2024-04-01から1ヶ月間の記事一覧

ひとんち

澤村伊智/著 光文社 <収録作品>『ひとんち』『夢の行き先』『闇の花園』『ありふれた映像』『宮本くんの手』『シュマシラ』『死神』『じぶんち』 収録作品が『ひとんち』から始まり『じぶんち』で終わるがテーマはバラバラのホラー短編集。『シュマシラ』…

六月の雪

乃南アサ/著 文藝春秋 声優の夢が破れたアラサー女性が祖母の故郷である台湾を旅する一週間。6月の台湾の描写が鮮やか。日本統治時代に触れるので歴史の話は出るのは予想してたがシリアスすぎる家族間の問題話が意外にも物語内の割合が多くて重苦しい。唐突…

レクイエムの夜

レベッカ・キャントレル/著 宇佐川晶子/訳 ハヤカワ・ミステリ文庫 続編も訳して欲しい時代ミステリ。ナチスが台頭しつつある中のベルリンが舞台。男性名で記事を書くハンナが弟の死の謎を追っていく。謎解き部分は都合よい感じではあるが時代背景が興味深い…

ベイカー街の女たちと幽霊少年団

ミシェル・バークビイ/著 駒月雅子/訳 角川文庫 サブタイトル『ミセス・ハドスンとメアリー・ワトスンの事件簿2』。ハドソン夫人の入院先の病室で起こる連続不審死の謎と少年行方不明に関連する幽霊少年団の謎の二本立て。1作目もだが2作目もなんというか異…

僕の心のヤバイやつ 第10巻

桜井のりお 秋田書店 1巻まるまる勉強合宿回。実際連載でこのエピソード長いなあと思ってたが。意外にもおねえの株が上がる結末だったり。

ドント・ストップ・ザ・ダンス

柴田よしき/著 実業之日本社 花咲慎一郎シリーズ5作目。その後新作ないのでここまでか。連作短編が続いていたが本作は長編。暴力はあるが殺人までには至る事件はないが二つの事件が話が進むにつれて繋がっていく。

ア・ソング・フォー・ユー

柴田よしき/著 実業之日本社 花咲慎一郎シリーズ4作目。連作短編で冒頭の作品のみ独立している。長谷川環がまさか愛嬌あるキャラクターへ変貌というかこのシリーズからみた別の面なのだろうか。

老神介護

劉慈欣/著 大森望、古市雅子/訳 KADOKAWA <収録作品>『老神介護』『人類扶養』『白亜紀往事』『彼女の眼を連れて』『地球大砲』 版元が早川書房かと思ったらKADOKAWAだった。表題の『老神介護』がどこかで読んだ気がするのだが読んでいないみたい(漫画版…

バッタを倒しにアフリカへ

前野ウルド浩太郎/著 光文社新書 表紙や少し自虐ネタや現地の人々の交流などユーモアある文章。『ファーブル昆虫記』に憧れて昆虫学者を目指した著者がサバクトビバッタの生態についてモーリタニアまで現地調査する話なので結構真面目な内容。