2011-12-01から1ヶ月間の記事一覧

くまちゃん

角田光代/著 新潮社 2011年最後の読了本。 連作短篇集。 振って振られて一周していく全部失恋ストーリー。 めでたしめでたしでない話ばかりだけど、 どこか明るさが見えるので救いはそれなりにある。

三四郎はそれから門を出た

三浦しをん/著 ポプラ社 読書エッセイ。何作かはこれから読む本の参考にしてもらいます。 本編で面白いのは本の紹介のみならず、 彼女の家族たちの態度だったり。

激マン! 第5巻

永井豪&ダイナミック・プロ 日本文芸社 まだ、デビルマンの章続くんかい、 という突っ込み以前に最初のコマでネットや携帯が…… という台詞が出てるのがなあ。1970年代前半なのに!! 本作品は、永井豪の漫画制作秘話についての物語なのに もうデビルマンのリ…

TOKYO BLACKOUT

福田和代/著 東京創元社 2008年発行のミステリなのだけど 東北地方の震災、その年の夏に東京大停電が起こる、 と今年おこった出来事と一部リンクする内容であった。 この猛暑の中で現実では停電がなくてよかったと思わせる。 東京を停電にさせてまで、犯人が…

競売ナンバー49の叫び

トマス・ピンチョン/著 佐藤良明/訳 新潮社 ピンチョン難しい、でもつい読んじゃう。 最初は、亡くなった元恋人の 遺言委託人に指名された、というのから始まったのが どんどん進むうちにいろいろな謎がでてきてそのままフェードアウト。 エディパと一緒に読…

テルマエ・ロマエ 第4巻

ヤマザキマリ エンターブレイン ルシウスが現代日本から帰れなくなる、 いうピンチ巻。 ついに風呂以外の日本現代文化に触れるルシウスだが 延々数巻重ねられたら飽きると思うので、次巻では 古代ローマに戻れるといいなと思う。

西原理恵子の人生画力対決 第4巻

西原理恵子 小学館 3巻から一ヶ月後に出るとは早いよ! (3巻が出るのが遅かったのかもだが) 表紙イラストからわかるようにヤマザキマリが登場だ。 美内すずえに喧嘩売ってるエピはこの巻に収録されてた。

神の左手

ポール・ホフマン/著 金原瑞人/訳 講談社 ずいぶんいいところで続くになっていたと思ったら、 三部作の一作目だとのこと。 架空の国と過激な宗教集団との戦い。 宗教集団に育てられ殺人兵器なみの能力をもった少年が主人公。 ダークファンタジーなところが興…

どうかと思うが、面白い

平山夢明/著 扶桑社 毎回「どうかと思うが、面白い」でオチるエッセイ本。 平山夢明本人か知り合いの周囲にいる どうしようもない人物がこれでもかと紹介されている。 結構危ない描写もあるなあ。 読んでいる分には笑える、で済むけれど 実際自分の周囲にい…

ローラ・フェイとの最後の会話

トマス・H・クック/著 村松潔/訳 ハヤカワ・ミステリ 今後のクックはポケミスに出版されるのか? 装丁的には合っているかも。 自分のキャリアに挫折気味の歴史学者が かつての故郷にいた住民ローラ・フェイと再会。 彼女との会話で彼自身の過去が甦って……。 …

無面目・太公望伝

諸星大二郎 潮漫画文庫 これずっと読みたかったんだ。満足。 古代中国を舞台にした2中篇収録。 『無面目』は『荘子』に記載されたわずか75文字のものを 巫蠱事件を交えたりして話を広げている。 モロ★先生なのでオチはきちんとまとめられている。 『太公望伝…

神は細部に宿るのよ 第1、2巻

久世番子 講談社 被服ものエッセイ。 結構、あるあるネタが多いので共感しやすい内容。 特に共感できたのは、ダウン嫌いだったのに「ウォーマー!!」で ダウンを着ることになってしまう話。 ああ、国民服持ってないやー。 買った方がいいの? 霜降りグレイの…

爛れた闇の帝国

飴村行/著 角川書店 登場人物のほとんどが心の闇を抱えていて、 それが後半で露出してとんでもない方向へもってかれる。 それにしても肉体的暴力が多くて痛い痛い。 現代(といっても1980年代)が舞台なのは初か。 ハードカバーで出す程ではないかなあと思う…

世界屠畜紀行

内澤旬子/著 解放出版社 古い著作物かと思ったが2007年出版なのね。 文庫版も出てる。 世界の屠畜場を取材したイラストルポ本。 結構主観的で変わっているアタシ好きな空気が 所々気になるが、めったにお目にかかれない場所を 親切に説明してくれるので良し…

アンダー・ザ・ドーム (上)(下)

スティーブン・キング/著 白石朗/訳 文藝春秋 キングの著作では三本の指に入る厚さだそうだ。 突然、透明の<ドーム>に覆われてしまった町の厄災のストーリー。 各登場人物の死亡フラグがわかりやす過ぎなのはわざと? 今回のキング女子供老人等弱者に対し…

卵子story―女性のからだと卵子のひみつ

きくちさかえ、鈴木賀世子、早乙女智子著 小学館 改めて女性の身体についてのことを復習するには 気軽に手に取れる内容。 「ランコ」が主役のゆるい漫画で卵子の生涯(というのか?)がわかりやすい。

丘の屋敷

シャーリイ・ジャクスン/著 渡辺庸子/訳 創元推理文庫 スティーブン・キングの『シャイニング』にも 影響を与えたという、いわくつき屋敷にまつわる恐怖物語。 『たたり』というタイトルで映画化された。 派手な演出がないのだが、厭な空気感が少しずつ増殖…

西原理恵子の人生画力対決 第3巻

西原理恵子 小学館 表紙が怖すぎ!! でも内容を反映させてますな。 3巻で連載当初の野望だった首違え3兄弟漫画家が登場。