今更『リング』シリーズが再開? したのだろうというのが疑問。 と思ったら映画版『貞子3D』の原作扱いなのか。 本作の貞子はそれほど恐怖の対象ではないのだが。

中原中也 群像日本の作家

小学館 中原中也の詩の解釈の文学論と、直接彼を知る人たちの話が混じっている。

眠れない一族―食人の痕跡と殺人タンパクの謎

ダニエルT.マックス/著 柴田裕之/訳 紀伊國屋書店 狂牛病も関連して出てくるので、無関係ではないかもと。 イタリアのある一族の奇病から始まってるが、 話がとびとびの印象を受けて読みづらかった。 テーマは良いノンフィクション。

147ヘルツの警鐘 法医昆虫学捜査官

川瀬七緒/著 講談社 多少展開が偶然ぽいところがあるが 法医昆虫学というなじみない世界が垣間見えたのでよかったか。 147ヘルツとはハエの羽音の周波数。 虫グロテスク描写が多めなので注意。

34歳無職さん 第2巻

いけだたかし メディアファクトリー 無職さんの日常漫画。 働いているからこそ無職さんの無職生活が面白い。 なんてことはない一日を描いていたが、 1巻でもちょろっと触れられていた過去話も出てきたり。 個人的には、友人の元同僚が子どももちなのに意外感…

心の視力―脳神経科医と失われた知覚の世界

オリヴァー・サックス/著 大田直子/訳 早川書房 「視覚」に関する脳医学の話。 今回は、患者の物語だけではなく サックス自身の病気の話(目に癌ができたことや相貌失認症)のことも 触れられていて歳を感じさせられた。

やりたいことは二度寝だけ

津村記久子/著 講談社 エッセイ本。タイトルが上手いなー。 でも、このテーマの話はないのであった。少し残念。 地味だけど会社員をしながら小説を書き続ける地道さ生真面目さが好印象。

ナムジ―大国主 全4巻

安彦良和 徳間書店 このところ『古事記』をちょっとずつ読んでいるので、 話が理解しやすかった。 イザナギ、イザナミも含め神ではなく 人間としての歴史解釈が面白かった。 安彦良和の絵の上手さもいつも感心する。

暴れん坊本屋さん・完全版 ~平台の巻~ ~棚の巻~

久世番子 新書館 人気コミックエッセイが全2冊にまとまった完全版。 結構分厚いので読み応えがあるぞ。 番子さんが働いていた書店は郊外にある チェーン店だっただろうか。配本の話が一番共感した。 本はやはりネットで買うより店舗でだよ、とつくづく思うの…

月光条例 第20巻

藤田和日郎 小学館 もう20巻かー。アラビアンナイト編10巻近くないか? 時間の経過だが、アラビアンナイト編では7月7日前だっとは。 海へ遊びに行っていたので夏休みかと思っていた。 月光の出生の秘密が解明されて一件落着風ではあるが、 このままだとバッ…

完全版 最後のユニコーン

ピーター・S.ビーグル/著 金原瑞人/訳 学習研究社 正統派ファンタジー。 いわゆる魔法と剣の物語系は苦手なのだが、 魔法の扱い方が好みの方向だったためかすんなり読めた。 幻想的雰囲気が高めということもあったためか。

古書の来歴

ジェラルディン・ブルックス/著 森嶋マリ/訳 武田ランダムハウスジャパン 数百年もの、様々な国・宗教を越えて 一冊の本を守ろうとした人々の運命を、現代と交互で語られる。 ヨーロッパの民族や宗教の紛争の複雑さがよく書かれていた。

アオイホノオ 第9巻

島本和彦 小学館 今回は昔懐かしネタよりも笑えるエピソードが充実していた。 漫画家円グラフとかリア充(みつる)とか。

サンカと説教強盗

礫川全次/著 河出文庫 昭和初期の説教強盗事件に後のサンカ小説家で一世を風靡した 三角寛が、新聞記者として関わっていた。 説教強盗こと妻木松吉の犯行経路を追っている部分の内容は 充実しているが、サンカの部分は特に目新しい印象は受けず。

シャーロック・ホームズの科学捜査を読む

E・J・ワグナー/著 日暮雅通/訳 河出書房新社 19世紀から、科学捜査が本格的に使われだしていて ホームズ作品にはそれが反映されている。 犯罪捜査の歴史としても読めてとても面白かった。

よちよち文藝部

久世番子 文藝春秋 日本の文豪たちの意外な姿を 愛ある突っ込みを入れているエッセイ漫画。 取り上げてある作品をまた読んでみたくなった。

拙者は食えん!―サムライ洋食事始

熊田忠雄/著 新潮社 以前、別の著作でも似たようなテーマの本を 読んだ事がある気がする。デ・ジャブを感じた。 国内の洋食事始めではなく、幕末に海へ渡った使節団の洋食体験談を 過去の資料をまとめて考察。

紗央里ちゃんの家

矢部嵩/著 角川ホラー文庫 なに、これ不条理ホラー? 語り手も含め、登場人物がすべてズレている人ばかり。 特に何の解決もなさすぎ。

最初の刑事 ウィッチャー警部とロード・ヒル・ハウス殺人事件

ケイト・サマースケイル/著 日暮雅通/訳 早川書房 小説形式をとっているが、内容は ヴィクトリア朝に実際に起こった中流家庭での殺人事件についての ノンフィクション。ディケンズやコリンズにも影響を与えたくらい有名な事件らしい。 当時の事件に対する警…