2021-04-01から1ヶ月間の記事一覧

偽りの街

フィリップ・カー/著 東江一紀/訳 新潮文庫 1936年のベルリンを舞台にしたミステリ。 著者がイギリス人なためか主人公の私立探偵の 口減らずな口調がドイツ人ぽくない。 事件の内容が凄惨すぎて慄く。

白土三平選集 13〜14 ワタリ

白土三平 秋田書店 伊賀忍者たちの内紛に よそからきたワタリが関わる。 忍術は一応理論があるのだけど 鮮やかすぎて魔法のよう。 ワタリの一族が皆同じ髪型なのが笑える。

一度きりの大泉の話

萩尾望都/著 河出書房新社 読んだ。事前に内容の評判は知っていたが 予想よりも重い内容だった。

前世療法

セバスチャン・フィツェック/著 赤根洋子/訳 柏書房 毎度ハラハラさせられるが 今回は過去作よりは若干落ち着いているかも。 前世のトリックが真犯人と連動しているなど 謎解きとしてもしっかりしている。

模倣犯 (上)(下)

M・ヨート、H・ローセンフェルト/著 ヘレンハルメ美穂/訳 創元推理文庫 犯罪心理捜査官セバスチャン、シリーズ2作目。 主人公のセバスチャンはじめ捜査メンバー誰もが なんて不快な性格なんだろう。 チームが瓦解しそうでしなさそうな危うさがある。 事件と…

賞金稼ぎスリーサム!

川瀬七緒/著 小学館 登場人物のイメージが固定されそうな 表紙はちょっと好みではないが 中身はコメディ風でシリアスな展開だった。 シリーズ化しそうな感じだったがやはり次回作があるらしい。

エピローグ

円城塔/著 早川書房 結構難解だった。 考えて読んでもわからないので感じたままに読んで 文章の波に乗っていくしかなかった。

ふしぎの国のバード 第8巻

佐々大河 KADOKAWA 秋田編がこの巻で終了。 嫁盗みという風習を経ての結婚式という 特別イベントから 伊藤の朝の身支度などの日常編など。 次でとうとう北海道到着?

五番目の女 (上)(下)

ヘニング・マンケル/著 柳沢由実子/訳 創元推理文庫 ヴァランダーシリーズ6作目。 前作からそれほど時間は立っていないが、 父親の死というエピソードがあるのが節目っぽい。 福祉国家の影、で陰惨な殺人事件が増加したり 暴力的な自警団が出現したりと社会…

地面師

森功/著 講談社 地面師といえば積水ハウス地面師詐欺事件で その名前が知られるようになったと記憶する。 なんのかんのと逮捕を逃れる事件が 案外多いのが驚かされる。

濡れた魚 (上)(下)

フォルカー・クッチャー/著 酒寄進一/訳 創元推理文庫 1929年のベルリン。ラート警部のシリーズ一作目。 三作目から逆に読んできたが ラートがあまり成長がないみたいだった。 日本で翻訳続いていないのでナチスが台頭してきたら 彼はどうなるのかは気になる…

眠れる美女たち (上)(下)

スティーヴン・キング、オーウェン・キング/著 白石朗/訳 文藝春秋 スティーヴン・キングと次その男との共著。 世界中の女性のほとんどが眠りについたままの 病が蔓延した世界の物語。 ホラーというよりもファンタジーめいた話である。 眠ったままの女性たち…

犯罪心理捜査官セバスチャン (上)(下)

M・ヨート、H・ローセンフェルト/著 ヘレンハルメ美穂/訳 創元推理文庫 タイトル名になっている人物が主役の シリーズ1作目。 自分から事件に関わるセバスチャンだが 「犯罪心理捜査官」というのは大げさで 本作内では「心理学者」と名乗っている。 テンポよ…

二度目の人生アニメーター 第6巻

宮尾岳 少年画報社 OVAも成功して第二弾、三弾と 勢いが出てきている。 セル画の塗りの大事さというエピソードは もう歴史話である。