2019-10-01から1ヶ月間の記事一覧

血の流れるままに

イアン・ランキン/著 延原泰子/訳 早川書房 日本で翻訳された リーバス警部シリーズでは一番古い年代の話。 この時点で50代になっているみたい。 初期作品は結局未訳なのか。 スコットランドの権力不正に対してどう解決をつけるか リーバスが苦悩する。

黄金の少年、エメラルドの少女

イーユン・リー/著 篠森ゆりこ/訳 河出書房新社 <収録作品> 『優しさ』『彼みたいな男』『獄』 『女店主』『火宅』『花園路三号』 『流れゆく時』『記念』『黄金の少年、エメラルドの少女』 全て中国が舞台の短編集。 どれも孤独や寂しげがある話だった。

コップクラフト 3

賀東招二/著 ガガガ文庫 アニメでは使用されなかったエピソード。 未成年犯罪にて後味悪すぎるからか。 ボーナストラックでさらっと 本編の登場人物に関するネタバレあり。

獣と肉

イアン・ランキン/著 延原泰子/訳 早川書房 こちらもなぜかハードカバー。 その後はまたポケミスに戻るという。 メインとなる移民・難民殺人事件での 不法滞在外国人の扱いについてが 出版当時それほどでもなかったかもしれないが 最近では日本でも近いこと…

マルドゥック・アノニマス 3、4

冲方丁/著 ハヤカワ文庫JA 3では敵方が強すぎで絶望感が強い内容だったが、 4にて成長したバロットが全面にでて ウフコックとコンビ再び。結末へ向けて走っていくが 4では終わらず続くのであった。

夜に生きる

デニス・ルヘイン/著 加賀山卓朗/訳 早川書房 コグリン三部作の二作目。 三男のジョーが主役というか、いきなり三作目を 読んでいたので本書を読むと その三作目の回想話で読めてしまった。 一作目とは一転して禁酒時代を背景とした アウトローのノワールも…

血に問えば

イアン・ランキン/著 延原泰子/訳 早川書房 なぜかポケミスではなくハードカバーで出版されている。 高校で起こった銃乱射事件の真相を追う リーバスとシボーン。 同時に別件の殺人事件でリーバスに殺人容疑がかかるという ハンデ? のようなことが起こって…

運命の日 (上)(下)

デニス・ルヘイン/著 加賀山卓朗/訳 早川書房 コグリン家シリーズの一作目。 主役は長男のダニー。 彼をとおして、1918~1919年のボストンの歴史が書かれている。 いきなり読んだ三作目よりも 最後は救いがありつつも重い内容だった。

コップクラフト2

賀東招二/著 ガガガ文庫 この作品の舞台の説明、毎回やるのが お約束なのが2巻目でわかる。 文章だとくどい気がして飛ばしてしまう。 ケイとティラナのバディ度が徐々に馴染んできた感じ。

他人の墓の中に立ち

イアン・ランキン/著 延原泰子/訳 早川書房 定年退職したはずのリーバスだが 失踪&殺人事件の捜査に参加。 少しは大人しくしてても良いのに、 相変わらず独断専行で突っ走るの大丈夫だろうか。 次作もあるようだが、警察に再就職するのだろうか。

1793

ニクラスナット・オ・ダーグ/著 ヘレンハルメ美穂/訳 小学館 タイトルの通り、1793年スウェーデンが舞台の歴史ミステリ。 フランス革命が起こった時代のスウェーデンの描写が、 暗い雰囲気で描かれる。華やかさほぼなし。 第一部は取っ付きにくかったが、 第…

ディミター

ウィリアム・ピーター・ブラッティ/著 白石朗/訳 創元推理文庫 『エクソシスト』の原作&脚本で 有名な著者のミステリもの。 1973、1974年のアルバニア、イスラエルで起こる 宗教がらみの殺人事件。 神秘体験などオカルトぽさもありながらも 最後はきちんと…

最後の音楽

イアン・ランキン/著 延原泰子/訳 早川書房 定年退職まで一週間となった リーバス警部の警察現役最後の事件。 残り一週間だからといってちっとも大人しくなかった。 珍しくリーバスの外見描写が出てきて、 これフロスト警部系ぽいのに驚いた。

アウシュヴィッツの図書係

アントニオ・G・イトゥルベ/著 小原京子/著 集英社 実話に基づいたフィクション。 アウシュビッツ収容所で密かに存在した 本を守り通した少女の物語。 戦争終わるタイムリミットまで 生き延びられるかがじりじりさせられる。 本書でフレデイ・ヒルシュの名誉…

鏡の背面

篠田節子/著 集英社 小野尚子が実は半田明美では、 というところから先が気になって一気読み。 半田明美が善人か悪人かと主人公的な 女性ジャーナリストと施設長がゆらぐが、 長島という昭和的な感覚の元ジャーナリストが 横槍入れて邪魔そうなのに結構役に…

過ぎ去りし世界

デニス・ルヘイン/著 加賀山卓朗/訳 早川書房 シリーズ三部作の最終作だったらしい。 ということで主人公の最後を読んでしまったが 過去作となる他二作も読んでみたかった。 死者の幻影がせつなさある。

死者の名を読み上げよ

イアン・ランキン/著 延原泰子/訳 早川書房 飛ばし飛ばし読んでいたが、 リーバスが退職間近になっているのに なぜか驚かされた。 スコットランドで行われたG8やらの狂乱めいた時期に 一週間で事件解決させるの大変。

ヨーゼフ・メンゲレの逃亡

オリヴィエ・ゲーズ/著 高橋啓/訳 東京創元社 ほぼ戦後のメンゲレ南米逃亡生活を ノンフィクションではなく小説形式で書かれている。 親族から資金援助されているが、 悠々自適では全くない生活を後半過ごすことに。 「悪」ってなんだろうかと考えさせられる…