2014-04-01から1ヶ月間の記事一覧

冬虫夏草

梨木香歩/著 新潮社 『家守綺譚』の続編。 人望ある犬のゴローを探している 主人公と旅をしている気分にある。 意外にもコミュ能力がある主人公だった。 カッパやらイワナなど人外も普通に存在しているが なんだかいい雰囲気。

あのとき、この本

「この絵本が好き!」編集部/編 こうの史代/漫画 平凡社 「こどものとも0.1.2」(福音館書店)で連載されていた 絵本、児童書の思い出書評プラスこうの史代の漫画が収録。 思ったよりも濃い内容でよかった。

もりのへなそうる

わたなべしげお/作 やまわきゆりこ/絵 福音館書店 改めて読むと、おかあさんのお弁当が シンプルなんだけどなんとも美味しそうなこと! へなそうるは本当はそういう名前でなくて たぶん言い間違いで自称している気がする。

小さなチーム、大きな仕事〔完全版〕: 37シグナルズ成功の法則

ジェイソン・フリード、デイヴィッド・ハイネマイヤー・ハンソン/著 黒沢健二、松永肇一、美谷広海、祐佳ヤング/訳 早川書房 小さいチーム(会社)がいかに成果を上げるかの、 シンプルな方法を突き詰めた本。 納得できる一言もわりと多かった。 あとは自分…

鳥のいない空―シンドラーに救われた少女

ステラ・ミュラー‐マデイ/著 田子歓也/訳 幻戯書房 ポーランド系ユダヤ人少女が 強制収容所から生還するまでの回想話。 タイトルからわかるとおり 彼女の一家はオスカー・シンドラーのリストに入っていたため 一旦アウシュビッツまで行くが シンドラーが管理…

ストロベリーナイト

誉田哲也/著 光文社 かなりグロテスクな描写も多いけど 文章が軽いためか読みやすい。 姫川玲子シリーズ1作目だが、最初はシリーズ化するつもりは なかったのかな。玲子の過去含めいろいろ詰め込んでいる。

廃用身

久坂部羊/著 幻冬舎 デビュー作にしては結構凝った作り。 小説なのかノンフィクションなのかわからない程 説得力ある内容だった。実際にやっていそうな感じ。

白熱光

グレッグ・イーガン/著 山岸真/訳 早川書房 む、難しかった。 途中ついていけなくて雰囲気で読み切ってしまった。 図形が出るところは図形を出してくれた方が少しは理解できたのでは。

乱と灰色の世界 第6巻

入江亜季 KADOKAWA タイトルと内容が一致した巻。 骸虫編完結して凰太郎が……。 最初は嫌な奴だったのにね……。 まあ日比がんばれ。 7巻予告イラスト? がまた波乱を呼びそうなイメージ。

クリーピー

日本ミステリー文学大賞新人賞受賞作。 隣人が恐怖というサスペンスもの。 中盤まではなりすまし乗っ取りというのが怖かった。 なぜ犯人は主人公に執着ぎみな行動をとっていたのが よくわからなかった。

図説 英国メイドの日常

村上リコ/著 河出書房新社 これはいいメイド本。 当時のイラスト図版が多数かつ細やかな記事で ヴィクトリア時代の小説などを読むときの補足本として すごく役立つ。

世にも奇妙なマラソン大会

高野秀行/著 本の雑誌社 ジョギング程度の経験でいきなりフルマラソン、 しかもサハラ砂漠! 入念な準備もなくわりと行き当たりばったりだけど 変わった経験談が読めて面白い。 後半の恐怖話は結構怖かった。

空飛ぶ広報室

有川浩/著 幻冬舎 登場人物、話の流れは王道過ぎでベタだが 気軽に読めるのでエンターテイメント的にあり。 一部だけ見て偏見持つのは危険だよなあ。

英国王のスピーチ――王室を救った男の記録

マーク・ローグ、ピーター・コンラディ/著 安達まみ/訳 岩波書店 同タイトルの映画の元っぽい。 ジョージ六世を影で支えた、 オーストラリア人の言語療法士ライオネル・ローグの伝記。 孫が一族に残った資料を集めて書いたもの。 王族の立場で吃音症は地獄だ…

破獄

吉村昭/著 新潮文庫 難攻不落の刑務所から四度の脱獄を成功させた 佐久間清太郎と、脱獄させまいとする 刑務所職員たちの物語。 フィクション扱いとされてるが実際ある話を元にしているらしい。 佐久間と刑務官らとの知恵合戦もスリリングだが、 2.26事件か…

ミュージアム 第3巻

(ヤングマガジンコミックス)"> (ヤングマガジンコミックス)" /> 巴亮介 講談社 あっさり完結。でも下手に引き延ばされるよりも ちゃんとオチもあって良かった。 目が死んでいるからバッドエンド? 単行本版書き下ろし部分は 途中部分らしいが……。

帝一の國 第8巻

古屋兎丸 集英社 帝一が二年になりさらに波乱の予感がする巻。 新入生たちのルーム長が皆個性が強過ぎ! 番外編のは良い話。

緑衣の女

アーナルデュル・インドリダソン/著 柳沢由実子/訳 東京創元社 半世紀以上昔の事件でも、あちらでは時効がないのか 殺人事件か捜査をするものなのかね。 前作もだが、女性への虐待がこれでもかと書かれている。 北欧が素朴なイメージというのがひっくり返す…

ポースケ

津村記久子/著 中央公論新社 芥川賞受賞作『ポトスライムの舟』の5年後の話。 連作短篇でそれぞれごとに主役が変わって、いろいろな女性の話が綴られる。 日常のわずわらしさや大変さはあるが、いずれも救いがあって ラストのカフェイベントポースケ(ノルウ…