2021-11-01から1ヶ月間の記事一覧
津村記久子/著 双葉社 たぶん地方都市の街の一角にある住宅地。 そこの10世帯の人々が 刑務所脱走事件をきっかけに変わっていく物語。 登場人物の大半は津村作品らしい人たちなので 結末もなんとなく安心して読めるが、 事件の原因の大元となる人物が真っ黒な…
エドゥアルド・ヴェルキン/著 北川和美、毛利公美/訳 河出書房新社 第三次大戦後の近未来。 日本周辺国家の人々の扱いが結構ひどいので ロシア人作家じゃなかったら炎上しそうかも。 核戦争後のサハリンでの探検というか冒険活劇で 疫病で住人たちがゾンビ化…
ジャネットハッチングス/編 深町真理子ほか/訳 扶桑社ミステリー 『ホール・イン・ツー』ラルフ・マキナニー 『引きまわし』アンドリュー・ヴァクス 『銀幕のスター』ジャニス・ロウ 『名もなき墓』ジョージ・C・チェスブロ 『衣装』ルース・レンデル 『石の…
アントニオ・マンジーニ/著 天野泰明/訳 創元推理文庫 イタリアミステリ。 ロッコ・スキャヴォーネのシリーズ一作目だが 本邦では他作品は現時点では未訳。 ロッコがなぜローマからイタリア北部にある アルプス山麓の小さな町アオスタへ左遷させられたなど …
諸星大二郎 講談社 冒頭にある不登場人物紹介や 前巻のあらすじなどの描き下ろしが微笑ましい。 牛魔王と悟空の直接対決 牛魔王の正体が少し見えてきた。 サソリ女が再登場する。
ルイク・ペールス/著 國森由美子/訳 作品社 日本では翻訳がされてないため無名な作家だが、 ヨーロッパではベル・エポック時代に一世を風靡する作家とのこと。 関東大震災前の大正時代に日本を訪れた 外国人の手記は珍しいらしい。 長崎から日光までを旅して…
ラーシュ・ケプレル/著 ヘレンハルメ美穂/訳 ハヤカワ・ミステリ文庫 スウェーデンミステリ。 ヨーナ・リンナ刑事のシリーズ一作目。 話読んでて思うのが、 報連相大事ということが第一にきてしまうくらい 登場人物が割と自分勝手に行動する。 話は読んでい…
石田衣良/著 講談社 中二病ぽい設定というかジャンルとしては ラノベだったのね。 話は徐々に伏線を張って進んでいくのだが 後半が紙面が足りないのか急すぎ展開で 尻切れトンボな印象を受けた。
よしながふみ 講談社 すっかり安定感ある内容で安心して読める。 今回は割と落ち着いたエピソード多めだった。 20巻への引きとなるエピソードは凄かった。
ドン・ウィンズロウ/著 田口俊樹/訳 ハーパーコリンズ・ ジャパン 短編ではなく100ページ以上の 6つの中編作品集。 今までのウィンズロウ作品の集大成と いってよい内容ばかり。 しかも過去作品のシリーズに出てきたキャラクターも 登場する作品があったりと…
萩尾望都 小学館 アーサー編が完結。 ストーリーは一応納得だが、 デジタル絵とアナログ絵の処理がうまくできてないのが 気になったところ。エドガーの絵はきれいなんだけど。 薄々感じていたがシルバーは天然キャラなのか。 来年春また連載再開されるらしい…
飛ダオ/ほか著 大恵和実/編ほか訳 中央公論新社 7人の中国SF作家による短編集。 サブタイトルのとおり、中国史をSFに絡めていて 作品は時代が古い順に収録されている。
テッド・チャン著 浅倉久志ほか/訳 ハヤカワ文庫SF 短編8編収録。 表題の『あなたの人生の物語』は名作なんだなあ とは思うのだが、自分の好みではないのか理解が深まらず残念。 『バビロンの塔』『地獄とは神の不在なり』の方が面白かった。
トマスハリス著 高見浩/訳 新潮文庫 ハンニバル・レクター博士シリーズ完結後の作品。 タイトルは主人公の女性の名前。 元チリの少女兵出身という過去を持つ アメリカへ移民し獣医になりたいという背景がある。 犯罪一味との対決などアクションがテンポ良い…
半藤一利/著 能條純一/作画 永福一成/脚本 小学館 昭和6年。 話は大きくは動かないが、 関東軍の暴走に悩む天皇。 愛新覚羅溥儀やリットン登場、 そして総理大臣が犬養毅となり 次巻で大きな展開になることを予感させられる。
林奕含/著 泉京鹿/訳 白水社 台湾の「実話を元にした小説である」小説。 タイトルだと爽やか青春物語を連想させられるが 実際は13歳から性的虐待を受けた少女が 粉々に壊されるまでの地獄ストーリーだった。 また、少女と同じマンションに住む新婚の 妻が夫…