2022-03-01から1ヶ月間の記事一覧

猟犬

ヨルン・リーエル・ホルスト/著 猪股和夫/訳 ハヤカワ・ポケット・ミステリ ヴィスティング警部シリーズ。 過去の事件で捏造発生し、ヴィスティングが停職に。 この話より後の話から読み出しているので 汚名を晴らすのはわかっているのでその部分だけは安心…

スノウ・クラッシュ

ニール・スティーブンスン/著 日暮雅通/訳 アスキー メタバースやアバターの世界観と用語の元ネタ的作品。 1992年発行で、作中は1990年代後半か2000年代前半か。 途中の宗教話でダルくなるが、 サイバー空間のみならず現実世界も独特でユニーク。

生物学探偵セオ・クレイ: 森の捕食者

アンドリュー・メイン/著 唐木田みゆき/訳 ハヤカワ・ミステリ文庫 変わり者の教授が、 殺害された教え子の事件の真相を追う。 著者はマジシャンだが、トリッキーな内容ではなく 結構勢いが最後まで続くサスペンスアクションものといったところ。

制裁

アンデシュ・ルースルンド、ベリエ・ヘルストレム/著 ヘレンハルメ美穂/訳 ハヤカワ・ミステリ文庫 スウェーデンミステリ。 グレーンス警部シリーズ一作目。 といってもグレーンス警部はそれほど目立っておらず、 被害者の父親の方が主人公っぽい。 死刑制度…

歩道橋の魔術師

呉明益/著 天野健太郎/訳 白水社 1980年前後数年の台北。 実際にあった商業施設「中華商場」にいた人々と そこで商売をしていた魔術師と呼ばれた男との エピソードが語られる連作短編集。 「中華商場」1992年に解体したそう。 いずれも不思議な物語ばかりだが…

ネヴァー・ゲーム

ジェフリー・ディーヴァー/著 池田真紀子/訳 文藝春秋 賞金稼ぎではなく懸賞金ハンターの コルター・ショウが主人公のシリーズ一作目。 連続誘拐事件が、シリコンヴァレーのゲーム業界に 関係していくサスペンスもの。

喪われた少女

ラグナル・ヨナソン/著 吉田薫/訳 小学館文庫 フルダ三部作の二作目。 前作よりも過去に遡る形式となってる。 フルダの人生について詳細を補完する感じ。 本作ではアメリカ人の父親を探している。 アイスランドの絶景の描写がうまい。

闇という名の娘

ラグナル・ヨナソン/著 吉田薫/訳 小学館文庫 アイスランドミステリ。 定年前の年齢に迫っているのに 人事都合で早期退職を迫られるって警察なのに厳しい。 未解決事件を短期間で解決しようとする フルダだったが事件と並行して彼女の壮絶な人生が書かれる。…

鍵穴

ヨルン・リーエル・ホルスト/著 中谷友紀子/訳 小学館文庫 ヴィスティング警部シリーズ。 前作の『カタリーナ・コード』の次の話で 未解決事件4部作の2作目。 病死した政治家が所持していた大金の謎から 未解決の失踪事件の謎が解き明かされる。 今回、ジャ…

ぼくは漫画大王

胡傑/著 稲村文吾訳 文藝春秋 第3回島田荘司推理小説賞受賞作。 1970から80年代前半の台湾の漫画の状況が ほぼ海賊版の日本漫画ばかりというところが面白い。 少年漫画メインというか永井豪周辺のロボット漫画が 中心で登場人物が中華風な名前になっている。…

食卓のない家

円地文子/著 中公文庫 この時期に新版が出たのかと思ったら あさま山荘事件がちょうど50年前に起こったからだった。 作品はあさま山荘事件をモデルとした 事件の犯人の家族の物語。 加害者一家となった人々をとおして 社会と個人とは何かを書いているが 現代…

ミスト

スティーヴンキング/著 矢野浩三郎ほか/訳 文春文庫 <収録作品> 『ほら、虎がいる』『ジョウント』 『ノーナ』『カインの末裔』『霧』 『ジョウント』は『神々のワード・プロセッサ』にも収録されていたので再読。 タイトルだけだと『ほら、虎がいる』とセ…

逢魔宿り

三津田信三/著 KADOKAWA 5編の実話風ホラー小説。 理由もわからぬルールがとても不気味。 実話をもとにした、ということで事実が 全て明らかにならない不気味さがよい。

ふしぎの国のバード 第9巻

佐々大河 KADOKAWA 秋田で文字通りの難関を乗り越え やっと北海道へ! 過酷な自然とそれに対する日本人の文化に 触れたバードさんが感銘する。

カタリーナ・コード

ヨルン・リーエル・ホルスト/著 中谷友紀子/訳 小学館文庫 ノルウェーの警察小説。 ヴィスティング警部シリーズものだが 日本で出版されている作品はバラバラ。 主人公ヴィスティングは警察側で 彼の娘はマスコミ側として未解決事件を追う物語。

宿で死ぬ ――旅泊ホラー傑作選

朝宮運河/編 ちくま文庫 <収録作品> 『三つの幽霊』遠藤周作 『屍の宿』福澤徹三 『残り火』坂東眞砂子 『封印された旧館』小池壮彦 『湯煙事変』山白朝子 『深夜の食欲』恩田陸 『カンヅメ奇談』綾辻行人 『螺旋階段』北野勇作 『ホテル暮らし』半村良 『…