2006-08-01から1ヶ月間の記事一覧

日本の黒い霧

上下 松本清張 文春文庫 下山事件他、戦後直後の占領統治されていた頃に起こった 怪事件に対しての松本清張独自の事件に対する推理本。 内容は重すぎ。いずれもの事件がアメリカのスパイ機関に 辿り着くらしいという。当時の暗部世界が書かれている。

問いつめられたパパとママの本

伊丹十三 新潮文庫 文科系人間でも楽しく科学知識がつく本らしい。 科学知識には興味あるくせに、 こういった本は眠くなるのだけど、やっぱり眠くなった。 いや、面白いしセンスもあるのだけどね。

江戸のガーデニング

青木宏一郎 平凡社(コロナブック) コロナブックはカラーが一杯だし絵も大きくていいなあ。 別冊太陽もいいのだけど、年月たつと背の糊がはがれてくるので注意。 タイトル通りの江戸時代の園芸ブームの内容を、 浮世絵と一緒に並べて解説している本。

殺人者はそこにいる

「新潮45」編集部/編 新潮文庫 <収録されている殺人事件> 西宮「森安九段」刺殺事件、井の頭公園「バラバラ」殺人事件、 京都「主婦首なし」殺人事件、柴又「上智大生」殺人放火事件、 熊本「お礼参り」連続殺人事件、名古屋「臨月妊婦」殺人事件、 埼玉「…

モンキー・パトロール 外伝

有間しのぶ 祥伝社 完全に完結。本編の脇役メインなのだが、 本編にさえ出なかった人が主役の話があったりして。 せつなさ度アップの内容。サホコ幸せになれよ……。

下山手ドレス(別室)

西村しのぶ 祥伝社 いやはや。物欲を起こさせるくせに、内容は古い (何せ8年前情報もあり)のもわかっているのに つい讀んじゃうエッセイ漫画。 当時の流行てなんだったかという回想ができるので、 掲載順に編集して欲しかった。

江戸の絵を愉しむ

榊原悟 岩波新書 「視覚のトリック」という副題がついてあるとおり、 江戸絵画を「視覚のトリック」の観点からみている書。 なので、変わり絵が好きな人向け内容。 各章のメイン絵は口絵カラーで他はモノクロ。

八十日間世界一周

ジュール・ヴェルヌ/著 鈴木啓二/訳 岩波文庫 19世紀後半の世界で使用できる、 ありとあらゆる交通機関を利用しての世界一周。 そして、当時の世界の風景も一緒に描いているのだけど……、 日本の描写変すぎ。天狗鼻の曲芸団って何? 鼻の上に人が乗っかってる…

フォークナー短編集

フォークナー/著 瀧口直太郎/訳 新潮文庫 <収録作品> 『嫉妬』『赤い葉』『エミリーに薔薇を』 『あの夕陽』『乾燥の九月』『孫むすめ』 『クマツヅラの匂い』『納屋は燃える』 フォークナーの小説はいずれも 狂信的で暴力的で埃っぽい南部を描いている。 …

凍てる庭

水上勉 新潮文庫 娘が誕生してから、一応小説だけで食べられるようになる頃までの 自伝的小説というか私小説。 この小説の世界はわかりやすくいうと、 つげ義春の漫画(『無能の人』あたりの系統)がよく似合う。 戦後直後だから貧乏暮しで、失業だの離婚だ…

わたしたちが孤児だったころ

カズオ・イシグロ/著 入江真佐子/訳 早川書房 子供時代に上海で暮らしていた主人公。 主人公の両親が相次いで失踪。 主人公はイギリスに戻り、失踪した両親を探すために 有名な私立探偵になる。 そして、日中戦争勃発直後くらいの上海へ 再び戻るのだが。 何…