2012-03-01から1ヶ月間の記事一覧

チャイルド44 (上)(下)

トム・ロブ・スミス/著 田口俊樹/訳 新潮文庫 ミステリ的には意外な犯人が……というあたりが 無茶すんな、という内容なのであるが 物語的には凄い内容。おそロシアというか世にも恐ろしい旧ソ連の歴史。 1950年代旧ソ連の恐怖政治もさることながら 1930年代初…

飢えたピラニアと泳いでみた へんであぶない生きもの紀行

リチャード・コニフ/著 長野敬、赤松眞紀/訳 青土社 生物系のライターの取材体験記。 なんとも魅力的な主題かつ話なのにも関わらず、読み辛さが難点。 所々馬耳東風ぎみ(繁忙期に読むんじゃなかったか?)。

バレエ・メカニック

津原泰水/著 早川書房 植物人間状態になった少女の頭の中のイメージが 東京中に溢れ出してパニックを起こす。 少女が主人公、というよりも 少女の父親、主治医がメインだな。 第一部はついてけたが、第二部以降が脱落しないようにやっと読めた感じ。

ぼくらのひみつ

藤谷治/著 早川書房 2001年10月12日の金曜日の午前11時31 分の中でのみ 生活をする主人公。寝たり起きたり食事したりしているけど 時間は午前11時31 分のまま。 そして、なぜか麻袋みたいなものを背負っていて体から離れない…… と、不条理的な設定の物語。 …

乙女の港

川端康成/著 実業之日本社文庫 戦前の雑誌『少女の友』で連載されていた少女小説、 初の文庫化。ちゃんと中原淳一の挿絵なのが素晴らしい。 ミッションスクールの一年も書いているので 当時的にはお洒落な世界なのだろうなと思う。 女生徒どおしの恋愛もあり…

死体はみんな生きている

メアリー・ローチ/著 殿村直子/訳 NHK出版 日本と欧米との遺体に関する感覚の違いが とてもよくわかる本。 アメリカでは献体された遺体が大学病院とかに行くのはともかく、 自動車事故に対する実験体になったりするとは。 内容は深刻ではなく方向としては「…

怖い絵 3

中野京子/著 朝日出版社 いきなり3作目かつ完結巻から読んでみたり。 中野京子は、絵とその歴史背景についての着眼点がうまいなあ。 絵の知識だけではなく、あのキュリー夫人が元カヴァネスだったとか ダ・ヴィンチは明治時代の日本ではマイナーだったとか …

月光条例 第17巻

藤田和日郎 小学館 アラビアンナイトの世界は一旦休みで、 月光の過去らしい「センセイ編」収録。次の巻にも続くが。 「サクシャ」である「センセイ」の正体がここで明かされる。 見た目でなんとなくわかっていたけど予想通り。 確かに執行者もやっていそう…

楡家の人びと

北杜夫/著 新潮社 著者の家族をモデルにした小説。 私小説風だけど、実際の斎藤茂吉等の年表と比較すると 所々異なる内容があるのでフィクション度が高め。 楡家って機能不全家族なんだけど、 描写が生き生きしていてるので結構面白かった。

銀牙 ―流れ星 銀― 全10巻

高橋よしひろ 集英社漫画文庫 喋る犬漫画といえばコレ。 でも、1巻は人間対熊といった感じで犬は喋っていないが。 人食い熊赤カブトと犬たちの戦い。 実際の戦いよりも犬たちの仲間集めの話が大半だったりする。 熱い展開で昔のジャンプ漫画らしい。 文庫版…

しろくまカフェ メロン味!

ヒガアロハ 小学館 4巻目。4月からアニメ化。 予想通りグリズリーくんが表紙。ワイルド可愛い。 メロン味なのは予想外だったが。 3巻の番外編キャラも本編に出てきた。 人間キャラが増えてきすぎが気になる。半田くんの巻といっていい活躍だし。 もっと動物…

13番目の物語(上)(下)

ダイアン・セッターフィールド/著 鈴木彩織/訳 NHK出版 ミステリ要素もあるが、トリックとしてはアレなので 謎解きを意識して読むのはおすすめできない。 物語としては最高なので、話の流れに身を委ねる感じだと かなり話の中に入り込めるよ。 「双子」が物…

ねじれた文字、ねじれた路

トム・フランクリン/著 伏見威蕃/訳 ハヤカワ・ポケット・ミステリ 「少年時代」ミシシッピバージョンだ。 ちょっとラストが甘いんでないか? とも思えるが 余韻がいい感じではあるのは事実。 ミシシッピではSはねじれた文字と言わせるのだね。 以下ネタバレ…

豹の眼

高垣眸/著 講談社少年倶楽部文庫 豹はジャガーと読ませる。1928年に発表された作品。 少年向け冒険小説だが、濃ゆい設定だなー。 主人公の杜夫ことモリーが インカ大帝国の王族と日本軍人の血を引くとう設定からもうね。 また、白人対有色人種という図は時代…

ヨーロッパぶらりぶらり

山下清/著 ちくま文庫 もう、昔やっていた芦屋雁之助のドラマのイメージが強い 裸の大将こと山下清。 そんな彼が画家として有名になってからのヨーロッパへ旅行記。 予想してたけどかなり自由というか独特な感性で書かれている。 絵は実はあまり好きではない…

おさんぽ大王 第2、4巻

須藤真澄 ビームコミックス文庫 単行本バージョンを処分してたが、読み直しがしたかったので 文庫版を購入。1と3がなかったので飛んでるけど、 一話完結なので問題なし。 単行本は最後の巻を読んでなかったので文庫4巻でオチが見られてよかった。 やっぱりあ…

南の子供が夜いくところ

恒川光太郎/著 角川書店 <収録作品> 『南の子供が夜いくところ』『紫焔樹の島』『十字路のピンクの廟』 『雲の眠る海』『蛸漁師』『まどろみのティユルさん』 『夜の果樹園』 タイトルどおり南のとある島での 不思議な出来事を書いた連作短篇集。 展開が予…