2020-06-01から1ヶ月間の記事一覧

ウツボカズラの甘い息

柚月裕子/著 幻冬舎 とある殺人事件から発覚する詐欺事件。 結構本作の警察は有能で事件の真相をつかむが 真犯人の消息が判明するまでの過程が面白かった。 むしろ真犯人のモノローグはいらないくらいだった。

宮部みゆき責任編集 松本清張傑作短篇コレクション 上

松本清張/著 宮部みゆき/編 文春文庫 <収録作品> 『或る「小倉日記」伝』『恐喝者』『一年半待て』 『地方紙を買う女』『理外の理』『削除の復元』 『捜査圏外の条件』『真贋の森』『昭和史発掘』 『追放とレッド・パージ』 『昭和史発掘』『追放とレッド…

いとしのムーコ 第16巻

みずしな孝之 講談社 次で完結らしい。 本物ムーコが生きているうちで良かったのか。 話もキャラクターも可愛いけれど、 長期連載は読者がついていくのが大変だったのかも。

大奥 第18巻

よしながふみ 白泉社 予想はしていたが、家茂が無念の死去。 急死を経て和宮はじめ近しい人たちの 悲しみが深かった。 そして最後の将軍・慶喜ときて一気に大政奉還まで。 次巻で江戸時代が終わって完結するのだなあ。

ゲルマニウムの夜

花村萬月/著 文藝春秋 芥川賞受賞作。 王国もの連作短編集。 性と暴力と宗教的なグロテスクさがある。 ここから長編シリーズになるらしいが、 どう話を広げられるのだろう。

ジウ〈3〉 新世界秩序

誉田哲也/著 中公文庫 これで、シリーズ読み抜けていた話を 埋めることができた。 でも歌舞伎町が大変になっていたことが あまりその後の作品で尾を引いていないような。 ジウはあまり登場しないが印象的な行動はとっている。

三体2 黒暗森林 (上)(下)

三体2 黒暗森林 (上)(下) 劉慈欣/著 大森望、立原透耶、上原かおり、泊功/訳 早川書房 一作目よりも地球人類の危機が 具体的になってより話が盛り上がった。 物理学的用語が難しいので一作目も読み返す必要があったが。 三体人との知恵比べと対決シーン…

アオイホノオ 第23巻

島本和彦 小学館 物語が進んでいるようで進まず。 『タッチ』のエピソードは以前に あだち充本人がインタビューで答えていたものだった。 映画のは、絵の模写頑張ったよねだけど 劇場版にないはずの絵(のち公開された完全版)が 混じっているらしいよ。

ゴールデンカムイ 第22巻

野田サトル 集英社 樺太脱出して北海道へ帰還。 やっぱり北海道の方が本筋で落ち着くし 話の面白さも持ち直した気がする。 敵対図も元に戻りつつ まさか杉元陣営にズキンちゃんが仲間追加。 平太師匠がさすがだった。

バラ色の未来

真山仁/著 光文社文庫 IR(カジノ付き総合リゾート施設)を巡る経済小説。 今年の初めにIR関係の贈賄で議員が逮捕されたことの 現実と重なる部分もあって面白い。 真相を追う新聞社の名前が「東西新聞社」! 『美味しんぼ』のと同じ名前なので 本書の記者たち…

大菩薩峠〈1〉

中里介山/著 ちくま文庫 未完の大河小説。 「三輪の神杉の巻」まで。 メインの机竜之助は今の所冷徹で あまり魅力は感じない。 伝説の盗賊で特殊能力持ちの 裏宿の七兵衛のパートの方が盛り上がる。

朽ちないサクラ

柚月裕子/著 徳間書店 タイトルの「サクラ」は警察のことか。 警察組織の理不尽さというか 公安警察の不気味さというのが浮き彫りに。

笑う山崎

花村萬月/著 祥伝社 ヤクザが主役の連作短編小説集。 バイオレンス過ぎというか拷問シーンがきつい。 家族とは何か考えさせられる。

死者の季節 (上)(下)

デヴィッド・ヒューソン/著 山本やよい/訳 ランダムハウス講談社文庫 しょぼくれたおっさんと颯爽として前途ある若者の 刑事コンビが活躍する警察小説と思いきや、 途中でショッキングな展開へ。

また、桜の国で

須賀しのぶ/著 祥伝社 戦前の日本とポーランドとの 友好関係話は知っているがそれを元にした 小説は初めて読んだ。 第二次世界大戦で蹂躙されている ポーランドの描写は辛い。 またライスはほろ苦いものだった。

完本 妖星伝 全3巻

半村良/著 祥伝社文庫 大作。 ボリュームすごいがサクサク読める。 最後の方は少し難解だったが。 最初は伝奇系SF時代小説な始まりだったのが 最後の方で宇宙全体まで話が広がっていくとは思わなかった。 「妖星」は宇宙から来た異星のことかと思わせといて …